事例紹介コラムです。
先日、おやっと思うニュースが流れました。なでしこリーグのカップ戦が3年ぶりに復活するとか。そうですか、また復活するのですねとスルーしそうでしたが、よくよく考えるといろいろな事が浮かび上がってきました。まずは、今シーズンの概要を湯郷ベルの立場から紹介します。
【2016シーズン日程(岡山湯郷ベル)】
第1節 3月27日(日) 新潟 11:30 湯郷ベル [アウェー]
第2節 4月3日(日) 湯郷ベル 13:00 ベガルタ [美作]
第3節 4月9日(土) 日テレ 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第4節 4月17日(日) 伊賀 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第5節 4月24日(日) 湯郷ベル 13:00 浦和 [美作]
第6節 4月30日(土) 長野 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第7節 5月3日(火) 湯郷ベル 13:00 コノミヤ [美作]
第8節 5月8日(日) 千葉 14:30 湯郷ベル [アウェー]
第9節 5月15日(日) 湯郷ベル 13:00 INAC [美作]
第10節 5月21日(土) ベガルタ 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第11節 5月29日(日) 湯郷ベル 13:00 日テレ [美作]
第12節 9月10日(土) 湯郷ベル 16:00 伊賀 [津山]
第13節 9月18日(日) 浦和 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第14節 9月24日(土) 湯郷ベル 13:00 長野 [Cスタ]
第15節 未定 コノミヤ 未定 湯郷ベル [アウェー]
第16節 未定 湯郷ベル 未定 千葉 [未定]
第17節 10月16日(日) INAC 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第18節 10月23日(日) 湯郷ベル 13:00 新潟 [美作]
【なでしこリーグ杯】
▼グループB
第1節 6月4日(土) 新潟L 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第2節 6月12日(日) 浦和 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第3節 6月19日(日) 湯郷ベル 13:00 ベガルタ [美作]
第4節 6月25日(土) 長野 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第5節 7月3日(日) 湯郷ベル試合無し
第6節 7月10日(日) 湯郷ベル 15:30 新潟 [美作]
第7節 7月16日(土) 湯郷ベル 15:00 浦和 [美作]
第8節 7月24日(日) ベガルタ 15:00 湯郷ベル [アウェー]
第9節 7月30日(土) 湯郷ベル 15:00 長野 [美作]
第10節 8月7日(日) 湯郷ベル試合無し
つまり、2シーズン実施したレギュラーシリーズとエキサイティングシリーズというステージ制(ポストシーズン制)が終わったという事です。確かに今年はリオ五輪があるため、6月から8月はリーグ戦を中断せざる得ない事情がありますが。でも、今シーズンのみの限定で、2017年シーズンは再びポストシーズン制に戻すという情報は今のところありません。
この情報について探してみました。去年の夏に日刊スポーツに「なでしこリーグ大改革 3年ぶりカップ戦復活へ」というタイトルの記事が出ていました。以下、抜粋して紹介。
【日刊スポーツの記事】
日本女子サッカーリーグ実行委員会で、見直しの方向で議論。昨季導入された1部リーグのレギュラー、エキサイティングの各シリーズを一本化。さらに1部、2部チームによるカップ戦を開催する案が浮上。「昨季終了後から改革の意見が多かったが、来季からでまとまりそう。代表選手にもクラブにも、メリットは大きいと思う」と関係者のコメント。
昨シーズンまでの1部リーグ戦は、全10チームの2回戦総当たりでレギュラーシリーズを実施した後、上位6チーム(1回戦総当たり)と、下位4チーム(2回戦総当たり)に分かれるエキサイティングシリーズで年間順位を決定。その2シリーズを一本化し、2回戦総当たりで年間順位を決める方式に変更する案を検討。決定すれば1チームにつき5~6試合が減り、代表選手の負担となる海外遠征の直前や直後の試合が減少。各クラブにとっては2回戦総当たりの方が試合会場が確保しやすいというメリットも。
同時に浮上しているのが、1部(10チーム)と、2部(上位6チーム)によるカップ戦の開催。若手選手の出場機会が増え、2部の選手にとっては格好のアピールの場となり、なでしこジャパンの新戦力発掘の可能性が広がる効果。カップ戦の時期に代表の活動期間が増加すれば、「もう少し、代表の活動期間が増えて欲しい」と話した宮間主将らの要望にも応えることができる。
リオ五輪アジア最終予選と8月には五輪本番。今シーズンは昨年以上に代表活動の質と量を増やさなくてはならず、将来に向けても、強化の場としての役割を担うリーグの活性化は必要。見直し案の議論は急ピッチで進んでいると締めくくっています。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1506692.html
という内容でしたが、結局のところ強化の面でも通常のリーグ戦&カップ戦が好ましいと結論付けた事になります。当ブログでも口にしていたとおり、商業主義など余計な思惑が入っても、元に戻さなければならない力が働いて揺り戻しが起こるのです。
次に名前が出てくるのがJFL。2ステージ制を採用しています。もちろん、2つのシーズン優勝は盛り上がっていない様子。前にも紹介しましたが、おかしな年間順位表になっています。次はJFLの1ステージ制復活ですか。例えばV.プレミアリーグなどはポストシーズン制を導入していますが、余り違和感はありません。それは「レギュラーシーズン優勝」ではなく、「レギュラーラウンド1位」としているからです。あくまで優勝は1年で1つだけ。それでポストシーズン制を肯定する訳でもありませんが。
なでしこリーグで、去年までのポストシーズン制は「スプリット制」。スプリット制については2013年のこの記事をご覧下さい。当ブログでも万が一実施するとしたら、百歩譲って一番ましな制度だと紹介していました。2年早くポストシーズン制をスタートしたなでしこリーグが、Jリーグで2シーズン目に入るこのタイミングで終わりました。当ブログの表現で言うと、結局なでしこリーグは「失われた2年」で終わった事になります。やや早かったですね。という事は、数年後Jリーグも1ステージ制に戻すレールに乗ってしまったのではと期待しております。果たしてJリーグは失われた何年で終われるのかと。
なでしこリーグ公式HP該当ページ:http://www.nadeshikoleague.jp/news/index.php?id=730
事例紹介コラムです。
1月31日に日本サッカー協会の会長選挙が実施され、田嶋副会長が当選されました。3月27日の評議員会、理事会を経て任期が2年の第14代会長に就任されます。任期は2年。
報道を見ると、Jリーグに近く早稲田出身の原専務理事と、原氏よりはJリーグと距離があると思われ、早稲田出身の田嶋副会長の対決と言われています。結果は田嶋氏になりました。まずは会長選挙による報道です。まずは「Jとの溝を埋められるのか…「秋開幕」公約の田嶋氏が次期協会会長に」というタイトルのZAKZAkの記事。以下、抜粋して紹介。
