京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 無風の森を逍遥

2013年08月11日 | 催しごと

いっぺんは行ってみないと気が済まなくて…。

東京ドームの約3倍、12万4000㎡の面積を持つという糺ノ森は、下鴨神社境内に広がる原生林とあって、深い影を落としている。その緑陰に、80万冊を集めて40店が並ぶという「納涼古本まつり」が、今年も今日から6日間の予定で始まった。

油照りと形容される京の暑さ。昨日は、お昼前に『はだしのゲン』の英訳本が届き、早速に箱詰め作業を完了させるにもエアコンのお世話になってしまった。一度つけたら最後、我慢がきかず、エアコンを消すことができない。それよりはと、木漏れ日が揺れ、涼風が通う自然の恵みを期待して糺ノ森へのこのこと出かけていった。毎夏の恒例行事を覗かないではいられない(だけ?)なのだ。特別大きな目的があるわけでもないのに…。

 
          
      隣にはギターを弾く日本人の友人がいて、ポールさんの英語の絵本でのライブも

炎天下、ひと息つける安らぎの場所になるはずだったのに、無風の森はうだるような熱気に包まれた酷暑。汗が背中をたら~り、また一筋、たら~っと。団扇をバタバタとこぜわしく動かし、合間にハンカチの出番が増える。「古本の森 逍遥」ふ~らふら。空威張りの余裕などないほど、暑さに負けた。

もう限界だと思う気分を欲が引きずり、もうちょっともうちょっと。冥界への入り口に足でも突っ込んだら、お盆を前にとんだヒンヤリ「納涼」になるところだったかもしれない。

コメント (6)
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