涼しい風が吹き抜けます。誰もいません。ときたま背側をウオーキングやランニングする人たちの足音が通りすぎるだけ。
こういう場所に来て、どんなふうに時間を過ごしましょう…。
文庫本をもって出てきました。あまりに心地よく、本など読んでいられません。考えごとも煩わしい。
「ぐうたらで、不平家で、ろくでなしで、腹へらし」
「勉強ぎらい、働くこと大きらい、できるのはただ大あくび」
いいえ、いいえ。私はピノッキオではありません。
ですが、何をする気持ちにもなれません。何かをすることがもったいないような気分のまま、水面のきらめきに目を奪われたり、鯉がはねる水音や、どこからともなく聞こえてくる鳥の声に耳を澄ませ、なにか気配のような、なんだかわからないけれど、静かな周囲の中に感じる何か、を聞きながら感じながら、静かにじーっと時間を過ごした午後でした。何もかも独り占めで。
思ってもいなかった時間が得られて、たっぷり充電がなった気分です。
昔、洋酒CMの名コピーに「何にも足さない、何も引かない」
というのがありましたね。
keiさんのような状況に身を置いたとき、真っ先にこの名コピー
が頭に浮かびます。
至福の時というのは、何もする気が起きない、という超贅沢な
状態なのでしょう。
この上ないたっぷりな充電の時間をモノにする。
この季節ならではの刻と空間、そして豊かな感性。
羨ましくも真似のできない『独り占め』です。
そうして新たに湧き上がるエネルギーは何を生み出すのでしょう。などと考える私はやはり世情人。
素敵な画像とともに、何かを期待してしまいます。
「何にも足さない、何も引かない」
1995年ごろのCMのようですね。
目にはしていたと思うのですが、記憶に残っていませんでした。
教えて頂き、ありがとうございます。
駐車場が閉鎖されていて、その分人は少ないのでしょう。
自然に包まれて、肩から上、耳回り?…風の流れ、不思議な空気感でした。
ほんとうに贅沢な時間を過ごせたと思いました。
ただぼーっと。
ぼーっと座っていながら、何か、何かわからないのですが、
沈黙の世界ではありませんから、周囲の何かに心は動いているんですよね…。
満足感で元気が出たようです。
心地よさを味わってみたいものです。
心洗われるような午後のひと時過ごされました。
静寂!都会では味わえない贅沢です。
この公園の周囲は車の往来も頻繁ですが、そんな喧騒とは常に無縁の場所です。
目の前に鹿が飛び出してくることもありました。
この心地よさを味わうことなく、本など読んでいてはもったいないとさえ思えます。
周りを気にすることもなく、何もせず、考えず。
めったにない時間でしょうね。