【会長選挙】
初の会長選で原専務理事と現職幹部の一騎打ちに注目が集まったが、県協会やJ1クラブ、関連団体の代表者によって構成される評議員75人による投票の結果、田嶋氏40票、原氏34票、白票が1票という結果。
2人の公約はほとんどの面で正反対。田嶋氏は「シーズンを秋開幕にしたい」と訴えたが原氏は「現状を維持してJリーグのクラブで代表強化を図りたい」と主張。僅差となったのはやはりJリーグの影響。J1クラブの代表者はほとんど原氏に投票したとみられ、日本協会のJリーグとの不仲ぶりは年々顕在化。
田嶋氏が訴える秋春制には「夏休みの観客動員ができなくなるのと、真冬に東北など寒冷地の入場収入が見込めない」と反対の意向が強い状況。’19年からのJリーグの秋春制へのシーズン移行の必要性を訴え、’18-‘19年春までを3ステージ制にする具体的なプランも提示しており、秋春制移行への議論が加速。田嶋体制はJリーグとの溝を埋めることが仕事始めになりそうだと締めくくっています。
公益財団法人法では2年に1度選挙を行う規定があるが、選挙管理委員長を務めた小倉名誉会長は「4年の方が長期的な計画を立てやすい」と指摘し、行政と調整し改選を4年に1度にする計画も浮上。
ZAKZAK該当記事:http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20160201/soc1602011537003-n1.htm
スポニチ該当記事:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/02/01/kiji/K20160201011958870.html
田嶋氏は今までJリーグとはどう関わってきたのか気になったので、調べてみました。
浦和南高で高校選手権優勝。その後筑波大に進学し、日本代表に選出。卒業後、JSL時代の古河電工(現・J2千葉)に所属。3年目で大学院に入学し、大学院に通いながらプレー。'82年に25歳で引退後、指導者になるために西ドイツ(当時)に留学。
'86年までの2年半、西ドイツでB級コーチライセンスを取得した後に筑波大や立教大で教壇に立ち、S級指導者養成を担当。'93年から日本サッカー協会強化委員会委員('94年からは副委員長)に就任し、強化プログラム策定に従事し、その後強化担当ポストを歴任。'99年からU-15やU-19の日本代表監督に就任した後に、技術委員長に就任。'06年からは日本協会専務理事に就任。'10年に副会長に就任。去年、FIFA理事に当選。
という方でした。これを見ると、Jリーグ(当時はJSL)には3年しか所属せず、余り国内プロリーグの事がわかっているような印象は無いですね。そして、フットボールチャンネルに「Jリーグの「秋春制」移行はあるか? JFA会長選挙に見る、カレンダー改革の可能性」というタイトルのコラムがありました。以下、抜粋して紹介。
【11月3日に設定されたJ1最終節】
準々決勝以降のACLの日程が未定だったことで、昨年12月から「調整中」となっていたJ1後期とCS、ナビスコ杯決勝トーナメントを含めた全体のスケジュールを、あるJリーグの理事は 「理想の限界」と表現。その「理想」とは、次の3つと推測。
1つ目は「何よりも現行の2ステージ制及びチャンピオンシップ開催を継続させること」だ。「微調整やチューニングはあってもいいと思うが、2ステージ制をやめるというのは、1年だけの検証では足りないと思う。いろいろとチューニングをしながら複数年をかけてやってみて、2ステージ制の在り方がいいかどうかは、その次のステップで議論したい」と昨シーズンの村井チェアマンの総括。
【ACL決勝とJ1最終節バッティングの回避】
2つ目は過密日程の緩和。平日開催の数を比べると、昨シーズンの3試合から今シーズンは1試合に減少。CS決勝戦の試合間隔も、昨シーズンの中2日から中3日に改善。
3つ目は競技の公平性の確保。11月3日に後期を終了させることで、ACL決勝にJクラブが進出した場合のリスクを未然に回避させるスケジュールを優先。
「ACL決勝にJクラブが進出した場合、リーグ戦の最終節に全クラブが揃わないということだけは回避しようというところから議論をスタート。最終的にはACLに勝ちにいける日程を考慮して、ディテールのところで随分と変更」と村井チェアマンのコメント。
【オフ期間に2ヶ月差が生じる可能性】
もっとも、11月3日に最終節を設定したことで「あちらを立てればこちらが立たぬ」事態が発生。まずはクラブ間でオフの期間が大きく異なる点。後期終了時でCS進出を逃し、天皇杯でも敗退しているクラブは11月4日からシーズンオフ突入。元日に行われる天皇杯決勝に駒を進めたクラブとは、実に59日間もの差が発生。この点に関しては、村井チェアマンも「すべて(の要素)を入れようとするとなかなか難しい」と、苦渋の決断であることを表明。
次に秋以降のスケジュールに空白期間が多くなる点。国際Aマッチデーとナビスコ杯決勝が続く関係で、後期は10月1日から3週間中断。11月も国際AマッチデーとACL決勝が入るために、CS1回戦と準決勝が中16日の日程で設定。
最後は営業面における過密日程の点。昨シーズンはCS準決勝の前売券発売開始が試合の2日前と短期間であったために空席が目立った。今シーズンも後期最終節とCS1回戦の間隔は中2日で懸案事項が残ったが、同時に注目されるのは、CSに4クラブないし5クラブが進出しなければ1回戦は開催されない点。
2ステージ制で開催された全12シーズンを現行のチャンピオンシップ開催方式のもとで照合すると、3クラブ進出が10回、4クラブ進出が2回、5クラブ進出に至っては0回という結果。かなりの高確率で3クラブになる確率が高く、11月23日の準決勝からCSが始まるとして、19日間の余裕があれば、チケット販売を含めた告知徹底が可能となるはず。
【シーズン移行の議論を会長選のマニフェストに掲げた田嶋氏】
CSのやぐらの組み方を、年間総合勝ち点の上位3位までをシードさせる方式に変更。具体的には年間総合勝ち点の上位3クラブと両ステージ優勝クラブが完全に重複していると3つ、1つが重複していると4つ、重複なしならば5つとなる。やぐらの組み方を可能な限り簡素化させたことで、批判の対象だった「わかりづらさ」を解消。
中2日で迎える1回戦へ向けて、告知面やチケット販売面などに与える影響を最小限にとどめたいとしているが、すべての問題を包括的に解消させるスケジュールは現状では無し。前出の「限界」ということは、何かしらの要素がさらに加われば成り立たなくなることも意味しているとか。
たとえば日本代表がロシアW杯出場を決めれば、'18年シーズンは5月中旬から約1ヶ月半の中断期間を設けなければならず、今年のリオ五輪期間中もJリーグは開催されるが、'20年の東京五輪では中断せざるを得ないと予想。
'18年と'20年のシーズンで、数多くの平日開催を含めた過密スケジュールを再び組むのか。あるいは、何らかの方策を講じるのか。後者を選択するとすれば、まず考えられるのは現行の「春開幕・冬閉幕」から「秋開幕・春閉幕」へのシーズン制の移行となる。
田嶋新会長は、マニフェストのひとつとして「Jリーグの秋春制へのシーズン移行を議論すること」を表明しており、私案としてシーズン制の移行を'19年に設定。入場料収入や広告料収入などでJクラブが減収に直面する事態を防ぐために、'18年シーズンを2019年前半までの3ステージ制に変更し、夏のオフを経て、スムーズに「秋春制」へ移行していく流れを提案。
【シーズン移行で生じるメリットとデメリット】
