台湾人生 著:酒井 充子
小説というよりは、ルポ、ドキュメンタリーといった感じの本でした
日本統治下の台湾で人生を過ごした人たちの声、
それを集めたといったらいいのか、
想いを募った内容であります
なぜ日本は、私たちを捨てたのかと、重く哀しい声が並び、
当時の思い出を語りつつ、日本への思い、
苦しかったけども、よかったように思うこと、
誰よりも日本人としての精神を培っていたこと、
国に捨てられるということが
どんなことを招いたのか、どう人生を歩んだかと
そういったことが、当人たちの声で綴られているのでありました
やや一方的にすぎるのではないかと
ちょっと想ってしまいましたが、
ここで集められている声自体は、
日本への感謝と、彼らを忘れないでほしいという言葉であり、
たくさんの人の人生を狂わせたといってもよい、
戦争がなのか、国家がなのか、
そのあたりは、判然としないのだけども
確かに、そこに生きて、翻弄されたかのように、
様々な困難に当たった人たちがいて、
その人たちは、そう想っていたと
この重たさが、かなり身につまされるようでありました
この本の成立も2010年ということで
おそらくは、ここに描かれていた日本語世代と呼ばれる人たちは
いよいよ、鬼籍に入られているのではないかと思えば
哀しいことこのうえないのであります
日本が台湾をどうするのか、
このことを突きつけるでもないが、
人とのつながりとして、台湾人が日本人とともにありたいと
そう思っていた、そういう人たちが居たということを
記していたと思うのであります
台湾人がそう思うように
日本が50年近い統治の間に、仕向けていた
その結果でもあると思えるのであるが、
なんといったらいいのだろうか
読み終えて、ただただ物悲しいのでありました
過ぎたことだから、笑って語れることなんだろうかとも思ったり
今を生きている身分では、
感じ取ることができないものが、この言葉に
詰まっているように思えてならないのでありました
小説というよりは、ルポ、ドキュメンタリーといった感じの本でした
日本統治下の台湾で人生を過ごした人たちの声、
それを集めたといったらいいのか、
想いを募った内容であります
なぜ日本は、私たちを捨てたのかと、重く哀しい声が並び、
当時の思い出を語りつつ、日本への思い、
苦しかったけども、よかったように思うこと、
誰よりも日本人としての精神を培っていたこと、
国に捨てられるということが
どんなことを招いたのか、どう人生を歩んだかと
そういったことが、当人たちの声で綴られているのでありました
やや一方的にすぎるのではないかと
ちょっと想ってしまいましたが、
ここで集められている声自体は、
日本への感謝と、彼らを忘れないでほしいという言葉であり、
たくさんの人の人生を狂わせたといってもよい、
戦争がなのか、国家がなのか、
そのあたりは、判然としないのだけども
確かに、そこに生きて、翻弄されたかのように、
様々な困難に当たった人たちがいて、
その人たちは、そう想っていたと
この重たさが、かなり身につまされるようでありました
この本の成立も2010年ということで
おそらくは、ここに描かれていた日本語世代と呼ばれる人たちは
いよいよ、鬼籍に入られているのではないかと思えば
哀しいことこのうえないのであります
日本が台湾をどうするのか、
このことを突きつけるでもないが、
人とのつながりとして、台湾人が日本人とともにありたいと
そう思っていた、そういう人たちが居たということを
記していたと思うのであります
台湾人がそう思うように
日本が50年近い統治の間に、仕向けていた
その結果でもあると思えるのであるが、
なんといったらいいのだろうか
読み終えて、ただただ物悲しいのでありました
過ぎたことだから、笑って語れることなんだろうかとも思ったり
今を生きている身分では、
感じ取ることができないものが、この言葉に
詰まっているように思えてならないのでありました