(北海道夕張市南部)
この六年間のことを思い出しつつ、秋の夕張南部を漂った。
帰りのことはあまり考えていなかったが、ふとバスの時刻表を見ると、夕張に着く前に帰りの最終バスは終わっていた。清水沢まで歩こうと夕張川に沿って下っていると、横にバスが止まった。往路の運転手さんであった。「どこまで行かれるのですか?乗ってください。」私はバスに乗り込み、車内でいろいろとお話をした。「乗客が減り、復路は回送運行となりました。先ほど南部で降りられたとき、誰か知り合いの家にでも泊まるのかと思いました。歩いたら大変なことですよ。」「どうですか以前来られたときと比べて、夕張はみるみるうちに衰退していってます。」
清水沢が近づいた。「回送バスなので、お代は要りません。お気をつけて」回送バスは定期路線バスに復すため、ターミナルに向かって去っていった。
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