「秋春制」への移行はメリットもあればデメリットも存在。メリットとしては外的な要因に影響されることなく、過密日程を回避できるスケジュールを組みやすくなる点。国際Aマッチデーが設けられていない4月から5月がシーズン終盤となることで、優勝争いの佳境が「飛び石日程」でスポイルされる事態も回避でき、オフの期間も全クラブがほぼ同じに。ヨーロッパのシーズン開幕に合わせて日本人選手が移籍する場合、現状では日本のシーズンの真っただ中に主力選手が抜ける非常事態も回避できる点も。
デメリットは、これまでにも何度も指摘されてきた降雪地域のクラブに対する配慮。1月と2月をウインターブレークとしても、前後の時期に降雪する可能性までは排除できず、何よりもスタジアムの屋根や練習環境などを含めたインフラ整備策を、地元自治体などと講じなければならない。
Jリーグのシーズンを「秋春制」に変更しても、ACLが現状の「春秋制」ならば行き違いが発生するため、AFC側を巻き込み、イニシアチブを取った交渉を展開していくことが必要不可欠。
【JFA新会長に求められるリーダーシップ】
Jリーグの実行委員会で2013年に「然るべき時期にシーズンを移行する」と合意。その然るべき時期とは、2013年当時はACLの開催方式が欧州CLと同じカレンダーに変更されると同時期にとしていたが、現状の国内カレンダーが「限界」に達しているいま、ACLの動向を待つ余裕はないのではないかと前出の理事はコメント。
現在の日本サッカー界には、取り組むべき課題が山積しており、その1つである「秋春制」への移行に関しては、ある意味で正解も不正解もない。どちらのメリットを優先させ、新会長がリーダーシップを発揮して、Jリーグとタッグを組んで実行に移すか否かの時期にさしかかっている。
という長いコラムでした。当ブログで考える事は以下の点です。まずはそんなに簡単に物事は動いていかないという事。ファン・サポーター不在で動いても、結局反発を受けて観客動員に響き、一時期の大相撲のようにイメージダウンが生じて混乱し、もっとわかりやすく元に戻そうと揺り戻しが起こると思います。秋春制など論外です。自分達の都合でカレンダーを動かしても、結局「お客様」であるファン・サポーターにも、マスコミにもそっぽを向かれると思います。それに秋春制と、天下の悪法「2ステージ制」は別問題で同じ土俵には上げてはいけません。
そしてもう1つ引っかかるのが、以前の記事で紹介しましたが、肝心の欧州に春秋制に移行する可能性がある事。二転三転させてせっかく秋春制に移行させたタイミングで、欧州が春秋制に移行させてしまうという、何ともみっともない状況になりはしないかと思います。当ブログでは、傍士氏の時代と比べてすっかり変わってしまったJリーグの役員会に対して論調がネガティブですが、今回の日本協会の新会長の事を知ると、日本協会に対しても今後はネガティブになっていく予感がします。
フットボールチャンネル該当記事:http://www.footballchannel.jp/2016/01/26/post134275/
Jリーグ組織問題関連 (その他):31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係)38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①
事例紹介コラムです。
読者の方からのリクエストがあり、最新情報に更新させていただきました。前回からもう1年半たっていましたね。当ブログでは個人的に勝手に評価する「Jクラブの付加価値シリーズ」というものがあります。2005年から10年半毎日更新してきた中、自分なりに100年残れるJクラブというのはどういうところか、最近は天下の悪法「2ステージ制」など、Jリーグの中でも首をかしげる価値観が多数を占めている中、原点に帰ってJリーグ百年構想を考えた中、理想のJクラブはどこなのかなどを考えてきて、何となく評価基準がまとまりました。評価基準に合致したクラブとして現在9チーム(J1リーグ:6、J2リーグ:2、J3リーグ:1)あります。あくまで個人的なものなので気にしないで下さい。今後も登場する特集記事です。参考にご覧下さい。
【Jクラブの付加価値】
<ハード面>
1)サッカー専用スタジアム
最近、Jリーグチェアマンも「全J1に駅前スタジアム」という言葉を口にされたそうですが、理想はサッカー専用スタジアムです。最寄駅に近ければ理想です。駅から近いスタジアムは、観客動員数が多いのはある意味当たり前なのかもしれませんが、そういう面ではJ2松本の数字はすごいです。以前の記事でアクセス面などホームスタジアムの環境面について紹介しております。当ブログ的には、やはり日立台が理想ですね。
スタジアムのアクセスと観客数関連: http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150206
2)専用練習場
J1新潟の「アルビレッジ」など完全な専用練習場もあれば、厳密に言えば実は行政の所有で、市民も使用できる専用ではないところもあるようです。また、J1柏のようにトップと下部組織が同じ敷地内で練習でき、アカデミーの子ども達にいい影響を与えているところと、いろいろあります。
あとは、高いネットに囲まれていて、ネット越しでしか観る事ができないところもあれば、日立台や鹿島さんのように、間を遮るものは何もなく、すぐそばで人気選手の練習が観られるところと、これもいろいろです。あと、どれだけファン・サポーターに近いかもあります。鹿島さんのようにクラブハウスにカフェが併設されているようなクラブは理想的ですね。
専用練習場の有無で、成績が左右されるという話を以前耳にしたところもありますが、実際はJ2の上位チームでも専用がないところも全然あるし、J1チームでも実は専用がないところもあると聞いています。
3)アカデミー
最近では「育成型クラブ」というキーワードをよく観ます。育成型クラブは単に選手を育てて、トップに配給するだけでなく、海外移籍等でその移籍金でクラブに多大な貢献をするところまでが理想とも聞きます。今シーズンからサテライトリーグがスタートするとともに、J3リーグに、Jクラブのセカンドチームが参戦します。しかし、トップチームに上げなければ意味が無いと思います。そういう面でコンスタントにアカデミー出身選手をトップチームに配給できているJ1柏やG大阪、代表選手から海外組を次々と生み出しているC大阪が、その模範的なクラブだと言えます。最近はC大阪の「ハナサカクラブ」のようなアカデミー限定スポンサー制度が増えてきました。
4)後援会等支援組織(チェック機能)
クラブ直営で会長ポストもない公式ファンクラブではなく、クラブを一線を画した持株会、スポンサー会などの支援組織が通常は設けられています。その中でも後援会は決して横から意見を言われる面倒臭い存在ではなく、クラブが困った時にしっかり後方支援をしてもらう頼もしい存在だと思います。価値観が三位一体の支援者とズレが生じてきたら矯正できるチェック機能もあると思います。また、ボランティア組織も、J2松本などのように後援会の中に組み込まれていて、クラブと一線を引かれているケースが見られます。後援会組織がしっかり運営されており、いい連携で地域貢献活動ができているクラブが地域密着できていると思います。後援会活動を観れば、大体地域密着度がわかるのではないでしょうか。
後援会関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140607
5)選手会活動
Jリーグ規約87条に選手の社会貢献活動の義務があります。積極的に街に選手を出しているクラブ、まだまだ出せていないクラブといろいろあるようです。前者であれば、選手会活動も年間多くの活動をされています。後者は本当に選手会の活動自体があるのかなと思わせるような状態でしょう。チャリティーオークション等のイベント活動で、主催に「選手会」という名前がどれだけ出ているかで、選手会活動の活動頻度が計れると思います。
