(静岡県富士宮市)空は晴れているが富士の山は次第に雲に包まれていった。近づけばまだ間近に見えるかと思い、原の宿から富士宮へ向かった。身延線ルートは初めてである。全体の四分の三の列車が終点の、西富士宮で下車。商店街を歩いてみる。いつものことながら、前もって何も調べずに来たため、雰囲気で漂うと、富士山本宮浅間神社の前に辿り着いた。駿府の静岡浅間神社と同様の朱塗り社殿。慶長九年(1604)に徳川家康が造営したものであり、国宝、重要文化財となっている。境内には湧玉池という富士湧水があるが別項で。神社起源は、大日本根子彦太瓊尊(オオヤマトネコヒコフトニノミコト=孝霊)天皇年間(B.C290~B.C215)に富士山が噴火をし、辺りの村人の生活の場が失われた。活目入彦五十狭矛尊(イクメイリビコイサホコノミコト・垂仁)はこれを...富士宮