とうとう「桶狭間」。
そしてしばらくお休み。
ちょっとロスになりそうです。だけど一応ですが緊急事態宣言も解除しているので、気を付けながらの撮影は可能で、しばらく我慢していれば、再開の日はきっと近いと思いますし、そう信じたいです。
しかし、ここまでやってくれてのお休みは本当に良かったですよね。一回前でだったら、なんか相当なストレスになったと思いますから。
やはり「桶狭間」と言うと、特別な力があるのか、いつもならナガラ見の夫が真剣に見ていました。そして
「やっぱり今川は、これの前に軍師を失った事が大きいよな。じゃなかったら、こんな戦い方はしなかったはずだ。」などと、まだドラマは始まったばかりで信長も出陣さえしていないのにそう言いました。私もそう思うし反論などありません。
珍しく私に感想などを行って来たので、私も言いました。
「どうせ、これはこの作者の(史実を基にした)フィクションなんだから、(光秀は)周辺をチョロチョロしてるだけでなくて、彼の重要な発案で桶狭間に行ったぐらいにしちゃえばいいのにね。」
「そりゃ、無理だろ。」と夫殿。
そうかなぁ~。やっちゃうライターさんもいるじゃない。
本能寺で襖を開けたら、江の幻影って・・・・←これ、けっこう、トラウマ。
本当はこういうのって嫌いなんだけれど、見せ場で脇役の主役って、本当に厳しいなぁって前回も言ったかもしれないのですが、そう思っているのです。
だけど限られた出番で、しっかりアピールって大事ですよね。
戦いの後の一杯の水を差しだす光秀。なんか美しいシーンだと思いました。
この時の会話で、光秀の中に、この男とならば、いわば道三の遺言でもあった「大きな国」を作っていけるかもしれないと言う、確信のようなものが生まれたのかも知れませんね。
信長を見送る光秀の心中はいかに。
良い所で終わりました !!
とラストシーンに触れて、もう感想も終わっちゃたかのような感じになってしまいましたが、いろいろと感じた事も多かったので、もう少し書かせてくださいね。(もう少しと言いつつ、少々長いです。)
数が圧倒的に違う出陣に、本当に心配そうな顔で見つめる帰蝶。信長と帰蝶を見ていて、この二人は本当に良い夫婦で、どんなに短い時間だったと言っても、帰蝶には信長のような人がいて、信長には帰蝶のような妻が居て良かったなと思いました。だけどこの先、帰蝶は他の妻に産ませた子供たちを見てどう思うのかなと続けて思ったのでした。
そしたらですね、いきなり出てきたのですね、長男が。
えっー !!
ここで ?
と、思いましたが、ある意味上手いですよね。これぞどさくさに紛れてと言う感じです。これはこの時代には仕方がない事とちゃんと分かってはいても、いきなりでもあるし、何かやっぱりショックだったと思うのです。
「えっと、えっと、えっと」とプチパニックになっている所で、信長は走って去って行きます。
信長はいつも走ってる、家の中で。
ちょっと好きな演出です^^
「桶狭間」って、皆それぞれの記憶の中の「桶狭間」って無いですか。
私の中の「桶狭間」って、いわば夜討ちのようなイメージがあるのです。雨の中ドドドと油断している今川勢に攻め込む織田勢。
今川勢は、自分たちの勝利を疑っていないものだから、前祝のように泥酔していた・・・・のようなイメージ。
そんな風に思うと、だいぶイメージは違っていましたね(^_^;)
だけどこれはこれで良かったです。
今川が破れた理由は、確かに軍師不在もあったかも知れませんが、やはり油断もあり、それと共に傲慢であったからとも言えるかもしれないと思ったのでした。その傲慢が不運を招いたのだなと感じました。この戦いの最中に「三河の守」になる・・・・・。
もう人の気持ちなど全く分からないものになってしまっていたのですね。
