京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

親しさの膝を寄せ合う

2019年12月06日 | 日々の暮らしの中で

表はくすんできていても、反面は陽を浴びてまだ美しく輝ける。散るための身ごしらえのひとときにも、まだ情熱を蓄えている。私だって、ですよ。

真宗門徒にとっては、一年で最も大切で中心となる仏事、報恩講。明日からの2日間を大切にお勤めです。
 落ち葉掃く夕べの早さ報恩講    徳本英水
 こんにゃくの煮しめの艶や報恩講   井上雪

明日は朝からご門徒にお手伝いいただき、境内を整えながら幕を張り、内ではお斎の支度に女性陣が活躍してくださいます。

 先走る婆の読経や報恩講   田村公平
 親しさの膝を寄せ合ふ親鸞忌   加藤利尾   

いずれもわかるわかると言いたい。よく耳にする、目にすることです。

師走。報恩講も終われば、師走よりも極月(ごくげつ・ごくづき)か。ようやく一年の締めくくりの感を強くします。
コメント (8)
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