前の記事からの続きです。
ところで、「雨ニモアテズ」の元は、言わずもがなだけど、宮沢賢治。私は彼の現在教科書にも載っている「オツベルと象」は、あまり好きではないのだが、「銀河鉄道の夜」は好きだなあ。ジョバンニという名前からして好きなんだけれど、タイタニックのエピソードのところが何とも言えない。
サスペンスっぽい「注文の多いレストラン」や摩訶不思議な「どんぐりと山猫」。それから、いつか別記事を書きたい「よだかの星」に「セロ弾きゴーシェ」。
知っているのはそんなものなのだけれども、みんな好きだ。
そんな彼の「雨ニモマケズ」は最初の方だけ知っていて、全文は長い間知らなかったが、知りたいと思っていた。全文を読んでみると、やっぱり心惹かれる言葉が続いている。
その原文。
「雨ニモマケズ」
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジヨウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ陰ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボウトヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハ
ナリタイ
特にここが好きだ。
「ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボウトヨバレ・・・」
ワタクシもそういう者になりたいものだと思う。少なくても、みんなに丸太のようだとは言われては・・・いる。(涙)