京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

一事に専念…も

2018年07月18日 | 日々の暮らしの中で

暑気が体内にまで入りこんでくるようだ。とうとう39度を超えたと聞いて、いっそうの蒸し暑さが立ち上がる。
小僧さんに負けじと一事に専念。汗は滴り落ち、服はぐしょぐしょだが、しっかり汗をかいたというところ止まり。所詮は適度にをモットーにする人間のすることかも。被災地では多くの人たちが汗を流していること、忘れまい。

『おにのさうし』(夢枕獏)では、菅原道真、三善清行、紀長谷雄という同時代の三人の文人を取り上げ、それぞれの文章、言葉、情や感性まで論じている。菅原文時(道真の孫)による道真と長谷雄の文章の比較もなかなかなもの。
さらに、「身は朝廷に仕え、魂は冥途に通ぜり」と語られる文人、漢詩人の小野篁の物語。月明かりの夜、朱雀大路と五条大路の交わる辻の真ん中に立つ篁と、百鬼夜行。無数の鬼たち、赤やら、青やら、黄色のもの。先頭は法師姿の大男。と、盛り上がる。どれも興味深く読んだ。もう少し涼しくなればよかったのだけれど…?

「日本の妖怪画の起源と発展を探る」と言った演題で国際日本文化研究センター所長のお話もある。
京都府福知山市にある大江山の酒呑童子伝説など知られているが、遠い遠い昔に『鬼の伝説』(馬場あきこ著)のページを繰ったことがあったのを思い出した。

午後7時の西空に三日月を見上げた。
 



コメント (8)
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