琵琶湖湖岸にハスの群生地があります。訪れるのはいつも日盛りで、花の一番の美しさに触れるには遅過ぎているわけですが、はらりと、開き終わった花びらが一枚、また一枚湖面を彩り飾るのも極楽模様です。その茂みの中から鴨の親子づれが3羽、音もなく現れました。極楽の余り風、…には程遠い熱風の午後、暑さを避けてまた姿を消していきました。
そんな湖岸沿いに、なんとも印象の強い朱赤色の美しい花が咲いています。今少しのところ手が届きません。琵琶湖に落ちなどしたら大変。水中、泥の部分にでも根を宿しているのでしょうか。色は鮮やかですが、すっきりとした風情が好ましいモミジアオイです。
寺院の庭に多いのは、特有の陰気臭さを吹き飛ばしてくれる魅力があるからだと、どなたかが…。そういえば、私のところに赤い花はありません。春、夏、秋、冬、思い巡らせても、これほどの赤い花は咲きません。