京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

最初の一滴

2021年07月02日 | 日々の暮らしの中で
雨上がりの道を最寄り駅まで急ぐ時、コンクリート製の壁に薄いスカート生地の裾がふわっとかするように引っ掛かってしまいました。
案の定、ごく小さなかぎ裂きができていた。履き替えに戻る時間はない。この程度なら多分目立たないだろうという気もしてガマンすることにした。


5月6月と休会が続いた文章仲間の例会日でした。
同人誌に載せる作品の校正も郵送でのやりとりを繰り返し、今日はその出来上がった31号が手元に届くはずだった。けれど印刷屋さんの“勘違い”があったとかで、3週間ほど先延ばしになりました。持ち帰る紙袋を持参したのが無駄に終わったくらいでしたし、誰からも不満は出ない。

「自分の中から生まれてくる最初の一滴というのを大切に」
会への参加の意味を失いかけているこの頃。波があるんだな、どうも私は気まぐれだから。
かつての恩師が教えてくれた正岡子規の言葉、「井戸の水は汲んで汲んで汲んで汲みつくしたところから、こんこんと清水が湧いてくる」。
今一度掘り下げて、最初の一滴を生み出す努力をしなくっちゃ、なのかな…。

 (写真は2014.10月田辺聖子文学館で。ここまで使い切った聖子さんの鉛筆)
コメント (2)
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