ハング 作:誉田 哲也
かなり殺伐とした刑事もの小説でありました
仲が良かった捜査一課のチームが、不可解な理由で解散させられ、
その裏に、どうにも秘密があるようなと
それを調べつつ、それにより、より大きな事件に巻き込まれと
そんな塩梅でありまして
最終的にも、解決したといえるのか、
どうも、すっきりしたとは言い難いような気分ながら
濃厚に物語を堪能できる小説でありました
本当にこんな陰謀があるのだろうかと
思わされるような内容ながら、
吊るし屋と呼ばれる殺し屋と、その手口の謎を解明しつつ
さらに、それを使役するという組織や人物、
それこれがかかわる政治家なんかが
跋扈していて、なかなかいやな雰囲気が
ステキなのでありました
悪いやつが、まぁなかなか胸糞悪い悪さで素晴らしい
全体的に悲しいといっていいのか、
なんともフラストレーションがたまる展開なんだけども、
そういう強い意志というか、黒い何かを覚えさせて
それが動機といっていいのか、解明への原動力となり
また暴走といえるほどの組織からの逸脱につながっていくというのが
心情的にしっくりきて楽しかったのでありました
ものすごく大きな意志によって引き起こされた内容でも、
そこにかかわるのは人間で、さらにいえば、
その実行犯ともいうべきものたちは、
そんな大きなものでもないといったところが
生々しいというか、人間の悪というか
抽象的になりがちなことをくっきりとさせるようで
自己嫌悪や、自己中心的物言いや、己可愛さやらと
なかなか、考えるというか、感じるものがあったのでありました
結局、何がどうなのか、
自分はこの事件に対してどうなのかと
問い詰めるでもないが、考えさせられていくのが
重く辛いものであったと感じたのでありました
続きがあるんだろうけども、
この話だけで、十二分に面白く堪能できたと
思ったりしたのでありましたとさ
かなり殺伐とした刑事もの小説でありました
仲が良かった捜査一課のチームが、不可解な理由で解散させられ、
その裏に、どうにも秘密があるようなと
それを調べつつ、それにより、より大きな事件に巻き込まれと
そんな塩梅でありまして
最終的にも、解決したといえるのか、
どうも、すっきりしたとは言い難いような気分ながら
濃厚に物語を堪能できる小説でありました
本当にこんな陰謀があるのだろうかと
思わされるような内容ながら、
吊るし屋と呼ばれる殺し屋と、その手口の謎を解明しつつ
さらに、それを使役するという組織や人物、
それこれがかかわる政治家なんかが
跋扈していて、なかなかいやな雰囲気が
ステキなのでありました
悪いやつが、まぁなかなか胸糞悪い悪さで素晴らしい
全体的に悲しいといっていいのか、
なんともフラストレーションがたまる展開なんだけども、
そういう強い意志というか、黒い何かを覚えさせて
それが動機といっていいのか、解明への原動力となり
また暴走といえるほどの組織からの逸脱につながっていくというのが
心情的にしっくりきて楽しかったのでありました
ものすごく大きな意志によって引き起こされた内容でも、
そこにかかわるのは人間で、さらにいえば、
その実行犯ともいうべきものたちは、
そんな大きなものでもないといったところが
生々しいというか、人間の悪というか
抽象的になりがちなことをくっきりとさせるようで
自己嫌悪や、自己中心的物言いや、己可愛さやらと
なかなか、考えるというか、感じるものがあったのでありました
結局、何がどうなのか、
自分はこの事件に対してどうなのかと
問い詰めるでもないが、考えさせられていくのが
重く辛いものであったと感じたのでありました
続きがあるんだろうけども、
この話だけで、十二分に面白く堪能できたと
思ったりしたのでありましたとさ