王国 作:中村 文則
以前に読んだ、掏摸の姉妹本と呼べばいいのか、
施設で育った女が奇妙な陰の世界で生きていくと
そんなお話でありました
前作と同じように、薄暗いというか、一生懸命に精一杯を使って
それでも、踊らされているという状況に変わりないという
虚しさと、それを笑うものを描いた物語で
なんというかな、読み終えて面白かったと思いつつも
ひどく疲れたと感じる作品でありました
娼婦のようなことをしつつ、ターゲットの弱みを作る
そういう仕事をしている女が主人公で、
実際こんなことあるんだろうなと思いつつも、
こういったものに狙われる立場の人たちというのは、
また、そういうものになれているから
こんな簡単にいかないんだろうかなとも思わされたりする
もっとも、この美人局めいた仕事が成功するのは
割と、そこまで頭が廻っていない様子の男ばかりなので
需要というか、本当にこういう仕事は
成り立つのかもと、妙なリアルを覚えるわけであります
そんなことを続けていて、いよいよ危ない橋を渡ることになってみたら、
その橋というか、そもそもこうなることすらも、
その男に仕掛けられていたかのような、不気味な状況になっていき、
その中で自分がどうするのが最善か、少ない手を精一杯に使っていき
ぎりぎりでの生存を勝ち取っていくかのような
危ないやりとりがいくつも続き、
しかして、それすらももしくわと
まぁそんなお話であったわけで、特に意味があるとも思えない
雰囲気の台詞でありそうな「生きているということを楽しむ」という意味を
まざまざ、物語として説得させられたように思えたのでありました
面白いし、妙な興奮を覚えるんだが
なんといったらいいか、疲れるというか、疲弊する感じである
非常に面白いんだけども、清清しさや
心地よさみたいなのは遠い存在の小説でありまして、
うなるように楽しめたのだが、少し疲れたと感じるのである
世の中こんなんだったらやだなぁ
以前に読んだ、掏摸の姉妹本と呼べばいいのか、
施設で育った女が奇妙な陰の世界で生きていくと
そんなお話でありました
前作と同じように、薄暗いというか、一生懸命に精一杯を使って
それでも、踊らされているという状況に変わりないという
虚しさと、それを笑うものを描いた物語で
なんというかな、読み終えて面白かったと思いつつも
ひどく疲れたと感じる作品でありました
娼婦のようなことをしつつ、ターゲットの弱みを作る
そういう仕事をしている女が主人公で、
実際こんなことあるんだろうなと思いつつも、
こういったものに狙われる立場の人たちというのは、
また、そういうものになれているから
こんな簡単にいかないんだろうかなとも思わされたりする
もっとも、この美人局めいた仕事が成功するのは
割と、そこまで頭が廻っていない様子の男ばかりなので
需要というか、本当にこういう仕事は
成り立つのかもと、妙なリアルを覚えるわけであります
そんなことを続けていて、いよいよ危ない橋を渡ることになってみたら、
その橋というか、そもそもこうなることすらも、
その男に仕掛けられていたかのような、不気味な状況になっていき、
その中で自分がどうするのが最善か、少ない手を精一杯に使っていき
ぎりぎりでの生存を勝ち取っていくかのような
危ないやりとりがいくつも続き、
しかして、それすらももしくわと
まぁそんなお話であったわけで、特に意味があるとも思えない
雰囲気の台詞でありそうな「生きているということを楽しむ」という意味を
まざまざ、物語として説得させられたように思えたのでありました
面白いし、妙な興奮を覚えるんだが
なんといったらいいか、疲れるというか、疲弊する感じである
非常に面白いんだけども、清清しさや
心地よさみたいなのは遠い存在の小説でありまして、
うなるように楽しめたのだが、少し疲れたと感じるのである
世の中こんなんだったらやだなぁ