選手会活動関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120603
<ソフト面>
1)情報公開(役員名簿や出資社などの経営面)
Jリーグチームは「社会の公共財」。その公共財を地域から「管理人」として預かっているのが運営会社だと思います。そこに限らず、きちんとした企業であれば、公式HPに経営構造について情報公開を行っています。Jクラブでもほとんどのところがきちんと情報開示できています。役員名簿、出資企業、財務諸表が公開されていますが、「見える化」がどこまでできているが問われているこの時代、一企業として情報開示は社会的義務だと思います。
公開情報(株主・役員名簿・資本金・経営情報):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130428
2)情報公開(SNS等による情報開示)
情報開示が進む現代社会において、SNSは重要な情報発信ツールだと思います。公式ブログは当たり前。公式フェイスブックページ、公式ツイッターに続いて、公式Instagramが普及しつつあります。いろいろありますが、情報発信はクラブ広報としても必要な仕事だと思います。コメント対応が大変だからやりたくないというのは許されません。J1川崎やJ1浦和が進んでおり、ファン・サポーターは幸せだと思います。ちなみにLINEですが、ブログやFBページは不特定多数が閲覧できる事に対して、LINEは登録しないと閲覧できないという事で、限定情報ツールとそれだけでは×と認識しています。まあ、一つのSNSだとは思いますが、まず他の情報ツールが運営できてこその補完的ツールなのではないでしょうか。
情報化関連(SNS(フェイスブック&ツイッター):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151122
〃 (公式HPスマホ版&Instagram):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151227
3)スタジアムイベント
やはりイベント力№1はJ1川崎です。全体的にスタジアムイベントのしぼみ感を感じる中で、全く衰えが見えません。なおかつ、絶えず新しい企画を生み出されています。
4)広報誌
クラブがお金をかけて作るものが一般的ですが、J1湘南の「MARE」は、サッカーというよりは湘南地区のスポーツ文化を応援するフリーペーパーです。他にもJR沿線の駅で多くフリーペーパーとして配布されているJ2千葉の「JEF PRESS」もレベルが高いです。クラブ広報誌も一つの立派なファン・サービスだと思います。
5)協賛店制度(サポートショップ制度)
三位一体(行政・企業・市民)の支援者に続く、第4の支援者が商店街・商店だと思います。FC会員証などの提示でサービスを受けられる協賛店(サポートショップ)は、公共財であるプロスポーツクラブとして必要不可欠な存在です。Jクラブを見渡してみても、実施していないクラブを探す方が困難な状態です。その中でJ1川崎の「フロンターレ・シティ」はサービス内容が際立っており、J1・FC東京の「協力商店会」は都内沿線の商店街ごとに参加しており、ものすごい数を誇ります。J1横浜の「トリコロールナビ」もいいですね。
サポートショップ(協賛店)制度関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150512
6)地域の後援会組織
後援会組織の重要性は上に書いたとおりですが、その中でも支部会組織として近隣市町村に後援会組織を設けているクラブがあります。特にJ1新潟「地区後援会」は模範とも言える組織で、新潟県内から資金と人員が集まってくるシステムが出来上がっています。他にもJ2札幌の「北海道後援会」の他に、J2松本の地域後援会は出資するホームタウン市町村の流れでできています。
7)サポーターカンファレンス
現在J1・J2のほとんどでクラブ主催で開催されています。サポーター側と良好な関係にあるところは、新体制発表会と兼ねて開催しているところも見受けられます。
サポーターカンファレンス関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131225
<ハート面>
1)Jリーグ百年構想
「スポーツで幸せな国へ」というキャッチフレーズで、サッカー以外も含めた異競技交流としたスポーツ文化を推進していっているはずなのですが、最近のJリーグは商業主義の方が強くなっている印象を受けます。傍士氏が活躍されていた時代を思い出してみてはいかがでしょうか。
古くはJ1浦和の「レッズランド」、J2湘南の「湘南ひらつかビーチパーク」、J1新潟のアルビレックスグループなどの名前が出ていました。Jリーグの「地域スポーツ振興活動および介護予防事業」が象徴されていると思います。その他に最近、アカデミー等を運営会社とは別の運営で公益法人の総合型地域スポーツクラブを立ち上げる事例が増えてきました。
異競技交流(Jリーグ「地域スポーツ振興活動および介護予防事業」)関連: http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160124
Jクラブの総合型地域SC関連: http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160126
2)東日本復興支援
2011年からはや3年。巷ではすっかり記憶が薄れていっているようですが、震災復興は永久に続くはずです。今年も変わらず震災活動をされているクラブが真に優れたJクラブだと思います。J1仙台では5年目を迎えてパワーアップするところもあります。かつてチャリティーグッズを積極的に販売され、チャリティーオークションができるところ、そこら辺りでしょうか。震災復興活動が一時の出来事なのか、継続事業なのか、下に出て来る9クラブはどこもしっかりできていますね。
3)選手による社会貢献活動
当ブログでは、特に選手による学校訪問を取り上げています。巡回サッカー教室はほぼすべてのクラブ、他のプロスポーツチームもやっている収入のある「事業」です。教壇に立って子ども達と夢を語り合う、食育のために子ども達と一緒に給食を食べるなど、サッカー以外の活動を当ブログでは評価させていただいています。ユメセンなども積極的にできているところ、過去にほとんどやった事がないところといろいろありますね。
選手による学校訪問関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131124
4)市町村デー
三位一体の支援者の一つに「行政」があります。地元ホームタウンの骨格であり、J2松本は次々と出資を受けています。最近の傾向として、ホームタウンを拡大している事がありますね。中には縮小している印象があるところもあるのかな。理想はJ2愛媛のような県下全市町村、J1柏の様にホームタウン構成8市町村で順番に市町村デーを開催するところですね。
5)ファン・サポーターとの交流イベント
いわゆるファン感ことファン感謝デーが挙げられます。やはりJ1川崎が筆頭ですね。あとは、一般向けキックオフイベントも、クラブとファン・サポーターがこのシーズンの誓い合うセレモニーとして重要な儀式だと思います。どこまでできるかが、そのクラブのファン・サポーターとの距離感に比例していると思っています。その筆頭は「ベルマーレワンダーランド」でしょうか。
キックオフイベント関連: http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160118
