京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

『さまざまの事おもひ出す桜かな』

2008年03月31日 | 日々の暮らしの中で
普段は地下鉄利用が多いので窓の外を眺めながら、ということがない。
今日は河原町通りへ回ったので、バスで帰宅した。
出町柳付近の鴨川沿い、下鴨神社、疎水べりも、思いのほか桜が咲いているのに
驚いた。
日射しがあるのに雨が残って、肌寒い3月の末日だった。
しかし、いよいよお花見日和だろう。
各地の桜の名所へのバスツアーも多いが行ったことがない。
御苑を散策してみよう。
半木の道の桜の下も美しいだろうなあ。
むろん植物園内は見事。


   さまざまの事おもひ出す桜かな    芭蕉

春の思い出は多い。
高校入学までは、胸弾ませてバタバタと準備に追われ、それも楽しかった。
その3年後、我が家ではまず娘が東京の大学に進学。
翌年、息子も東京へ。
引っ越しを済ませ身の回りを整え.......じゃあ ね、........
シ~ンとしてしまった夜、涙が流れてきたものだった。
もう4年、一緒に暮らしたかったよ。2度と一緒に暮らすことはない、だろうから。
そうやって、親元から自立していくのだろう。

  清明(せいめい)
     四月四日ごろ。
     春うららかに山河草木が光輝く、万物清明の季節。
     蝶が舞う花の盛りを迎え、雁は北へ帰るころ。
     寒暖の差から水蒸気が発生し、昼は霞み、夜は朧月に。

二十四節気の一つ、「清明」の由来を長谷川櫂さんが説明されている。
『日本の歳時記』(小学館ウィークリーブック)。

四季の移ろいはまさに「大自然からの贈り物」。

コメント
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