Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

鳴子で湯治 1 元祖「うなぎ湯」ゆさや

2012-03-12 19:21:30 | 国内旅行
病み上がりを口実に(笑)、宮城県は鳴子温泉で湯治としゃれこむことにした。

しかしセレブ病院の支払いで貧乏になったので、今回は節約旅行。
新幹線は高いので、仙台まで高速バスで行く。

朝、新宿駅の西口に出ると、道路沿いには各方面へ向かうバスがずらり。
  
今回使ったのは富士セービングバスの「旅の散策」号。一列3席のシートはフットレストもつき、全27席にお客は10人しかいないのでゆったり。
これで4500円なので新幹線の半額以下。ただし仙台までは途中2か所のSAでの休憩を入れてちょうど5時間。2時間もかからずについてしまう新幹線はさすがに早い。

到着した仙台でお友達とランチ。
 ベトナム料理屋「チャオ」の蟹入りブン、うまし。

仙台駅前からはまた高速バスに乗って鳴子温泉まで1時間20分。
 今夜のお宿、「ゆさや」さんには夕方の4時半過ぎに到着した。

このお宿は創業が1632年、国の登録有形文化財だそうだが、建物に古さは感じず、
 10畳のお部屋はごくシンプル。

5時から貸切露天に入れるというので、到着早々、お茶も飲まずに浴衣と丹前を着こみ、長靴を履いて玄関の向かいの坂を「175歩」(by 館主)登って「茜の湯」へ。
 
  
きれいな脱衣所から扉を開けると5,6人は入れる大きさの木の湯船。全面には目隠しなど何もなく、下の人家がよく見える!
木の葉の茂っている季節にはちょうどいいらしいが、葉の落ちたこの季節、若い女の子はいやかも。

お湯は薄く白濁してプンと硫黄の香りがする。
かけ湯をすると熱いが、お湯に入ってしまえばとても気持ちいい。
熱いから長くは入れないと言いつつ、30分はちと短い。

部屋に入って一休みしていたらもうお夕食。
この旅館は食事はすべてお部屋に運ばれてくる。
  
野菜が多く、彩がきれいなお膳。桜の葉で包まれたブリカマの塩焼きがおいしい。
  
合鴨の鍋はお肉よりもみそ仕立ての汁うまし。舞茸ごはんもおいしくいただいてお腹ははちきれそう。
 だけどイチゴのババロアは別腹で入る。

食後はテレビを見ながらゴロゴロして、お腹がやっと落ち着いたところで「うなぎ湯」へ。
この宿には内湯が2つあるが、一つはとても小さいというので、大きい方が女性用に変わってから入りに行く。

  
大きい浴室内には浴槽が2つ。10人ぐらい入れそうな大きい方のお湯は緑のお湯が白濁して底も見えない。硫黄の香りに、さらに薬っぽい匂いがして個性的。湯かき棒でかき混ぜてやっと入れるぐらい、44、5度あっただろうか。

手前の五角形の浴槽の方のお湯は黒っぽいが透明で、茶色や白の大きな湯花がたくさん舞っている。こちらはぬるくて42度ほどの適温。

見た目が全く違うのにお湯の説明は含硫黄‐ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素塩泉の表示のみ。
宿のおばちゃんに聞いてみるとどちらも同じ源泉なのだけれど、温度調整のために小さい浴槽はお湯の投入量を絞り、大きい浴槽の方にはほかの源泉を混ぜているとか。それでこんなに違うお湯になるとは、温泉って不思議。

うなぎ湯は思ったほどはぬるぬるにならなかったが、硫黄の強い露天風呂の後ではカサカサしてかゆくなった脚がこちらに入った後はおさまった。やっぱり温泉ってすごい。

翌朝もうなぎ湯に浸かり、
 品数豊富で華やかな朝食をいただいて、さあ、次のお風呂へ。

これからしばらくは温泉三昧。 


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2012年春の枡ざき

2012-03-10 18:42:42 | 食べ歩き
退院祝いを口実に御成門の「枡ざき」さんへ。

いつもの美しいカウンターにはもう一組、女性のお客さん。
おいしそうにお酒やワインを召し上がる横で、飲めないこちらはおいしいほうじ茶をいただきながら春の懐席を楽しませていただく。

