京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

かさ高な積ん読本

2021年09月11日 | 日々の暮らしの中で
外へ出れば心も開くというし、思い切って気分転換。前かがみが続いていた姿勢から腰を伸ばして、書店に向かった。昨日のこと。

娘からのリクエスト本が次々に入る。本だけは仕方ないなと思って希望を叶えるべく揃えてきた。書店に出向くのは好きなので、まったく苦にはならないが、かなりの出費になった。でも、本人には言わんとこう。


『三人屋』『ランチ酒』の原田ひ香さん。娘のおかげで新しく覚えた作家の一人だが、名前がインプットされると、これまでなら見逃していた文字も素早く目に留まる。大量の平積みに加え、書架にも並んで話題性を演出なのか、『三千円の使い方』。
帯には〈節約家族小説〉とある。絶賛とかいう言葉には強いと自認しているが、娘なら面白がるかと思って買うことにした。本の価値は読んだあとについてくる。

『弥勒の月』(あさのあつこ)は何も考えることなく購入したものだったが、ストーリーの面白さに引っ張られて読み進んでいる。ちょっとまとまった時間がとれれば、難しいことに頭を使わなくて済むしキャラクターの造形も魅力あるし、謎めいていて今はとても面白い。時代小説だが推理小説の感覚だ。どんな展開が待っているのか、何が明かされるのかな。


これが「弥勒」シリーズの始まりだったとは。続巻2冊がすでに文庫化されていた。

ぎょうさん、ぎょーさんある積ん読本の上に、さらに積み上げてしまいました。

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4 コメント

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Unknown (リュウ)
2021-09-11 22:47:35
こんばんは。
久しく書店に入っていないなあ。
いつもは定期的に西宮北口のジュンク堂に行って、10冊ほど
まとめ買いしてくるのですが。
コロナの外出自粛以来、怖くて足踏み。
でもありがたいことにアマゾンがあるから、もっぱらそちらに。

最近読んだ本に出久根達郎さんの直木賞作「佃島ふたり書房」
があります。
明治の大逆事件、関東大震災、太平洋戦争から戦後に渡る古本
屋舞台の壮大な物語です。

「弥勒の月」はシリーズものですよね。
第5巻の「冬天の昴」だけあって1~4巻が欠けている??
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シリーズもの、リュウさん (kei)
2021-09-12 10:58:49
こんにちは。

読むに足るなどと申しますとエラソウですが、
やはりそれなりのものに接しますとしばらくはその世界に浸りますね。

筋だけで展開?と思っていましたが、次第に人の表と裏、抱える心の闇、苦悩など浮かび上がり、
ラストは余韻に浸りました。2巻目に進もうかな…と。
三巻どころか先があるのですね。もう少し周囲を注意すればよかったです。
またの楽しみにして。ありがとうございます。

近くて遠い書店ですね。
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リクエスト (Rei)
2021-09-12 19:53:34
お嬢さんからのリクエストのおかげで
新しい作家に出会われましたね。
私もKeiさんのブログのご紹介で
出会えたこともあります。

『弥勒の月』(あさのあつこ)残念ながら
今は我慢です。
「断捨離」の前に手元の本再読と決めましたので。
そのうち我慢しきれなくなるかもしれませんが・・・
返信する
それぞれに作風が…、Reiさん (kei)
2021-09-13 13:09:38
少し前には、寺地はるなさんを教えられました。
それで今夏、河合隼雄物語賞を受賞された(『水を縫う』)記事にも目がいくことになりました。
独創的で物語性豊かな小説作品が表彰されるというものです。
名前って、記憶のどこかにあるだけでずいぶん知りえることが増えるものですね。
『弥勒の月』は面白かったです。
最初のころは「、」に気躓いていましたが、気にならなくなって完走です。
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