という事で、Jクラブの付加価値でした。あくまで個人的な勝手な評価ですが、この辺ができていないと、いくら今盛り上がっていてもそれは「一時の出来事」で百年は到底続かないだろうと個人的に思っています。よく当ブログでは「草の根」というキーワードを口にしますが、どこまで地域に、三位一体の支援者に根が張れているかだと思います。よく某黄色いチームが出てくるし、最近はJ2松本がよく出てきます。前者は「親企業のある市民クラブ」であり、後者は理想的なプロヴィンチャだと思っています。個々の項目も古いのがありますね。また、更新しないと。
「Jクラブの付加価値」全体(前回):http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140527
〃 J1・C大阪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140507
〃 J1浦和:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140119
〃 J1川崎:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130825
〃 J1甲府:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130811
〃 J3鳥取:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121021
〃 J1湘南:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120123
〃 J1仙台:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111230
〃 J2松本:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111030
〃 J1柏:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111126
事例紹介コラムです。
昨日の報道で、村井チェアマンの再任が内定したというニュースが流れました。今回初めて会長選に選挙を導入した日本協会に対して、Jリーグは企業に近いため、選挙という訳にはいかないという論調記事をどこかで読みました。それについては置いておいて、当ブログとしては、村井チェアマンは、以前の大東氏等よりは価値観の近さを感じます。元々は熱狂的な浦和サポで、民間企業の経営者出身という事で、今後も何か改革してくれるのではないと思っております。まずはJリーグ.jpの公式コメントから。以下、抜粋して紹介。
Jリーグは、2月3日に臨時理事会を開催し、村井チェアマン再任を内定。3月9日(水)に開催する2016年度第1回社員総会で正式決定。以下は村井チェアマンのコメントの主な内容。
「2014年からの2年間、国内外で会った多くの人からの助言をもとに『魅力的なフットボール』『スタジアム整備』『デジタル技術の活用』『国際戦略』『経営人材の育成』という5つの分野に重要戦略を設定し、取り組んできたが、これからもこの5つの重要戦略を継続。その前提となるものは、『リーグおよびクラブ財政基盤強化』と『育成環境の整備』の2つ。
まずは、日本のプロスポーツ界を代表する組織の一つとして、『社会的価値の向上』を通じて、より一層の経営基盤の強化を図っていきたい。『育成』が我々サッカー界の未来の発展に繋がることは明白であり、このサイクルを永続的に回していかなければならない。2016年はこれらの『5つの重要戦略と2つの前提』」ベースに、様々な施策に取り組んでいきたい。
Jリーグは『開かれた公共財』。多くの人と様々な議論を重ねながら改善と改革を繰り返すことこそがJリーグという社会的財産を磨いていくことになり、Jリーグは、『Open』かつ『Fair』に議論をし、恐れずにチャレンジを継続」
【重要戦略】
①魅力的なフットボール
②スタジアム整備
③デジタル技術の活用
④国際戦略
⑤経営人材の育成
【前提】
①リーグおよびクラブ財政基盤強化
②育成環境の整備
という事で、「5つの重要戦略」を2年前から掲げ、これからの2年間も継続すると言われています。2年前の就任時のコメント(第1回/第2回/第3回)を読んでみましたが、微妙に違うような気がします。つまり、継続と言いながら実はいくらかは新しい取組なのではないかと。
今回のコメントでいくつか気になるキーワードが出ています。まずは「社会的価値の向上」と「開かれた公共財」。これはまるで村井チェアマンが、Jリーグは公共財としてはまだ未熟で、社会的価値を向上する必要があると暗に言っているように聞こえます。つまり、商業主義を暗に認めているのではないかと個人的に妄想しています。オープンでフェアな議論というものも、今まではそうではなかった面もあるので、この場で強調しているのではとも思えます。周りに「育成」や恐れずチャレンジというキーワードを散りばめてはいますが、個人的にはどうもそんな気がしています。「公共財」とは当ブログでしつこいくらいに言い続けてきた言葉。もっともマスコミでは昔から広く使われており、ちょっと思い込みなのかもしれませんが。
また、例えば「多くの人と様々な議論」とありますが、全然足りていないと思います。もし、そう思うならばぜひ、「Jリーグサポーターカンファレンス」を実施して欲しいです。サポーターに突き上げられるのを承知で、各クラブはサポカンを毎年やっています。その包括組織であるJリーグそのものがやった事が無いとは良くないですね。(実はサポーターの突き上げを恐れているのでは?)つまり説得力が無いという事ですか。
天下の悪法「2ステージ制」ですが、誰かが「現代の生類憐みの令」と称していました。うまい事言うなと感心しました。表向きは生き物を大切にするルールで、正しいように見えますが、やり方がおかしかったという事。天下の悪法も表向きはJリーグの収入をキープするためと言っていますが、やり方について、ずっと突っ込まれているので、長く続く訳がないでしょう。ぜひ、ファン・サポーターの声を直接聞いて対話してはいかがでしょうか。ぜひ近い将来、Jリーグサポーターカンファレンスを実施して欲しいですね。各クラブから3人ずつでも60人足らず、全然できるのではないでしょうか。
Jリーグ組織問題関連 (その他):30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係):38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①
事例紹介コラムです。
久しぶりの仙台さんの話題です。Jリーグ.jp(たまに観ます)を観ていたら、仙台さんで素晴らしい事例を発見しました。東日本大震災が起こってもう少しで5年になりますが、だからこその事業だそうです。以下、抜粋して紹介。
J1仙台は、東日本大震災からまる5年になるのを機に、様々な支援活動に縮小の動きが強まる中で、被災地のクラブとして、復興支援の活動にさらに尽力。そのために、事業部ホームタウン課に復興支援室を設置し、さまざまな団体とも協力して4つのプロジェクトを中心に支援活動を展開。
【プロジェクト内容】
・復興支援サッカーキャラバン
各小中学校の授業の一環としてサッカー教室を実施。指導者は強化育成部コーチを中心に行い、トップチーム、レディースチームの選手も参加できる機会をつくる。(40回)
・「復興ライブ」プロジェクト
