
(愛知県岡崎市康生町)
岡崎公園史跡整備計画の一環として、東ノ丸隅櫓跡及び菅生郭堀北法面の調査が行われた。
今回の調査では、東ノ丸の「切り通し」と呼ばれる通路側に存在した隅櫓の石垣の一部が検出された。そして、その後グラウンドとして使われた旧菅生郭堀及び斜面を利用した観客席を部分的に発掘し、法面裾から石垣が検出され、「切り通し」の門礎石らしいものも表れていた。また、石垣上部の斜面からは、本多氏家紋の立葵紋軒瓦が出土した。
私自身、矢作川と乙川の合流点から、立葵の軒瓦を採集したことがあったが、これは岡崎城から乙川によって流されたものであろう。
検出された往時の石垣の間からは水が湧出し、乙川に面する丘陵縁端に築かれたこの城の特性が分かった。(東ノ丸南東角)
(切り通し門跡)
(斜面トレンチ)
(堀石垣、切り通し通路接点)
(検出堀石垣と湧水)
(「観客席」トレンチ)
(調査地全景)
(関連記事:岡崎城 大林寺郭堀 坂谷門 五万石ふじ 岡崎宿)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます