CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ありがとう、うちを見つけてくれて

2017-08-11 21:36:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
マンガというか、読み物というか、
そんな感じでありますけども、
映画「この世界の片隅に」の公式ファンブックであります
様々な文化人(主に漫画家)が、この映画に対する気持ちや想いを
つづった、寄せ書きのような本でありました
ある意味、正しい同人誌といったらいいのかもしれない

そんなわけで、なんだろう、この熱量と表現される
好きという気持ちの総体が、本になってできていた
そういうものでありました

漫画家はマンガで書いたり、イラストを寄贈したり、
文筆家は随筆で書いたり、エッセーとしたり、
関係者のインタビューも含めて、
この映画に関わった人、かかわりたい人の総合雑誌みたいな感じで
面白おかしく読むことができた本でありました

映画を見て、面白かったと思って、
あれこれファンの声や、裏話なんかを聞いていたのも手伝って、
この本にまとめられた声といっていいのか、
感想や、想いがまた、見た当時を思い起こさせるようで
なんとも楽しいのでありました
みんな感動するところは、それぞれあるけども、
指摘されるとなるほどなと感心したり、
様々な人が指摘しているとおり、一遍見ただけでは
全体を把握できないのは間違いがないんだなと
改めて思い知らされたりしたのであります

それでいて、こういう凄いものは二度と見てはいけないと書いている人もいて
なるほど、作品との触れ合い方とはそういうものもあるんだなと
想わされたりするのでありました、面白い、
そして、読むほどに、やっぱり私もこの映画が好きだったんだというか
一種の一体感みたいなのに取り込まれていくようで、
これもまた、楽しいのでありました
思えば、これが、この感覚こそが、ヒットと呼ばれた
一連の出来事の正体なのかもしれないと
しょーもないことを考えてしまうきっかけにもなったのでありました

ともあれ、個人的に凄く好きな漫画家である星里もちる先生も寄稿していたので
そのレアなマンガも読めるというお得さに満足しつつ、
一番笑ったのは、のりつけ雅春のマンガでした
そうだよ、あんなんだったよ、すげぇな本当
この人はいつも、こんな感じだけど
いつも面白いと思ってしまう

いい本でありました、何回も読もう