flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

岳南鉄道

2014-03-07 00:00:00 | RODEN-哀愁のRailway-

(静岡県富士市 2006年2月3日) 
 東海道線吉原から岳南江尾に至る9.2kmの路線である。線形からしても、短絡目的で敷設されたものではなく、元々は吉原駅と吉原市街地を結ぶために開業したものである。その後、沼津及び身延線方向延伸の計画が打ち出されたものの、途中の江尾で打ち切られた。 訪れたこの日、岳南鉄道線に乗ろうと辺りを見渡すと、吉原中央駅というのがあった。近づいてみると、バスターミナルであって、鉄道駅ではなかった。ここから500mほど東に行ったところに、吉原本町駅があった。駅では駅員はいたが、非常に寂しい感じ。切符は硬券でホームはニ両分、電車は一両運転ワンマンであり、京王電車からやってきた「あかがえる」と呼ばれた車輌を改造したもので、路面電車並の移動速度であった。   

 岳南富士岡駅に向かうと、車庫はあるが無人の駅。以前は主力であった、松本電鉄同様の旧東急線車両(赤がえる)が留置されている。錆びた車体は往時からの年月と時世を表すような寂しさを持っていた。暫くすると吉原行きの電車がコトコトとやってきた。   

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