ホームゲーム17試合においてアーティストを招き、試合前のスタジアムの内外でライブコンサートを実施。その一部をコミュニティFMのネットワークを通して、被災地を含めた宮城県全域に配信。また、試合終了後は、大道芸のパフォーマンスで観客を見送りし、次の試合にも楽しく来てもらう演出を行う。(17回)
・宮城・東北ドリームプロジェクト
被災地の子供たちはもちろん、福祉施設、養護支援施設、子ども病院など観戦機会のない子供たちをホームゲームに招待するプロジェクト。(17回 各100名)
・こころも、からだも元気プロジェクト
仮設住宅暮らしを強いられている被災者が、現在も約25,000人に上り、その支援の一環として、運動不足を解消するとともに心のケアを行う事業を実施。高齢者を対象に健康体操、栄養講習会などのほか、要望に応じて企画や試合観戦ツアー等も検討。(30回)
今後も地域住民との絆を深め、復興支援活動を強化し、活動については適宜公式HP等で報告があるそうです。いやはや素晴らしいの一言。確かにあれから5年経とうとしていますが、Jクラブの中にはずっと変わらず復興支援活動に取り組んでいるところもあれば、最初からほとんどできていないとことといろいろ見ます。いいですね、ホームタウン事業部の中に専門の支援室を設置して、しっかり取り組むそうです。他でも何とか室というのも見かけますが、同じ「室」でも、全然付加価値が違うなと実感します。
まさに「社会の公共財」としての大事な活動ですね。仙台さん、これからも頑張って欲しいです。
J1仙台公式HP該当ページ:http://www.vegalta.co.jp/news/press_release/2016/02/post-3274.html
J1仙台関連:24|23|22|21|⑳|⑲|⑱|⑰|⑯|⑮|⑭|⑬|⑫|⑪|⑩|⑨|⑧|⑦|⑥|⑤|④|③|②|①
事例紹介コラムです。
今回、タンスの奥を整理していたら、面白いものが出てきたので、じゃあ、ブログに載せるのはこのタイミングしかないという事でこの記事にさせていただきました。その前に2016年シーズンを前にファジボラ情報です。毎年この時期にボランティア説明会がCスタで開催されています。少し前の時代には現役ボランティアスタッフによる活動紹介でしゃべらせてもらった事もありました。サカボラをやると知り合いが増えるし、体力もつくとしゃべったっけ。以下、今回の情報です。
【FSS ボランティア説明会概要】
・日 時: 2月11日(祝)14:00〜15:30
・場 所: シティライトスタジアム会議室
・対 象: 16歳以上の方
・内 容:
①現役ボランティアスタッフによる活動紹介、並びにボランティアの楽しみややりがいについてのご紹介
②スタジアム見学、他
クラブ公式HP該当ページ:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1453205606
現在、2016年度の募集が開始されています。ここ最近はずっと古参メンバーの参集が少ないため、新しいメンバー加入が必須だと思います。また、学生さんメンバーも今や貴重な戦力になっています。1人でも多く、サッカーボランティアに充実感を感じてくれる方の参加が重要です。詳しくは公式HPをご覧ください。
クラブ公式HP該当ページ:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1453694880
【OSS委員会について】
そして、岡山にはもう一つのサッカーボランティアがあります。当ブログでも大きく扱ってるOSS(岡山サッカーサポーティング)委員会です。岡山県サッカー協会の直轄組織で、ファジアーノ以外でボランティアによるサポートが必要な試合(Cスタ中心)で活動しています。メインは天皇杯など県協会主催試合で、他にボランティア要請がある湯郷ベルや吉備国際大シャルムの試合もお手伝いさせていただいております。
仕事の内容は、天皇杯など有料試合の運営、各種連盟が担当しない大会やフェスティバルの運営です。サッカーに関わってみたい、サッカー協会の事業に携わってみたいと思われるサッカー好きの皆様の応募をお待ちしております。
・対 象: 18歳以上(高校生は除く)性別は問わない。
・内 容: 有料試合や各種大会の運営
OSS委員会公式ブログ:http://blog.goo.ne.jp/okayama-soccer-supporters
※クリックしたら拡大します
そして、先日タンスの奥から出てきた物ですが、ファジボラの初代ユニフォームです。神崎山での試合時だったかに、始めてフロント側からお預かりしました。試合が終わって返却しようとしたら、確か「次に新しいものを作るので、記念にそのまま持っておいてください」と言われた覚えがあります。なので、あれから9年程経ちましたが、未だにお預かりしているつもりです。(身に付ける機会も無かったし)
ファジボラの最初は確か2006年の初頭(この頃かな)、まだボランティア組織が無く、OSS委員会と某後援会青年部(スポーツ関係ではない)が合同で、フロントのお手伝いを行っていました。OSS委員会の当時のメンバーで何人も今も古参メンバーで残っていますが、もう片方のメンバーは一番上の人も含めてどなたもいなくなっています。この服も今来られているメンバーさんで持っている人は誰もいない事でしょう。着る機会も無く、という事でまたタンスの奥にしまうことにしよう。
事例紹介コラムです。
前からチェックしていた事例です。ひょっとしたら前に一度紹介したかもしれませんが、まあいいや。素晴らしい事例です。湘南さんは、真壁会長も素晴らしい。NPO法人 湘南ベルマーレSCとして異競技交流も素晴らしい。そして、昨シーズン、J1復帰1年目にして年間8位という戦いっぷりも素晴らしい。何度も言うキーワードですが、Jリーグ百年構想(かつての)の優等生としてまぶしい存在。何をオーバーにとやっかむ声も聞こえてくるかもしれませんが、平塚ビーチパークに行っていればこその実感こもったセリフです。
そんな湘南さんの社会・地域貢献活動の紹介です。選手による学校訪問、そして究極のホームタウン活動ページがあります。当ブログでは、クラブの事業の一つとして実施される以上に、単独事業として名称もつけて行っているのは、川崎さんなどほんの一握りのクラブです。そんな湘南さんの素晴らしい事例を以下、抜粋して紹介。
【For 4 プロジェクト】
J1湘南ベルマーレでは4つのFor、「For myself(選手自身のため)」、「For team(チームのため)」、「For club(クラブのため)」、「For community(地域のため)」をキーワードとする「For 4プロジェクト」を推進。4つのForの視点に基づくプログラムを通じて選手がサポーター、ホームタウン、クラブ、自分自身について改めて考え、選手自身の価値を向上させるだけでなく、クラブと地域の連帯感が強まることが目標。
・2015年の活動:年間47回実施
・主な活動内容
①ベルせん:http://www.bellmare.co.jp/136780
選手による学校訪問。選手2人1組でホームタウンの小学校に訪問。
②ゴミ拾い:http://www.bellmare.co.jp/137236
スタジアムから平塚海岸まで歩いてのゴミ拾い。2選手が参加。
③ベルマーレ給食:http://www.bellmare.co.jp/126566
選手が考案する「湘南ベルマーレ選手プロデュース給食」を市内全ての小学校の給食で提供。同時に選手と「ふれあい給食」を実施。
④藤沢ベルフェス:http://www.bellmare.co.jp/126536
藤沢駅での「湘南藤沢南口イルミネーショントワイライト」の中のクラブ主催のフェスティバル。6選手参加。
⑤サポーター会への選手の参加: http://www.bellmare.co.jp/127230
伊勢原サポーター会「ビオーニャ」の総会に大倉社長と2選手が参加。
