森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

麒麟がくる 第三十一回「逃げよ信長」

2020-11-08 22:15:35 | ドラマ (大河)

逃げ帰る途中で、私は麒麟の声を聴きました。

麒麟は、なんて言ったのだと問う信長。

はい。信長には次がある。そう麒麟は言いました。

 

信長は生き延びた。だから、今度の戦は負けではないと光秀は言いました。

 

ことごとく、ことごとく、私はジーンとしました。

 

いつも面白いと思っていますが、今回は、私的には断トツでした。

 

金ヶ崎で浅井の裏切りを知り、信長にそれを伝えた光秀でしたが、信長は最初は逃げないと言います。それは武士の体面と言うものを思ったからでしょうか。だけど、光秀は

「織田信長は死んではならぬのです !!!!!!」と強く訴えます。

ひとりで考えてみたいと言う信長を置いて、協議の部屋に戻ると、どこからか変な唸り声が聞こえてきます。訝る家臣たち。

それはひとり浅井の裏切りに苦しむ信長の姿でした。

光秀の説得する姿にもジーンとして、また信長のメチャクチャ短い時間で自分の感情を流し切り、そして想いを切り替えていく姿に更に感動したのでした。

家臣たちの前に再び現れた信長は、まったく冷静で、そして「わしは逃げる」と告げるのでした。

 

しんがりを買って出る藤吉郎の話も良かったし、またそこに彼の今回の見せ場がありました。

藤吉郎と光秀のしんがりの話は、他の漫画とかドラマとかでお馴染みで、その大変さをそれらの情報から知らず知らず補完していたように思います。

それなのに、先に戻った武将たちは必死の想いで帰って来た藤吉郎を疑ったのでした。

泣きながら訴える藤吉郎の話に耳を傾け、疑った武将たちに一括する光秀でした。

それを聞いて感謝する藤吉郎。

 

そして私はやっぱり思ってしまうのです。

なぜ !?

この信長と光秀。

この藤吉郎と光秀。

 

どんなに過酷な状況でも、藤吉郎にも光秀にも、この先歴史の中で果たす役割があり、それゆえに命を使い果たす事はなかったのだと、私は思いました。

同じように、この時の信長にもその役割がまだあるがゆえに、命が繋がれたのだと思います。

彼らを動かしその命を預かっているのは、見えない歴史の何かなのかと、ふと彼らを見て思ってしまったのでした。

コメント (2)
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