(岐阜県羽島郡岐南町下印食 旧郷社 2007年1月22日)
古来、北を流れる境川が木曽川の流れであった頃、この辺りは尾張国葉栗郡であったという。天正時代の木曽川氾濫によって流路が変わり、美濃国に編入され羽栗郡となり、中島郡と併合し羽島郡となったといわれている。その下印食(しもいんじき)村の鎮守は八剣神社である。参道は東海道線によって分断されている。祭神は熱田神宮より分祀された日本武尊(やまとたけるのみこと)であるが、日本武尊が伊吹山に向かう際、休息した場所に神社が創建されたと伝わる。境内には「池田輝政鎧かけ松」の史跡があり、輝政勢はこの地で休息した後、岐阜城攻めをしたという。当時からの松は残っていない。