11月とは思えない気温が続いたが、やはり晩秋へと季節は進む。
本堂の寒さ対策は、石油ストーブと手元の火鉢とで暖をとる。今日はその準備を整え、お坊さまがたや当番組で使う食器類も蔵から出して…。
普段放ってあるおくどさんも、余分な灰を除け、周辺も見苦しくない程度に拭き上げて。
こうしておけば、あとは当番さんでその先を進めて下さる。
こういうことは早めに済ませておきたい。この先しなければならないことが多々あるのだ。
不足があれば催促の声もかかることだし、と構えている。
(あいかわらずだねえ)と愛ちゃんは口にするのだろうか。いつもちょっとだけ間に合わない? それでもいいんだわ。
烈しい雨の音に目が覚めたのが午前1時ごろだった。しばらく寝付けず、枕元の本を開いたが頭の芯は委縮したままで受け付けない。どれだけの睡眠がとれたのか怪しいほどで朝を迎えた。
それでも一日よく動かせてもらったと思いながら、午後3時、気分転換に歩きに出た。
ちょっとヒンヤリした風を楽しんだ。
この手で
日々をかきわけているようなれど
気がつけば
仏の手のままに 念仏詩人・榎本栄一
ちょっと頭が痛い。早く休もう…。