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友人と映画「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」を観てきました。
イギリスからインドへ、老後を長期滞在して過ごそうと男女7人が渡ります。ホームページで調べただけの豪華ホテルとは全くの嘘っぱちです。埃をかぶった調度品、ドアのない客室、水が漏れる水道の蛇口、食事、衛生環境に至るまで様々なショックが彼らを迎えます。が、この大いなるカルチャーショックは当然と私は客観的にみていますから、ユーモアを感じ愉快です。異文化の面白さが楽しめました。
ウソで騙したのではなくて、ホテルを預かるこの若者にとっては、豪華ホテルを目指してただいま邁進中、でかわしてすませる程度のことでした。そんなことは大した問題ではないと捉える若者が客を迎えて、一見根拠のない自信で奮闘します。「人生は挫折の連続で絶望が散りばめられて」いるというまだ若い彼の人生ですが、「最後は万事すべてよし」というインドのことわざの上に立っているようです。
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カルチャーショックで閉じこもる妻に向かって夫は言います。社会に入り込んでみようとさえすれば「刺激的で喜びに満ち楽しみに溢れている」「色も音も豊かに溢れている」「人生最大の失敗は何もしようとしないことだ」
それぞれが人生を選択していきます。気持ちを前に向かせてくれる台詞が随所にあって、納得、大いに共感し背を押されました。
自分がどこに向かおうとしているのか。小さな、小さな喜びや満足感と言った気持ちが毎日を積み上げていく…。やりたいことを持って怠惰な心と闘いながらの人生の質は、決して自画自讃などではなくて、それなりに良好と意識していきたいです。
多分野への興味関心の積み重ねや貯えがやがて関連性を持って自分の中に形を成す。「最後は万事すべてよし」、かどうかまではわかりませんが…。
観てよかった!と心から言える一作品となりました。