京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

老いの姿と、みずみずしい命!

2008年03月30日 | 日々の暮らしの中で
30年余一人暮らしを続けた伯母が有料老人ホームに入居。
3か月ほどで亡くなってしまった。ホームにいたのは1か月。
肺の疾患で入院しそのままだった。94歳。

最後まで家にいたいと望んだ。
限界が来ていた、よく転び大きな青あざをつくった。
つたい歩きで移動。台所にも立つ。ガスを使う。
新聞を好んで読んだ。
一代記と称して書き物を続けた。
それでも、相応に、記憶が飛び出す?
今確認したことをすぐ聞き返す。
「老いていく」姿を目の当たりにした。


『年寄りばっかり 有料老人ホームの日々』栃折久美子-7 (3/29付)
       京都新聞に連載
     百十五人がいったいどこに住んでいるのかと思うほど静かで、
     部屋から出なければ自分のこと以外は何も考えないでいられる。
      安心して「孤独を楽しむ」ための住まいに私は出会った。
     (中略)
      大したことをして来たわけでもない私の晩年に、こんなに穏やかな
     夜があっていいのだろうか。

   中見出し・小見出しを拾ってみる
     私、ここで死にます
     穏やかな日々
   ちなみに6回目は、
     孤独楽しめるありがたさ
     優しさに守られて
とある。

選択肢の一つとして、こういう施設を利用し自分の人生を設計していく方もいる。関東に住む義理の息子も、自宅や伯母の家の処分をし、ホームに入ると計画する。
娘が同居しようとは言わないらしい。77歳だ。
自分のことは自分でレールを引けということ?
寂しいなあ... そういうものなのか?

夫、その母91歳、ここにも老齢家族!あり。
自分に与えられた人生、環境は受け入れなくてはならないのだろう。
不安だ。不思議と滅入るような気にさえなってくる。
いろいろな価値観、生き方がある。
この不安を反転させて、明日もがんばろ~ってくらいでいいのか?
日常を淡々と積み重ねていけばいいのか?
そうすれば不安は解消されるのか?


1年前の今日、娘と孫が帰国した。3カ月間滞在。
昨年はマイホーム建設中で、秋にも1か月帰国。
私も年度初めに向こうへ行ったりしたので、かなり近い関係で過ごせた年だった。

若い声、無邪気に歓声を上げる幼い子のいる、華やいだ生活は魅力だ。

娘から写真が送られてきた。関空でバイバイ、バイバイと手を振って姿を消していった姫ちゃんの成長ぶりが嬉しい。会いたいよ~~!



コメント
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