京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 雨乞いダンス

2013年08月22日 | 日々の暮らしの中で

午前中は少しばかり頭を使って過ごした。雲があってカンカン照りの日差しが避けられそうに思えたので、思いきって散歩に出ることにした。

道路沿いの小さな畑に、小さな畝が2筋、3筋。その中央部分だけ、土が黒くしみていた。畑を囲う柵を挟んで、内と外で一度立ち話をしたことがあるお婆さんではないか。昼にでも水遣りに出て来られたのかもしれない。まだ乾ききってもいない跡は、土ぼこりを上げそうな乾燥した畝の土台部分、土手というのだったか、とは対照的だった。

空の百獣の王も姿を崩し、暗さを増してきた。突然にゴロゴロッ! 降られてもいいか、と思いながら歩いていた。閃光、稲光が走った。ゴロゴロさんが近づいてきた気もするが、やっぱり歩き続けていた。人通りがないので身体をほぐそうと、腕を振り、足を上げ、お尻ふりふりワンツー・ワンツー! 人目をはばからぬ体操に、気分は思いっきり解放!!


広がる白い花を見つけた。これは!? 熊野古道の深い山中、休憩のために立ち止まった足元に、美しく群生していた白い花を忘れられないでいる。人目に触れることも少ない山道に、美しさは際立つ思いだった。どうしたわけか写真も撮らずじまいを悔いたが、この花だろうか。写真がないからこそ、あの白さがいつまでも鮮明に蘇るのだと思う。記憶の中の花、でも名前が知りたい。暑さのせいで随分とへたって見えるが、可愛い花のわりに旺盛な生命力なのか。茎も太く、のび広がる勢いは盛んだ。

涼しい風が吹きだした。ほどよく汗を流したが、それでも少し歩き足りない気分のまま終えた。頭も使わなければ錆びつくし、じっとしてたら運動不足で夏太り…。それにしても雨は降らない。
コメント (8)
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