京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

心の持ち方ひとつ

2018年07月30日 | 日々の暮らしの中で

東本願寺の阿弥陀堂の南縁に腰を下ろした。吹き渡る、ちょっと強めだが、「ああ、ごくらく~」と口にしたくなるような風を受け、ただぼんやり座っていた。極楽浄土はどこにあるのかと尋ねられた一休宗純が、「極楽は西にあらず東にも。北(来た)道さがせ、南(皆身)にぞある」と応えたという話がある。「極楽」は、我が身の内にある、と。
高野山行きの前にちょっとお参り。そして、フットボールの合宿に参加する孫のガンバリにも手を合わせた。


この真っ白な槿(ムクゲ)は五弁の花が八坂神社の神紋に似ているらしく、「祇園守」と呼ばれてきたという。「槿花一朝の夢」。朝開き夕べにしぼむを繰り返し、一つの花の寿命は3日ほどか。まじり気や濁りのない清浄な姿をひろげてみせる。 心の濁りや曇りを払いとるのが一番よ、って花の言葉が聞こえてきそう。
壺に生ける一輪。いかに涼感を誘うかに工夫を凝らし、暮らしていく。




コメント (6)
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