京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

氏神祭と雛祭と福引

2019年12月25日 | 日々の暮らしの中で

 「本月二十五日は、西洋のクリスマスといふ耶蘇の祭日で、此(この)祭日は、本邦の氏神祭と雛祭と福引を一つにしたる様な慣習なり」
「我が国の氏神祭と雛祭と福引を一つにした」ようだ、って。

もっとも、明治初期のクリスマスへの関心ということ。
明治12(1879)年の雑誌『芸術』から引いて、石井研堂が記しているそうだ(『漢語日暦』興膳宏)。石井研堂って方を知らないが…。
また、「雪中に 緑樹を建てて標(しるし)とし、呼びかけられたわけでもないのに、人々が集まってストーブを囲んでいる」などと、戦後間もないクリスマス風景を中国文学者・鈴木虎彦は詠じているとも。緑樹はクリスマスツリー。 
大正生まれだった私の父や母がクリスマスをどう過ごしていたかも知らない、聞いたことがなかった。

都合が悪くなって、娘宅で孫たちとクリスマスを楽しむことができなくなった。プレゼントの交換の品は早めに渡してあったので問題はないが、揃ったときにしようと言われた。でもせっかくだから、子供たちに楽しんでもらえたら別にかまわないと伝えた。またそれとは別に、ささやかなクリスマスプレゼントを皆に贈った。ほんの気持ちだけの。
ということで昨日も今日もクリスマスとはかけ離れていて、今日は朝からの好天が、掃除日和だと駆り立てる。明日は木曜日、26日か…などと逆算しながら整えていく。暖かで、気持ちよく動かせてもらいました。

写真は母の入院先の病院に見舞い、その折に小学生だった息子にと買って帰ったサンタさんの楽団人形。家に残したままになっているので毎年私がこうして出している。何を思うというわけでもないが、小さくてかわいい。
コメント (2)
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