
賀茂川沿いに足を延ばしてみた。
歩いても歩いても体は温まらなくて、耳にはジンとした痛みが出てくるし、ひどく冷たさが身にしみた。
五山の送り火で「船形」がともされる西山の斜面。手入れをされた火床の周囲には木々もなく、そこに雪が積もって残っていた。「雪船形」と言っていいのかどうか。
西野文代さんの句〈雪大文字に千切を炊く匂ひ〉とともに「雪大文字」を眺めたのは
2017年の1月だった。

小学生が『わさお』という本をもってやってきた。
「どんな本?」と聞くと「わさおっていう犬のお話」と言う。「面白い?」には「かわいい」と言うきりで本に目を落としている。
18日にAUSに向けて国際小包を船便で出した。
「トンガの火山爆発の影響がどのくらい出るかわかりませんので、まだ引き受け停止の連絡はないけれど遅れるかもしれません」と最後に念を押される。
念頭になかったので、あらためて気づかされたことだった。自分中心に考えてしまっているから…。2か月後に無事着いたとして、3月半ばだ。一日でも早く届くことを願いたい。