CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】白い巨塔

2019-06-07 21:46:39 | ドラマ映画テレビ感想
今後、岡田版と呼ばれるようになるのか、
テレビ朝日の特別ドラマとして放映されていました
正直、田宮版も、唐沢版も、そもそも、
原作すら読んでないので、
それこれと比べてどうだったかなんて
語るはずもなく、ただ、ドラマとして見て
どうだったかを忘れないうちにメモっておこうと思うのであります
そのうち、機会があれば、唐沢版は見る機会があるかもだしなぁ

原作が結構長いはずなので、
ちょっとドラマの尺が短かったんじゃなかろうかと
そんな風にも思った次第であります
特に最終話に、いきなり体調を崩してそのままずるずるというのが、
もうちょっと片鱗めいたものが見えてたらと
思わなくもなかったけど、
多分そういう情報を入れておいてしまうと、
医局戦争やら、訴訟やらがぶれてしまうというか
それぞれの情報量が多いからノイズになってしまうと
そんなところだったのかとも
感じたりしたのであります
でも、総じて面白かったのでよい

かなりもりもりの内容だったので、
それぞれが薄く感じてしまったところもあったものの
今更ながらに、医局の政治戦争という題材が
面白くて、このあたりは、さすが山崎豊子と
食い入るように見たのであります
実弾が飛び交うし、腹の探り合いと日和見が横行してと
人間ドラマは、政治ドラマに集約されるんだろうかと
思ってしまうくらいの見どころでありました

個人的には、ここで義父の活躍ぶりが、
善悪どちらにもきいていてすごいよかったと思うところ
また、役者の配置も抜群でありました
一人だけ気炎を吐いていたといっても差し支えないくらいの
すさまじい迫力というか、キャラクタっぷりで
出てくるたびに笑ってしまったというか
露骨が過ぎて面白かったのであります
もうちょっと、叱られるとかあると、なおよかったけど
多分、そういうドラマじゃないからこれでいいのだな

訴訟編に入って、このあたりが
あわただしく過ぎてしまったのがちょっと残念で、
正直、見ていると財前がかわいそうに思えてしまって
もう一つ、被害者側に感情移入できなかったのでありました
特に、息子が、なんか見ていると腹が立ってしまうというあたり、
これが現代というものだろうかと、
ゴネている遺族という風にしか見えないのが
なんとも、いかんところだなと感じたのであります
この転換というか、栄光からずるずるというあたりの流れが
いかにも、山崎豊子的だとも感じたので
面白く見守ったのだが、なかなか面白かった

全体的に時代設定の問題なのか、
愛人なんかが、割とふつーにいてというあたり、
こういうのが、現代でもあるのか、
いや、現代であんまりきかない話だから
やっぱり時代的なものか、あっても、
あんなにあけすけじゃないんじゃないかと
そのあたりは気になってしまったのだけども、
正妻が、ダメ女なのか、そうでもないのか
最後判別つかなかったというか、
なんか、財前にとっては、いい嫁さんだったんじゃないかと
臨終の際を見て思ったのだけども
こういうのが、現代的な感覚での視聴というものか
自分に問いかけるようであったのでした

野望に燃える医師の栄光と挫折
そんな決まり文句をどっかで聞いたけど
まさに、それがこの物語のことだったのだなと
しみじみかみしめて、楽しくというか、
物語を一本みた満足を得たのでありました