⑥湘南ベルマーレホームタウンカップ:http://www.bellmare.co.jp/132398
選手の開会式参加。子ども達とボールの回しの後にサイン会実施。
⑦親子で魚の教室:http://www.bellmare.co.jp/136437
2選手がファンとの触れ合い及び魚の捌き方教室にも参加。
⑧必勝祈願:http://www.bellmare.co.jp/138320
江の島の神社への必勝祈願。サポーターとともに4選手が参加。
⑨社内研修:http://www.bellmare.co.jp/133632
選手及びスタッフ対象。今後はアカデミー所属選手やホームタウンへの展開も目指すとか。
⑩湘南ベルマーレスポーツフェスタ:http://www.bellmare.co.jp/129247
星槎箱根仙石原総合型SCの協力のもと、箱根で4種類のスポーツ指導をクラブ主催で実施。
⑪地域イベントへの選手等参加:http://www.bellmare.co.jp/132122
ブース出展および選手のサイン会、トークショーなど
という内容でした。ここで注目したのが、シーズンが終わった12月や1月も普通に実施されている事。シーズンが終わって納会やって、選手が地元へ帰っているからできないという価値観はありません。ベルせんは、「3年B組 ベル八先生」からつながっている名物事業です。当ブログでも以前にたくさん紹介しました。
湘南さんはいいですね。ファン・サポーターと選手との距離感がとても近い。一緒にクリーン作戦で歩いたり、必勝祈願で一緒に神社に行ったり、サポーターの会合にも来られています。うらましい限り。
J1湘南公式HP該当ページ:http://www.bellmare.co.jp/for4project
J1湘南関連:50|49|48|47|46|45|44|43|42|41|40|39|38|37|36|35|34|33|32|31|30|29|28|27|26|25|24|23|22|21|⑳|⑲|⑱|⑰|⑯|⑮|⑭|⑬|⑫|⑪|⑩|⑨|⑧|⑦|⑥|⑤|④|③|②|①
事例紹介コラムです。
少し遅れました。今シーズンもJ2岡山に新入団選手がやってきております。その中でも、個人的には赤嶺に注目しております。数年前の語る会でベガサポくに氏の口からよく名前が出ていた選手で、とてもJ2に来るようなイメージは無かったのですが、ガンバさんから初めてJ2に移籍して来ると聞いてビックリです。
あとは豊川選手。ご存じ、リオオリンピック予選のU-23日本代表選手。追加招集組ですが、見事結果を残しました。五輪予選の中継を通して顔を覚えました。そんな岡山サポも多かったのでは。という事で、この2人を中心に抜粋して紹介。
【赤嶺真吾選手】
・生年月日 : 1983年12月8日
・身長/体重 : 180cm/77kg
・出身地 : 沖縄県
・経 歴 : 鹿児島実業高−駒澤大−J1・FC東京−J1仙台−J1・FC東京−J1仙台−J1・G大阪
・出場記録 : J1通算:249試合68得点 / ナビスコ杯通算:44試合9得点 / 天皇杯通算:19試合6得点
クラブ公式HP該当記事:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1452155224
〔エピソード〕
J1磐田とは相性がよく、得点が多いことから「ジュビロキラー」と呼ばれる。原博実氏によれば、「重馬場に強い選手」。鹿児島実業高校の同級生で、Jクラブでもチームメートだった松下年宏選手によると癒し系とか。
J1仙台時代の2011年は、怪我や累積警告による出場停止を除いてリーグ戦では31試合に先発出場し前線の主軸として活躍、クラブ新記録となる5試合連続得点を挙げるなど14得点を挙げて、チームの躍進に貢献。2012年もリーグ戦30試合出場で14得点と活躍し、自身の目標であった2年連続2ケタ桁得点を達成。Jリーグ優秀選手賞に選出。移籍したJ1・G大阪ではレギュラー争いに割って入れず、昨シーズンは公式戦無得点という結果。
【豊川雄太選手】
・生年月日 : 1994年9月9日
・身長/体重 : 173cm/62kg
・出身地 : 熊本県
・経歴 : 大津高−J1鹿島
・出場記録 :J1通算:23試合2得点 / J3通算(J-22選抜):5試合1得点 / ナビスコ杯通算:4試合0得点 / 天皇杯通算:2試合1得点
・代表歴 :U-19、U-21、U-22、U-23各日本代表
クラブ公式HP該当記事:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1451877345
〔エピソード〕
高校時代に九州プリンスリーグ得点王に輝いており、J1鹿島のスカウトは、得点力の高さと運動量の豊富さを評価。トップ下でのプレーを得意とし、J1鹿島では主に左サイドハーフでプレーしており、攻撃的なポジションであればどこでもプレー可能で、高精度のプレースキッカー。大学進学を考えていたが記念にJ1鹿島の練習に参加し、ジョルジーニョに口説かれて入団を決断。昨年11月のU-23代表合宿に追加招集の声が掛かっていたが、次年度にレンタル移籍するJ2岡山を見学しており、岩政選手が鹿嶋市まで足を運んでフロントと話し合っていた事でJ2岡山へのレンタル移籍が実現したらしい。
明るいキャラクターで周囲を盛り上げろ存在。、セットプレイも得意。
ちなみにサンスポに、U-23代表の今年のスケジュールが出ていました。8月に開催されるリオ五輪本大会に向けて強化を進め、手倉森監督は海外勢との対戦を増やしたい方針で、今年5月には欧州の強豪も参加するトゥーロン国際大会に参加するとか。下旬に海外遠征を予定している3月以降は月に1回ペースで活動。4月には国内合宿、5、6月は国際親善試合を組み、7月下旬には本大会に向けた直前合宿に入るとか。
という事は代表枠18人に選出されればですが、矢島選手とともにJ2岡山でも3月下旬から8月いっぱいまで、余りJ2の試合に出ないという事なのかな。復帰する9月は、J2リーグもあと2ケ月の終盤戦にあたり、来季はレンタル元に帰って、岡山にはいないのではないかという推測も耳にします。今回の五輪予選で活躍した人気選手が、Cスタに登場するのはうれしいですが、こういうスケジュールを目にするとちょっと複雑ですね。
3月下旬:海外遠征 / 5月中旬:国際親善試合 / 5/18~29:トゥーロン国際大会 / 6月下旬:国際親善試合 / 8/4~20:リオデジャネイロ五輪
サンスポ該当記事:http://www.sanspo.com/soccer/japan/23/2016schedule.html
【秋吉泰佑選手】
・生年月日 : 1989年4月18日
・身長/体重 : 174cm/63kg
・出身地 : 熊本県
・主な経歴 : アルビレックス新潟・S(シンガポール)、シンガポール、ブルガリア、ボスニア、オーストリア各クラブ、J1甲府
クラブ公式HP該当記事:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1451176998
【藤本佳希選手】
・生年月日 : 1994年2月3日
・身長/体重 : 178cm/74kg
・出身地 : 愛媛県
・チーム歴 : 麻生FC−久米中学校−済美高校−明治大学
クラブ公式HP該当記事:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1434362425
【久保飛翔選手】
・生年月日 : 1993年11月10日
・身長/体重 : 186cm/84kg
・出身地 : 愛媛県
・チーム歴 : 帝人サッカースクール – 愛媛FCジュニアユース – 済美高校 – 慶應義塾大学
