J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

選手等による復興支援活動

2011-04-04 00:32:50 | 岡山シーガルズ

 昨日、桃太郎アリーナへ、岡山シーガルズのチャリティー紅白(青白)戦に行ってきました。今回は島君とMuukun、issanと一緒になりました。島君と正面玄関から入る。おとなしめのゲートでしたが、中にはズラっと選手が立つ募金コーナーなどがたくさんあり、大勢のファンでにぎわっていました。
 売り上げの一部が義援金に回るグッズコーナーがありました。一番人だかりがあるのが、チャリティーの復活協力金(サイン入りファイル)コーナー。1枚につき選手2人ずつのサインが入っています。issan登場。何でも通販で6枚申し込んだら、全選手のサインが入って送ってきたとか。それを聞いて、ここで購入しても良かったのですが、後日通販で買う事に決定。

 アリーナに入ってみました。前座試合として、岡山理大付属中学対大阪滝井中学校、岡山理大付属高校と大阪国際大滝井高校との練習試合が行われている。声がかかる。見ると、応援団・浅口のメンバーで里庄町で印刷会社を経営されている笠社長。ファジファンのはずが、ここでお会いするとは意外でした。こちらの会社は折込広告を手がけられていますが、寄付代わりに無償でファジやベルの試合告知欄を紙面の中に入れてもらっています。聞くと、シーガルズの試合でお馴染みの「岡山シーガルズプレス」の印刷を担当されているとか。一緒に観戦しました。
   
 試合が始まる前に、そのプレスを読んでみる。その中で「選手紹介」のページがあり、ふと選手写真の横にそれぞれサインが書いてあるのに気づく。あれっ、サインも一緒に印刷されたページだっけと思っていると、直筆サインである事が判明! Fリーダー用にもらっていたもう1冊と比べてみると、確かに微妙にサインの形が違う・・・マジだ。生サインだ。でも選手が1冊1冊に入れていったんだなぁと感動。何百枚いや千枚以上あったろうに・・・おもてなしの極致だなぁと。
  そうこうするうちに、FSSのK山女史登場。島君と「意外!」と驚く。何でももつ鍋(ジョにぃ)氏から連絡が入ったらしい。でも当人の姿はなし。また奇声とともに登場するだろと思っていたら、「今大阪です」と連絡が。彼の行動はよくわかりません。それがもつ鍋氏です。まさに神出鬼没。奇声が目印。
   
 前座試合が終わり、いよいよシーガルズの登場です。選手が青チーム、白チームに分かれて登場。顔ぶれを見るとうまくバランスが取れた選手構成です。黙祷(スポーツでも仕事の会合でもよくやりましたね)の後に試合開始。見ると、いつもは控え選手が座るベンチ(椅子がいくつか並んでいる)があるのですが、この日は無くてみんな立ったままです。つまり、紅白戦などはこういうスタイルなんだなぁと感心。
 点差はつかず、どっこいどっこいの展開。特に2セット目はデュースになるくらい伯仲していました。お馴染みの選手達です。全日本の山口選手もいます。選手はみんな肩に喪章をつけてプレー。応援もいつもの鳴り物もチアグループもなく、淡々とした展開。チャリティーって感じです。
   
 プレーの合間に時々河本監督がマイクで説明をします。しゃべり好きなのでしょうか、上手いです。後半に突如、河本監督が「4月生まれの方はいますか? 前へ出てきてください」と。そして、「監督席というのはどういう景色になるのか体験してもらいましょう」と、監督・コーチが座っているベンチ席へ4・5人に座ってもらいました。すごいファンサービスです。
 そして、「今日はコートに入らなければOKとしますので、もっと近くに寄って選手のプレーを見てください」と。みんなが通路からフェンス手前まで移動し、間近に試合を見る。我々も近寄りましたが、ちょうど目の前が、控えの選手が立って待機している位置で、前の前のフェンスに上ジャージがかけてある。控えに戻ってきた選手がそこから自分のジャージを手に取るのですが、「こりゃ近すぎて、選手と目が合うで。悪いから少しさがろうや」と1mくらい下がる。それくらい近い位置だったのです。芝かぶり席どころではありません。神崎山のスコア係の位置どころではありません。ちょっと「〇〇選手、ファイト!」と普通に声をかけたら振り向いてくれるくらい近い。河本監督の粋なサービスでした。
 
