京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

誰もが若かった

2023年04月11日 | 日々の暮らしの中で

昨年9月、落下した乾いた種ではなく、実が割れたばかりの種を湿らせたティッシュペーパで包んでビンに密閉しておいたところ、4つのうち1つ(右下)に根が顔を見せた。
伸びてきたら鉢植えにする。もうしばらく様子を見ることにして、元の状態に戻した。
佐伯一麦氏のエッセイにあったのを真似てみたのだけれど、氏は花芽が付くまでに7年かかっていた。気が遠くなるわ。

ときおり強めの風が入る廊下の窓を開けて、十分にこの世の風に当てながら何年振りかで五月人形を飾った。



両親が遊びに来ていた遠い遠い昔の歓楽を思い出させてくれるのが、この柏餅についた息子の歯型。
誰もが若かった記憶がよみがえる。

おかげさまで予定通り8日にスイスから無事に帰国し、休む間もなく日常に戻った。
「どうだった」と様子を聞いてみたい思いはあるが、まあそのうちに…と思って控えている。
ただ、帰国翌日には土産の品が届いた。この気持ちだけで十分。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
歯型 (Rei)
2023-04-13 15:58:20
貴重な思い出の歯型ですね。
それに致しましても写真に残してあるなんてすごいことです。
スイスのお土産、お優しいご子息ですね

私もアボガドの種を水耕栽培のつもりで
はじめました。
1カ月半過ぎたのに動きなしです
芽がでたらブログにと思っていましたが
ダメなようです。
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いましばらく様子見を Reiさん (kei)
2023-04-13 16:37:08
物を見て思い出すと言いますか、記憶がよみがえることは多いですよね。
さすがに本人も笑う歯型です。

アボガドのタネはごっついですね。まだわかりませんよ(笑)
グレープフルーツのタネは鉢植えにして大きく育ちましたが、
葉を食い荒らす輩がいて根負けしました。

5年目に出たのは葉芽だったようで花が咲いたのはさらに2年後とありました。
時間をかけて育つのは人間と同じと思うのですが、あまりのことに花など到底…と思ってしまいます。
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