CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】湖西線12×4の謎

2019-06-24 21:23:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
湖西線12×4の謎  作:西村 京太郎

西村京太郎サスペンス十津川警部シリーズであります
名前は知っているという、あの十津川警部のお話でありました
内容は典型的なというか、ある種、古典的、伝統的な
日本の刑事物という感じでありまして、
列車が関わるというのが味噌になっている物語でありました
現在の私の在所に近いという理由で、
なんとなし、湖西線の物語を読んだのでありますが
そうか、サンダーバードのことだったかと
読みながら感じた次第でありました

滋賀県の北部、それも湖西側、おそらくは高島のあたりが主になっていて、
そこらで死体がいくつもあがってくるという
なかなか難儀な事件が発生して、その謎を追っていくと
そういうお話でありました
まぁ、正直なところ、事件の謎とトリックについては、
それは十津川警部の想像だけではないかと
思わなくもないのだけど、
それによって事件が伸展するし面白いからいいかと
読み進めたのでありました
タイトルの通り、12×4という暗号めいたものがなんなのか
そのあたりがキーだったんだが、
これを決め打ちのように片付けてしまっていたのが
不思議でならんところだけど、まぁいいのだ

しかし、結構な頻度で殺しは起こるし、
思ったよりも大きな事件に巻き込まれていくしと
なかなか面白くて、犯人候補というか、
裏切り者のような感じで、
いくつか人が出てくるのも面白く
ついつい読まされていったのであります
描写説明も、おそろしく丁寧で、何度も説明が行われるから
ちゃんと読んでいると、なんとなし
十津川警部のような気分にもなれるというのが
読書的発見でありました

まったく関係のない事件ではありましたが、
琵琶湖で死体があがるというと、
身元不明のが、ずっと長く事件として解決してねぇなと
実際のそれとなんとなく重ね合わせてしまったりしつつ
御当地舞台という視点で物語を読むのも面白いと
思ったのでありました