京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

冬には夏がよいと言う

2023年11月13日 | 日々の暮らしの中で
部屋を抜ける夏の風通しのよさは有り難いことだが、転じれば冬の寒さが辛い。
〈手拭いのねじったままの氷かな〉 これほどじゃないが。
〈埋めたり出したり炭火一つかな〉と、いずれも一茶。

室温14℃。
一人の部屋でエアコンをつけるのももったいなくて、足元に電気ストーブでPCに向かう今。

「夏には冬がよいと言い、冬には夏がよいと言う。これじゃ不平の一生だ」
わかっているけど、プールで楽しむ孫二人のこんな写真を見せてもらうと、凝り固まる身体よりも汗をかきながらも夏がうらやましい。

 



地元紙に7年半にわたって連載された「京滋 文学の舞台をゆく」(-35回・夕刊)と「新・京滋 文学の舞台を行く」(-53回)は、合わせると計88回に及ぶ。執筆されていた森田信明氏が7月に亡くなり、9月3日の『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦)が最終回となった。切り抜いてかなりの回を保存してある。
その50回目に『等伯』の案内があって、これが一歩を踏み出す力になったのだったなと思い出していた。

 『日本近代文学の名作』(吉本隆明)も新聞での連載ものだっただけに幅広い読者層を念頭に、読んだもの未読のものありだが、深く導かれる文学案内をいただいている。

月末近くには孫娘が来宅するので、今のうちに少しでも時間を作ろうと夜は読書三昧。
「恵まれし いのちなりせば 今日の日は再び来ぬ 尊き一日」というところ。 
コメント
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