熱帯魚～シクリッド科 （４）

　大型シクリッドの代表として、円盤状の体形で９０ｃｍ水槽飼育で体長１０ｃｍを超え、
行動が威風堂々として正に熱帯魚の王者・ディスカスを紹介します。
　

　
　
　
　
　
　
　



　
１、塩ビパイプを産卵筒にして、メスが卵を１粒ずつ１列に産みつけ、その後をオスが
　　放精する。　この動作を静かに何回も繰り返す。
２、鰭であおいで、受精卵に新鮮な水と酸素を送って、卵の発生を見守る。
３、水温２８度以上で２～３日で孵化するが、まだ泳げない。
４、稚魚は孵化して３日程で泳ぎだし、同時に何の疑問も無く親魚の体側に付着する。
　　親魚の体表からは粘液状の物質が分泌され （ディスカスのミルク）、
　　稚魚はその分泌物質を食べて急成長します。

　多くのシクリッド科の魚類で、親が卵や稚魚の面倒を見ない場合は、人工的にエアー
レーションを施して卵に酸素を供給し、稚魚が泳ぎ出したらブラインシュリンプや人工
飼料で育てることが出来ます。
しかしディスカスは親のミルクが無いと稚魚を育てるのが困難です。
良いペアを得れば繁殖は親任せで簡単ですが、そのペア作りが難しい。