(横浜市中区山下町 県指定重要文化財)
街路脇に違和感のある構造物がある。明治16年(1883)スコットランド商人ジェームス・ペンダー・モリソンの事務所兼住宅として建てられた、横浜最古とされる洋風建築である。大正12年(1923)関東大震災により2階部分を損壊し、また復興事業の道路拡張によって玄関の向かって右側が解体され、原形を留めなくなった。大正15年(1926)から昭和53年(1978)までヘルム兄弟商会が所有し外国人向け賃貸住宅として貸し出されていたが、神奈川県が取得し、平成13年(2001)保存工事が実施された。