クラブ公式HP該当記事:http://www.fagiano-okayama.com/news/index.php?c=topics_view&pk=1428033223
ちなみに藤本選手と久保選手は愛媛・済美高校の同級生だそうです。ファジ☆スタを見ていると、「J1昇格」という言葉が当たり前のようにあちこちから出てきます。目標をしっかり定める事は大事だと思いますが、過去の最高順位が8位で、プレーオフに出た事が無い訳ですから、長澤監督も口にしていましたが、やはりまず6位以内に入ってプレーオフ出場する事からではないでしょうか。
当ブログでは、去年の山雅さんのように自動昇格しても1年で降格する訳ですから、個人的にはやはり、J1昇格はJ2優勝で上がるしかないと思います。ちょっと昇格できても、無勝利記録を作ってJ2に帰ってきて、J2でも停滞してしまうかもしれないので。とにかく、あと1ケ月弱で開幕しますね。
事例紹介コラムです。
今回、「サイトマップ(バックナンバー集)」を整備しました。当サイトの左コンテンツの一番上にある目次のようなページです。力作ばかり並んでいるので、ぜひご活用ください。J3以下になると過去の紹介記事はあるが、かなり大昔のものしかなく、それでもとリンクを貼っていきました。その中で、J3福島だけが1度も紹介していなかったです。福島県内のクラブ状況は何度か紹介したのですが、比較的新しいクラブであるためか無かったですね。過去の被災クラブでもあり、これはいけんという事で急いで調査しました。J3クラブという事で、紹介できる事例がなかなか無かったのですが、見つけました。初登場にして単独タイトルです。「頑張ろう」というフレーズも、神戸さんと同じです。以下、抜粋して紹介。
【コラボラーメン】
㈱ジンコミュニケーションズ(麺家くさび)とJ3福島が共同開発した「スポーツ後に食べたいラーメン『くさび丸勝塩豚骨麺』」を年内期間限定販売。 販売開始に先駆けて、9月24日にJ3福島選手3名を招いた試食会を実施。
「くさび丸勝塩豚骨麺」は、J3福島の選手から「練習や試合後でも美味しく食べられて、疲れた体を癒してくれるようなラーメンを作って欲しい」というリクエストを受けて開発した特製ラーメン。スポーツ後でも美味しく食べられるように、味付けに加えて、激しいトレーニングに打ち込む選手の健康を考え、キャベツやコーンなど緑黄色野菜もたっぷり配合。選手のみならず、野菜が不足しがちな現代人にもオススメ。
・名 称: くさび丸勝塩豚骨麺
・価 格: 830円(税抜)
・期 間: 10月1日(木)~12月31日(木)
・店 舗: 福島県内の麺家くさび4店舗(本店・福島店・イオンタウン郡山店・富田店)
さらに、J3福島のチームカラーをイメージしたトッピングの「辛味玉」と「マー油」を考案。どちらもチームを応援したいという思いのもと特別に作った自家製のトッピング。販売開始に先駆けて、9月24日(木)にJ3福島の3選手(田村、安東、内藤)を招いた試食会を実施。初お披露目となった、本メニューは選手達にも大好評だったほか、チームカラーの赤と黒を表現したトッピングを出すと、喜びの大歓声。
J3福島公式HP該当記事:http://fufc.jp/news_cat/201509251852
㈱ミュゼプラチナム公式HP該当記事:.http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000008905.html
選手監修のコラボメニューいいですね。こういう飲食の選手コラボメニューは他のJクラブもいろいろと見かけますね。J1柏の珍来コラボメニュー、J1広島の選手コラボ弁当など。頑張っているあの選手が関係した美味しいグルメとして、選手とファン・サポーターの距離感を縮めるいい企画だと思います。
そして、福島さんと言えば、湘南さんとの提携ですね。当ブログでも湘南さんの紹介記事として、2013年の記事でしっかり紹介しております。以下、抜粋して紹介。
【J1湘南との提携】
J3福島が2013年に地方クラブとしてどのような形でJリーグを目指し、かつ地域のために役立つことができるかというふうに考えていた時に、東日本大震災、そして原発事故という非常に厳しい福島の状況があり、震災直後、真っ先にJ1湘南が子供達のために支援物資を運んだり、子どものとサッカー教室を開催し、その後、「KIDS GUARD SHONAN」ということで、東北地区、そして福島の子どもたちを中心に、湘南地域へ招待事業を実施した事が大きなきっかけ。
選手(スタッフ)の育成、交流
J1湘南公式HP該当ページ:http://www.bellmare.co.jp/72469
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/98/650124f06fea7a6b2c9ad9cd6c2a55dc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/a2/c5bce5b11d102e7f3f3a7692861e19f1.jpg)
福島さんと湘南さんは、2013年から業務提携を結び、指導者や選手の移籍や交流、営業面での情報交換など、あらゆる面で協力関係を提携。選手をレンタル移籍させたり、強化試合を実施。お互いの公式HPに試合結果や、バナーを貼り合っておられます。仲の良さが表れていますね。
いきさつとしては、当ブログで最も尊敬するJクラブの経営者である真壁会長が震災前に、福島に講演に呼ばれたそうです。経営面で頑張っているクラブ同士意気投合された事もあったようですね。当時のJクラブとJFLチームが提携するというのは、日本のサッカー史上でも初めての試みだったとか。最初に、もし将来的に同じカテゴリになったらどうするのかという話が出たそうですが、真壁会長は「先を想定しながらでは、動けないので、常にその部分は、できることできないことは、瞬時に嗅ぎ分けながらやっていきたい」とコメントしたとか。以下、リスペクトのために、福島さんの歴史を紹介します。
【J3福島の歴史】
'02年に、Jリーグを目指す団体として「福島夢集団」を創設。'03年にNPO法人 ふくしまスポーツクラブに改称したが、設立者は退会して'044年に「福島夢集団ユンカース('05年にNPO法人化)」を設立。ふくしまスポーツクラブは'04年にアビラーション、その後はビアンコーネ福島と提携してJリーグを目指した事があった。'05年にユースチームを結成し、'06年にFCペラーダ福島の譲渡を受けて、FCペラーダ福島をトップチーム、ユンカースをサテライトチームに設定。'07年に福島市の支援のもとにはじめてJリーグ準加盟申請。'08年に現クラブ名に改称。
'10年位「福島ユナイテッドFC緊急事態宣言」をリリース。'11年に、福島県財界が中心となって新しい運営会社である㈱AC福島ユナイテッドを設立。3月に発生した東日本大震災及び原発事故の影響で、多くの選手が退団。福島県内での試合が禁止されるが他県でホームの試合を開催する事を条件に東北リーグの参加を承認。'13年よりJFLに参戦し、Jリーグ準加盟を承認され、'14年よりJ3参戦。
こうして福島さんの歴史を見ると、2011年前後に本当にご苦労された様子ですね。その中での湘南さんとの強い絆。どこかで見かける商業主義とは正反対の、素晴らしい光景です。これからも頑張って欲しいですね。現在、福島さんでは「福島市にサッカースタジアムを作る会」が活動されています。岡山よりも早く専スタができるかもしれませんね。そして、最近気になるのが同じ福島県内で活動を進めるいわきFCの存在。福島県はこれからも目が離せませんね。
J3福島公式HP:http://fufc.jp/
福島事情関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080211