 試合後、全員一列に並び、監督の挨拶の後にMCが選手インタビュー。 若浦選手(主将?)、そして全日本組として宮下選手。まだ16歳です。ちょっとまだしゃべり慣れていない様子で、初々しかったです。そして山口選手。すっかり貫禄があります。河本監督が、この日のいきさつを説明。この日は本来、入れ替え戦の初日だったのです。東日本大震災で残留が決まった時に、自然とその日に何かやらねばという声が挙がったとか。そうだったのかと。
 30分の休憩の後に、選手による握手会があるとかで、会場でそのまま待機。
   
 グッズ売り場のそばにいると、高松選手が売り場応援に登場。他にも吉田みなみ選手、堀口選手なども来ました。みんな慣れているのか、一所懸命に売っています。やっぱ選手が立つと売り上げも伸びたようです。issanがいそいそとユニレプを持って、高松選手の元へ。issanの話では、ファジの富山戦で富山出身の高松選手がお父さんと観戦に来られ、交流されたとか。この日に高松選手にユニレプにサインをもらうのがミッションだったそうで、見事完遂された模様。
   
 そして、入口付近で「選手、全員集合~」という声がかかる。横に長い列で選手全員でファンをお見送りです。壮観な光景です。我々も列に並びました。みんな笑顔です。ファンが一人一人選手と握手をしていく。選手はみんな両手で笑顔で握手してくれます。中にはちょっとおしゃべりや写真撮影なども。我々も握手していきました。さっきはスタッフが持っていた募金箱も、コインを入れていたところを選手が後ろに立ったので、急いで財布を手に取る。4つ募金箱がありましたが、野口英世さんを1枚ずつ入れていきました。間違えて樋口一葉さんを出すと、「そっちですかぁ~」と選手に言われてしまい、「すいません間違えました~」と訂正。
 最後には、昔から応援している吉田みなみ選手(背番号1)の姿。みんな2ショット写真を撮っているので、島君にお願いして当方も2ショットで撮ってもらいました~ みなみ選手も明るく対応してくれました。これはうれしかった。今までもサイン会で写真を撮ってもらいましたが、気を使って選手の1ショットだったのですが、2ショットって・・・ こっちへ来て良かったと満足。issan曰く「彼女は明るくて良いキャラクターを持ってますよね。米村さんとコンビを組めば漫才もできそうです。さすが大阪人です」と。そうか大阪人か、そりゃ明るいわと。

 山陽新聞によると、この日の来場は1,200人。募金額は101万2,285円だったそうです。いつしか、その時にいた面々と「これが本当のファンサービスだよな。選手とここまで触れ合えるから募金も増えるんだよ」と言い合う。どっちを向いてこういう活動をするかですが、シーガルズは「1円でも多く被災地に義援金を送りたい」そして、「入れ替え戦出場が免れても応援してくれるファンに、精一杯感謝したい」という強い気持ちが表れていました。この日は改めて「ファンサービスとはこういうもの」というのを体験させてくれました。

 当ブログでは、こういう風にファンに近ければ、ファンから力をもらい、試合の時にもう一歩足が前に出る。サッカーで言えばもう一歩走れると言っています。シーガルズの選手達はこの日、大勢のファンから力をもらった事でしょう。今度プレーする時は、この日握手したファン一人一人の顔が浮かんで、「頑張らなくっちゃ」と力が盛り返す事でしょう。同時に我々ファンも選手から力をもらいました。選手はみんな元気そうで、また応援しに行こうという気になりました。

コメント (3)
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