『奇想天外』誌に『カエルの死』を書いてデビュー。日本SF大賞、柴田錬三郎賞、泉鏡花賞、船橋聖一賞、吉川英治賞等々、数々の賞を受賞されてこられた夢枕獏氏。8月にお話を聞く機会を得たのに一冊も読んだことがないというのはどんなものだろうか。
覗いた書店では、「陰陽師」のシリーズがほとんどだったが、それらを除いて、手に取ってページを繰ったのが『おにのさうし』だった。染殿、藤原良房、藤原明子、物の怪…などとある。それに、、
「歳月のたつことの、なんと疾いことでございましょうか。」
仮名文字の多い、やわらかな入りにすっと誘われて購入を決めた。
染殿のお后さまの肌は滑らかに磨かれ、赤い唇は天上の甘露を含んでいるように、ほんのりとした笑みを浮かべてらっしゃる、と。この后が鬼に? どうなるんでしょう…。
SF、ファンタジー、奇想天外なものは苦手で、読書の対象ではないままにきた。『精霊の守り人』でさえ中途で投げ出してしまった。今回は、身近な舞台に、読み切れるだろうという予感がある。さっそく「染殿の后 鬼のため 嬈乱(じょうらん)せらるる物語」から。
覗いた書店では、「陰陽師」のシリーズがほとんどだったが、それらを除いて、手に取ってページを繰ったのが『おにのさうし』だった。染殿、藤原良房、藤原明子、物の怪…などとある。それに、、
「歳月のたつことの、なんと疾いことでございましょうか。」
仮名文字の多い、やわらかな入りにすっと誘われて購入を決めた。
染殿のお后さまの肌は滑らかに磨かれ、赤い唇は天上の甘露を含んでいるように、ほんのりとした笑みを浮かべてらっしゃる、と。この后が鬼に? どうなるんでしょう…。
SF、ファンタジー、奇想天外なものは苦手で、読書の対象ではないままにきた。『精霊の守り人』でさえ中途で投げ出してしまった。今回は、身近な舞台に、読み切れるだろうという予感がある。さっそく「染殿の后 鬼のため 嬈乱(じょうらん)せらるる物語」から。