万両・千両・百両と来て、十両の別名を持つのは
ヤブコウジ科の常緑低木、「ヤブコウジ」(藪柑子)です。
万葉集に山橘の名で読まれ、古くから日本人に親しまれ、
江戸時代から斑入り葉種などが、
古典園芸植物として栽培されてきました。
地下茎が這って、先が20数cm立ち上がり、輪生状に葉を付ける。
その下に、7月上旬に咲いた花は、白~淡桃色です。
花後の果実は、夏の水切れで多くが落果、
12月中旬、残った赤い果実は疎らに10個、
2個付いていたのは1か所だけでした。
(参考に、過去画像です。)
「千両、万両、有り通し」の言葉から、
一両に充てられる植物は、アカネ科の常緑低木「アリドオシ」です。
鉢植えがありますが、昨年、花も実も着けませんでした。
12月中旬のアリドオシ(蟻通し)、棘だけは健在の12月の姿です。
葉腋に1対の棘(長さ1~2cm)、春に筒状の白い花、
( これも過去画像ですが、晩秋の実成りはこんな姿でした。)
季節外れに咲くことを、狂い咲きとか返り咲きといい、
庭植えツツジの中で、この1種だけが、晩秋にも開花しました。
以前より庭植えされてきた、品種名不明なのですが、
白、絞り、紅の3色花を咲き分ける、二重咲きのツツジです。
11月中・下旬に咲いた花です。
12月上旬の花、
降雪後も、咲いていました。
(参考に、)
本来の花期、昨年の5月上旬の満開時です。
( おまけは、10月下旬に狂い咲きしたヒマラヤ雪の下の花です。)
「アフリカナガバモウセンゴケ」は南アフリカ原産の食虫植物で、
「ドラセラ・カペンシス」が学名です。
桃紅色の5弁化で、花径2cm程の花を咲かせます。
普通は夏場に開花するのですが、蕾を上げたのは秋でした。
僅か1本だけの花茎です。
花茎を25cm程に伸ばし、先に数珠上に蕾を着け下げて、
下から上へと咲き上がります。
10月中旬に咲いた、初めの1輪です。
10月下旬の花、
密生する細長い葉、葉にある粘毛から粘液を分泌して、虫を捕獲します。
11月初めの花、
11月中旬の花、1日に1個しか開きません。
11月下旬です。 寒くなって来たのですが、
咲き終えた花は種子を結び(右側)、
花茎の先には、まだたくさんの蕾(左側)を作っています。
12月上旬、未開花の蕾が13個くらい付いていますが、
晴天も無く、降雪期になって、花も全開できなくなりました。
冬、屋外越冬はできない種なので、
花茎を切って玄関の中へ入れました。
シャコバサボテン(デンマークカクタス)の花色は、
気温と日照時間によって大きく異なってきます。
「カミーラ」は、9~10月に咲けば、
白地に紅のボカシや覆輪が入る花です。
我が家では11月末から12月末に咲いたので、
ピンク花となります。(前年は1月に咲きました)
間もなく開花する蕾です。
11月下旬に咲いた、最初の1輪です。
11月末の花、
12月初め、
12月半ば、初積雪後の雪上で、
12月下旬、終盤の花でした。
現在は無加温の納屋で眠っています。
「カラタチバナ」(唐橘)はヤブコウジ科の常緑小低木です。
本州の茨木・新潟県以西に分布、日の当たらない林床に育ち、
殆んど枝分かれせずに、高さ20~70cm程になります。
万両・千両と対比させて「百両」の別名を持ちます。
基本の赤実種と、園芸種の白実種との寄せ植えで、
鉢植えで、樹高40cm程、葉も果実も万両より大きめです。
夏に径7mm位の白い小花を、葉腋に数個房状に付け、
7月上旬、花の終盤です。
(白い5弁花が橘に似ていることが、名の由来)
花後に着いた緑実、7月末です。
色付き始めた果実、10月半ばです。
11月上旬、ほぼ熟した赤実と白実、果実は径8mm位です。
12月中旬の実成姿、夏に葉焼けして、葉の数が少しですが、
紅白揃えて、めでたさを演出しようと・・・。
年末年始の玄関を飾った後の、1月10日、
屋外で薄日を浴びて、
白実はクリーム色です。
赤実が緑葉に映えて綺麗です。
この鉢は雪が消える春まで、玄関で過ごします。