(2005年9月1日)
年々来場者が増えているという、おわら風の盆の里、越中八尾を訪れた。
一時、予報が雨となり、繊細な風の盆が中止かと思われたが、晴れの天気へと変わった。
定期列車でさえ、整理券乗車という多客振りであったが、その殆んどが高齢者。日にちや時間も関係してくると思われるが。
この日は久し振りの酷暑日。駅を降りると夕刻とは思えない程の温度であった。
駅前福島地区では“流し”が始まっていた。
町を南へと進み、川を越えると高台となってくる。そこにある寺院では演舞が催されていた。
更に南進すると町端、諏訪町に辿り着く。
やがて流しが始まる。周りが見えないかの如く、流れる様に踊る。
観客は撮影に狂気の如く蠢いていたが、私は元禄時代から続く雰囲気を味わう為に佇んでいた。
僅かな提灯の明かりが丁度良く、時折焚かれるフラッシュが煩わしく感じた。
初日の来場者は約十万人。日中以上の盛況の中、富山の夜は更ける。
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道の両脇に、エンナカという溝に水が勢いよく流れています。
宵のおわらの踊りに、この水の流れる音が似合います。
晴れていて、よかったですね。
このときは夕刻の到着、風の盆開催中であったため、人も多く、時間もなかったので「町」の普段の風情を感じられませんでしたが、いずれ日常の八尾町に訪れてみたいと思っています。