心を持っている人間を、将棋の駒のように動かそうとした。だけど元康は最後の一番肝心な時に動きませんでした。
人間だから。
元康の事に触れたので、彼の事だけを先に書くと、戦いが終わって駒から貰ったお守りの薬をじっと見る元康は何を思っていたのでしょうか。
そんな彼は駒に手紙を書いて、その後の近況を伝えました。
母と16年ぶりに再会できたこと。お互いに泣いてばかりでまともに話が出来なかった事。そして三河に帰れることになった事。
信長の沙汰も、他の今川の武将たちとは違うものになったと駒と東庵の会話で分かります。きっと信長に、大事な局面で元康は動かず、動かない事で信長を援護したことをちゃんと伝えるものが居て、それを信長は理解したのだと思いました。
その駒にも良い事がありましたね。
門外不出の秘伝の丸薬の作り方を書いた紙を貰うのですから。
愛されキャラの駒ですね。
そして話をまた「桶狭間」に戻すとですね、信長の勝機はアレですね、あのコロナで言われている
「正しく恐れよ。」と言うあれ。
今川の大軍と言う数で右往左往せず、その数は本当なのかと検証をしていったのですね。それも信長は父の言葉からヒントを得たようです。
この時の数の引き算は、HPに載っています。
ちょっとそれを、こちらに持ってきましょう。
今川本軍は20000.
鳴海城への援軍が-3000。鷲頭砦に2000。丸堤砦に2000。駿府に残した軍勢が6000。で残りは7000。
更に信長はこちらの兵を300投入して、今川軍の1000をひきはがします。
これならいけると、出陣をするわけですが、その時折しも豪雨が・・・・。
その雨を逃れるために移動して、今川義元周辺はすっかり手薄になってしまいます。
そこに織田勢がなだれ込むのですから、堪ったものではないですよね。
織田勢にしても今川勢にしても、兵たちがドドドと言う感じにはならなかったのは、意外とnhkらしくない感じがしました。ゆえにこれはいつ撮ったのだろうかと、ふと思いました。裏方では、本当にいろんなものと闘いながら、これを撮ったのかもしれません。
兵たちのドドド感はイマイチでも、演出は最高でしたね。
毛利新介の八艘飛び・・・・違うって。
だけど真上からビューンと飛んできて、その姿が義元の瞳に映って・・・・・ウワァてな感じがしましたね。
この時義元は何を思っていたのだろうかと、やはり考えてしまったのでした。何も考える時間はなかったと思います。それでもあの時、この時と悔いの想いが矢のように走ったのに違いありません。
片岡愛之助さんは、目が乾く~なんて事を思っていたかも知れませんが。^^
そして再びラストシーン。
水を所望した信長は光秀に褒めてくれるかと問います。
もちろんですと応えると、信長は嬉しそうでした。そしてまた父にも母にも褒めてもらえなかった過去を語るのでした。
「帰蝶さまは ?」と光秀が問うと
「あれは何でも褒めてくれる。帰蝶は母親ぞ。」と言いました。
光秀もその言葉には驚いたようでした。大事に思っている女性を「母親」と言われたのですから、「どういう意味 ?」とちょっとなったのかもしれません。
私ぐらいの年齢になってくると、時々凄く優しい気持ちになった時は(時々 ?!)、「私がお母さんになってあげよう。」みたいに思う事もあるのです。だけどまだ子供を産んでいないような女性を「母親」と言ったのですから、耳がピッキーンとなりました。
だけど今度は彼女のために美濃を取ると言う信長。
母とは、自分の完全なる身内であり、または信長の一部であると、彼は言いたかったのかもしれませんね。
と言うわけで、終わりですが、何かいろいろと見落としているかもしれません。
だけどなんたって「ドドド」「ビューン」に「ウワァ」のブログ記事なので、見逃しの一つ二つはあるだろうと、ご勘弁願いたく・・・。
是非また近いうちに、お会いしたいと願っています。