京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 花いろいろ

2013年08月29日 | 日々の暮らしの中で
秋の気配は風でわかります。気温が高く日差しの強さはあっても、不思議と大文字の送り火が終わって何日かしますと風はひんやりとした感触を残していきます。一番敏感に、おそらくは真っ先に、季節の移ろいを実感する瞬間ではないかとも思うのです。

頭に心地よい季節がいよいよ到来。その時になって、さて何かをと動けばよいか。事前準備を済ませておいてスムーズに活動を開始するのが上手なのか。人それぞれのペースがあるというものですが、置いてきぼりを食っても惜しまれます。ならば…。決めかねる、そんな状態のまま散歩に出て、考え事などはすっかり忘れてしまいました。


葛の花です。秋の七草の一つ。山上憶良が一番最初に挙げたのは萩の花、そして薄、葛の花…と続きます。鴨川の上流へと進む散歩道の至る所で見かけます。を伸ばして、近くの木にからみついているからなのか、どれもこれも見事な大木の葉陰に咲いているように見えます。その蔓というのが、これ!? この威力を目にしては「秋の七草」のイメージが崩れそうです。


クサギの花もやがて青い実をつけます。染色をされる方にとっては「青いダイヤ」なのだとか。この秋、私も一つ挑戦を??と思っているのですが、「思うだけ~」と終ってしまうかもしれません。野山の彩り、これからが楽しみです。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする