京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

口なしの実

2020年02月22日 | 日々の暮らしの中で
もうすでに香りを放って沈丁花が咲いていた。

初夏にはクチナシが、やはり独特な香気を漂わす。その花(一重咲き)のあとに結ぶ実は、熟しても殻は硬いままで自身では割れないことから「口なし」の名が生まれたと言われている。
霜にあたる前に実は収穫した方がよいらしいが、先日、仏師・定朝の墓を訪ねた蓮台寺さんでは、本堂南側の通路脇に木が並んで植えられており、い~っぱいの実がなったまま残されていた。もともと採取する対象ではないのかしら。



この鮮やかな色合い。一つ二つ、みっつ…、やはり無断でいただくわけにはいかないし帰宅したが、あとになって惜しいことしたなどと思っている欲深さ。今頃の実では時すでに遅し? 

これだけの実。たくさんの花が咲いたことがわかるので、花の盛りには訪れてみよう。

コメント (2)
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