〈最終回前に書かなかった分の感想を書いています。でも。昨日はラッタ君のお引越し。目は窪み疲れております。〉
4話の感想の中で、山吹の強い口調の問答に心惹かれたと言っていた体の内外の病と闘っている知人の話を書きました。その人が続けて言ったことは、
「今は藤原君の『謎は解けてしまった~!』のシーンを見るのが凄く楽しみなんだ。なんか元気が出るよね~!!」
だったのです。
「赤と白の捜査ファイル」はコメディ調で描かれている刑事ドラマで、いろいろ突っ込みどころはあるような気がしますが、
やっぱり「面白い・楽しい加えて可愛い」と言う感情は、元気の元だと思いました。
7話の「謎は・・・」のシーンも面白かったですね。あそこはアドリブなんでしょうか。
ホワイトボードの所に行き貼ってある資料に手をかける・・・・
いや、これは先週やったな・・・・〈と、思ったかどうかは定かではないが〉
その手を放して机に回り込む・・・・
そこにあった資料ファイルで、自分を責めながら頭を殴り続ける・・・・
百合根が
「自分を責めるのはもういいから、早く教えてくださいよ。」といい感じで止めるけれど、その自然さを思うと、アドリブか否か迷う所でもあるのでした。
しかしちょっと赤城が自分を責めたくなるような気持になったのもわかるのです。
なぜならあの密室トリック・・・・
うっ!
ムム。
なーんだ。
ってな感じ。
なんだか、小学生とか中学生の頃、いや大人になってからだったっけな、そういうミステリートリック本〈ミステリーの基本の謎をクイズのように説いていく本〉で結構遊んだけれど、そこに載っていたような基本的な密室トリックだなと思いました。
だけれど、じゃあ途中で、「あの、犯人、分かっちゃったんですけれど。」と答え合わせを待機していたかと言うと、そうでもありません。
なんか「相棒」だと、右京さんと勝負をするのが好きなんです。途中で結構推理して、外れたりすると逆に嬉しかったりするんですね。
STの場合は、ただぼーっと赤城左門が謎を解いてくれるのを待っています。
なぜなら。
それは、そっちの方が楽しいからなんですよー。
7話は結城翠、つまり緑の章。
原作は
![]() |
ST警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル (講談社文庫) |
今野 敏 | |
講談社 |
でも、この回で翠と松戸理事官との確執が分かり、ある意味松戸紫織、紫の回でもあったような気がします。
この回を過ぎてみると、なんだか紫さんはかなりSTのメンバーの能力に理解を示し良い人になっちゃっていて、これこそミステリーでありイリュージョンだったと思います。今まではどう見ても敵対という態度。過去の因縁も憎しみ合うようなものではなかったのでしたね。
かなり自分勝手なキツイ言葉と言い、報告書を踏みつけていく態度と言い、いったいあれはなんだったのかとちょっとだけ思ってしまったのでした。
だけれどこの回以降、立ち位置が変わったので紫さんを安心してみていられるようになりました。
だけどお話自体はとっても面白かったです。
事件を解決できなければSTを解散すると言ってしまった百合根の暴走や、それに対するみんなの態度とか。
最後のチームワークで犯人を追い詰め逮捕。
だけれど、自分勝手なメンバーはそのまま立ち去って、ひとり百合根が
「壊したバイオリンはどうするんですか?」とまともなことを言っていたのにも笑えましたね。