京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

私のものさし

2023年11月05日 | 日々の暮らしの中で
真っ赤な果肉を持つソルダムを使って、7月下旬に果実酒を作った。


熟成するまで3ヵ月ほど待って、今日はレモンと実を取り出し、取り出した実でジャムを作ることにした。

実800g  種を取り除き、粗く刻んで
砂糖 300gと 
レモン果汁 大さじ4 を入れ、
弱火で40分、煮込む

・・・だけ(ネット検索で)。
夕飯の支度をする傍らでさっそく取りかかった。
とろみがイマイチ?と思ったが、時間の経過でいい塩梅に。それでも“ジャム”の一般的イメージからすれば、若干ゆるい。そして、「酸味が強くフルーティーなジャム」のはずも、甘みが酸味に勝っている気がする。好み、というものはあろうが。

 こんなもんでしょ。材料が悪いわけではない。

〈人間の気まぐれな「私の物差し」で、材料の良し悪しをいってはならない〉、と青山俊菫尼僧が書いておられた。

ジャムのとろみ加減で収まるどころか、アメリカのテロ問題にも言及して本当の善悪は…、という深いお話へと続く尼僧のお話なのですが…。

〈すべてのものを測るものさしの真ん中に私が執念深く居座っています。
判断の真ん中に私がいて、その私が気に入るか入らないか、利益になるかならないか。「私にとって」という眼鏡がはずせません。
それが凡夫である私どもの偽らぬ姿でありましょう〉
…などと。ジャムづくりで頭をコッツン!の感

「ものさし」は、まことにいい加減なものなんだということでした。

ジャムは想像以上のおいしさだった。お酒のおいしさは十分に知っております。
コメント (2)
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