京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

赤鬼さん・青鬼さん

2009年02月03日 | JESSICAの日本滞在記
    

大地の恵みの象徴、大豆の霊力を借りて、神様への願いを届けようと思いを託すのだろうか。

七輪に火をおこし、ザラザラザラザラと時間をかけて豆を炒るのは、長年続く婆さまの楽しみと言える。炒りあがる頃、匂いがたっぷり充満した頃に、子どもたちが学校から帰宅していた。そんな生活が絶えて久しいが、今年は「鬼はーそと・福はーうち」、高らかな声に、幼子のかわいい声が混じる。

金棒片手に唸り声をあげて、やっと!赤鬼と青鬼が登場。
心配した「午後から雨」の予報通り、傘が手放せなくなったが、ストーブに当たりながら、時折雨の中に飛び出しては退屈を紛らわせ、「鬼さんまだ?」「鬼さんまだ?」と待ちかねた。……はずだったのに!
悲鳴ともいえる泣き声に終始してしまう。「こわいよー・こわいよー」
諸手を挙げて近づいて来る赤鬼に、Jessieの顔はひきつるばかり。カメラの前で構えてくれても、“逆上”ぶりは収まることがない。かわいそうに、よほど恐ろしかったのだろう。

家を出る間際の母娘の会話。母親が頭をどこかにガッツーン!!「痛ーい!こぶができたわ」。すると、ふっくらしたほっぺをおさえ、「鬼さんに取ってもらえば?」

「鬼」を見せたい・見たいの一心で、護王神社へ。
狛犬ならぬ狛いのししがある。和気清麻呂公を祭神とする、別名?いのしし神社。

追い払わねばならぬのに、やられてしまった。完璧ペースダウン。テンションは下がりっぱなし。後ろを振り返り振り返り帰りを急ぐ、小さな胸の内。脅かし過ぎちゃったかしらね。

冬と春との境の日に一年の息災を祈り、小さなJessieの胸に小さな幸せの種を撒けているであろうことを夢みたい。
まかぬ種は生えないのだから、この際なんでも未来に夢を託しましょう~



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2 コメント

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ヾ(≧∀≦ )Jessie可愛いぃ~ (rabbit125cc)
2009-02-04 00:32:12
Jessieの驚く顔が目に浮かぶようです。子供はどんなリアクションするかわからないから面白いですよね^^節分の思い出が強烈に残ったことでしょう。

PS:歳の数だけ豆ちゃんと食べましたか?私はちゃんと食べましたよ^^恵方巻きも今年は無言で食べ切れました。
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あっという間のことです、rabbit125ccさん (kei)
2009-02-04 01:56:46
食べましたよ。数えるほどですからあっという間ですよ!(笑)。
無言で…、これも奇妙な光景ですよね。
ただ、おしゃべりマシーンはやはり黙っていられません。いつ黙るか、見当もつきません。

凄いインパクトだったことでしょう。
半端でない怖がりようは、かわいそうな程でしたが、母親は「あ~~、何かスカッとしたわ!」って、彼女が泣き叫ぶのを見て言いました。
これって何なのでしょう。冷酷な!?
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