京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

白菜一玉が10ドル

2022年07月28日 | 日々の暮らしの中で

今月初めのこと。
「日本より小ぶりな白菜が1玉10ドルもするんよ」と話す娘の言葉に驚いて、「高いねー。買えないねえ」と言うと「買わないよ」って返ってきた。
「大根1キロ6ドル弱」だそうだし、「レタスも10ドル近かったのが、少し下がって7ドルくらいになってきた」と。

3日前に孫娘からの電話でお喋りしていた中で、「ケンタッキーのバーガーはレタスが高いから替わりにキャベツを使ってる」と言う話が出た。レタス8ドルしてた、と言う。
いつもざっと100円で換算してしまっているが、ネットで調べたところ1AUS$は94.19円とあった。19度という20年ぶりの寒さを記録したばかりとは言え、白菜一玉が940円とは驚きだ。

  たのしみはまれに魚にて児等(こら)皆が
   うましうましといひて食ふ時

幕末の歌人・橘曙覧は、物質的には貧しい暮らしをしていても自分の不満や不遇を歌に託して嘆くでもなく、久しぶりの煮魚のおかずを子供たちがおいしそうに分け合っている姿を楽しみ、幸せを感じている。

  たのしみは妻子むつまじくうちつどひ
   頭ならべて物をくふ時

さて、白菜が欲しかったんだけれどと言っていたが、どうしたのだったか。毎日の食事の工夫も母親の腕の見せどころ。贅沢はせずとも家族そろてって楽しい夕餉を囲んでくれていたらいい。

今日は娘家族に宛てて段ボールで2箱、野菜の代わりに菓子やプレゼントやらの荷をめいっぱい詰め込んで船便で送った。8月から11月まで誕生日が続く。9月のTylerの誕生日には間に合えばいいのだが。
あれこれ買い置いたものがスッキリ片付いた。

                (写真の値段は10年前。今は…?)


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