森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「風林火山」-逆襲!武田軍

2007-07-23 14:35:31 | ドラマ (大河)
 今回も良かったですねえ。先週に引き続いて涙、涙でした。


―板垣死すとも、魂は死なず―
―虎は死んで、皮を残し、板垣死んで、旗を残す―

そんな感じの「逆襲!武田軍」でした。



今回のインパクトシーンを思いついた順で書きますと、まず最初に思い浮かぶのは、母、大井夫人の諫言シーン。


敗戦の将である晴信に鞭打つ母。ちょっと最初は嫌な感じがしたのですが、いい事を言いました。今週の作家様のテーマのお言葉でしょうか。


―強いそなたを信じるのではない。そなたの信ずるものを、皆も信じたいのです。―

これは、最後の弟のシーンに繋がっていて良かったですね。




 次に思い浮かぶのは、三条夫人との会話のシーンです。何かを悟った晴信が
「心を家訓としなければ。特に跡継ぎの太郎には。」と言うようなことを言った時、
―よーし!よく言った、晴信。褒めてつかわす。―と偉そうに言っていた私でした。(心の中で)

この先の展開の事はちょっと棚に上げて言うと、やっぱり正妻と言うポジションの人に敬意を払っていただかなくてと思うのですよ。そんな当たり前のことが出来なかった晴信は、ちょっと前まで悪夢を住居とする人でしたから、気づくはずもなかったのですね。とりあえず良かったなあ。



今回細かい所が、やたら心に残ります。
初めての敗戦に陣を引くことも出来なくなっている晴信に、さりげない駒井君の「大井夫人お願い作戦」。それが功を奏して、軍を引かせるわけですから、武田はシンクタンクも凄いです。


それから、小山田と勘助の会話。彼に対しては少し前から同情が愛に変わって、なんとなく気にかかる小山田ですが、美瑠姫にも子供が出来たことを勘助に告げますが、なんとなく寂しげに見えてしまって、彼は全てを知っているんだなとふと思ってしまったのでした。でも、寂しげだったのではなく穏やかな顔なだけだったかもしれないので、今先走ってはいけませんね。


面白かったのは、高遠の場面。この方もチョロッとキャラかと思っていたら、やたら引っ張りますね。ばか殿にしか見えない小笠原との会話は、どう見てもコントです。でも、最後は違った意味で見応えがありました・・・・?


だって、板垣最後の時と同じカメラワークなんですよ。兵が円陣組んで取り囲むのですよ。
「おのれ~、おのれおのれおのれおのれ」

本当に何回言ったのでしょうね。
でも、ちょっと可哀相でした。頼るべき相手が、あんなばか殿でなかったら・・・・しかもそっちは逃れてしまったのですから。(逃れなくては話は進まないけれど)



もちろん今回から主役は勘助です。
軍師の仕事をきちんとしていましたね。板垣の心をしっかり受け継ぎ、武田を勝利に導きました。
布石は板垣が打っていたのです。でも、その心を告ぐものがいなければ、生かされなかったことばかりです。


そして、
ああ、このシーンを待っていましたよ。このシーンのために私たちは何週にもまたがって、パンパンに晴れ上がった顔のヒステリック晴信に、耐えに耐えてきたのですから。

 そう言えば、今日はスッキリしたいい顔していました。やっぱり心根と顔は関係ありますよ。いやあ、これはメイクがいいのかな。じゃあ、訂正。皆様メイクの腕を磨きましょう。それによって、あんなに顔が浮腫んで見えたりすっきり見えたりするのですから。


 またまた、こんな所でも話が逸れましたが、闇深ければ深いほど光ははっきりと見える。その光の出口で彼が悟った言葉。


―人は城、人は石垣、人は堀。
      情けは味方、仇は敵―


「若っ、いい歌でござる~。」


オオ、出番がまだあったのか~などと思ってしまった私。だけどドラゴンフライの扇の美しいこと。そして舞う板垣。もう駄目ですよ。思い出しても涙が出ますよ~。



「板垣、なぜ、なぜ死んだ。・・・」とのた打ち回って嘆き悲しむ晴信。

もう、亀ッたら・・・良すぎ。でも、その声をじっと聞いて受け止めている勘助もイイゾ!!




凄く良かったので、いつになく長くなってしまいましたが、ここまで来たら止まらない。





板垣と甘利は、晴信にとっては立場が違う人だから、仕方がないのだけれど、これでは甘利があまりでしょ。また、言ってしまった。でも、最近「あまり、おいしくない。」と打ちたくても、「甘利、・・・・」となってしまう人多くない?

そう思うと、もっと誰かが名前を出してやれとか思ってしまったので、代わりにワタクシが叫んでおきます。

「甘利~ぃぃぃ、なぜ、無駄に死んだのじゃぁぁぁ。」










コメント (8)
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