 まずは素敵なコーヒーカップに入ったうにの茶わん蒸しでスタート。
 前菜はまるでおもちゃ箱のようなかわいらしさ。
 お椀はきれいなグリーンピースの池の中、レンコンの下に長いもの桜の花が隠れている。
 お造りのてっぺんに乗っているのは桜鯛で
 焼き物は桜鱒。
塩漬けの桜の乗ったお餅と一緒に桜の葉でくるまれているので、桜餅の香りがする!
 新玉ねぎの甘いソースの上には豚の角煮。
 竹の子を挟んだたいら貝は軽く燻製にされているので香ばしい。
 かつおの山かけには行者にんにくがきいて、ずるずるっといただくとろろがうまい。

そして毎回楽しみな土鍋ごはん。
  
今回は太刀魚にソラマメ、グリーンピース、ウド、竹の子、豆苗が入って、蓋を開けるとプーンと春の香りがする。

デザートには
 桃の求肥入り最中と
 南京餅とアールグレイのゼリー
 さらに文旦とイチゴをいただき、
 最後はきれいなグリーンの玄米茶。
この小さなお茶碗まで桜づくしで、この店のこういう遊び心が大好き。

今日は最後まで行きつけるかな、なんて心配は無用。ご飯のおかわりこそしなかったがすべて完食。
今年の花は寒くて遅れそうだが、一足先に春の味覚を満喫して、完全復活宣言。


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インド土産をフランス額装

2012-03-07 18:28:50 | 雑談
旅仲間の素敵なお姉さまが「フランス額装(Encadrement)」なるものをもう6年も習っていらっしゃるということなので、おととしのラジャスタン旅行の際に買ったお土産を額装してもらうことにした。

まずお願いしたのはこれ ↓
 ラクダの骨(?)に描かれた4.5㎝四方の象のミニアチュール。

以下は製作者の齋藤節子さんの作業工程。

 まずは素材の大きさに合わせて台紙の窓の大きさを決め
 窓の縁を折って角度をつける。
  
この縁に細かい作業で丁寧に折ったマーブル紙を貼り
 クロスを貼り
 
額縁に入れて完成。
この写真ではわかりづらいがクロスは青みがかった淡いグリーン。象の脚にほんのちょっと入った赤に合わせた縁の赤いマーブル紙のアクセントが素敵。

もう一つはジャイサルメールで買った小さなタイル。
 見せているうちになんと一つ落として割ってしまったが、なんとかつないでもらえるようにお願い。

  
こちらもタイルの配置を決め、台紙をカット。
 この縁の角度を美しく決めるのが難しいらしい。

そして出来上がりがこちら。
 
インドの赤土を思い出させる縁取りと額で、安いタイルがこんなにおしゃれになった。
しかも裏にはタイルを包んでいたインドの古新聞まで貼られていて、なんという芸の細かさ!

同じ中身でも額装によって雰囲気がまったく変わってしまうのは教室の受講生の方々の作品展でよくわかり、とてもおもしろかった。

今回の額装はもちろん中身よりも額の方がずっと高級になってしまったが、おかげでインドのお土産が箪笥の埃にならずにすんだ。見れば旅行のあれこれも思い出すし、これは癖になりそう。


今回お願いをした齋藤さんはこちらの教室の受講生。

Atelier Yo

ご興味のある方はご連絡いただければご紹介します。


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「ドラゴン・タトゥーの女」@TOHOシネマズ日劇

2012-03-01 23:03:33 | 機内食・映画・美術展
本日は映画が一律1000円のファーストデイ。
というわけで所要のついでに入院前から見たいと思っていた 「ドラゴン・タトゥーの女」 を見てきた。

原作の「ミレニアム」シリーズは最近一番はまった小説。6冊の単行本を本当に一気に読んでしまった。
スウェーデンで作られた映画もケーブルテレビで見て、さすが本場の空気だとは思ったが、何しろ今回のハリウッド版は大好きなデヴィッド・フィンチャーが監督。これを見逃すわけにはいかない。

映画の始まり、最近では珍しいタイトルバックからフィンチャーらしい気持ち悪さでゾクゾク。「エイリアン」、と言ってもリドリー・スコットの第一作を思い出す。

ストーリーは原作にほぼ忠実で、しかし複雑な話を実に手際よくまとめてある。
ロケはスウェーデンで行ったらしく寒風吹きすさぶ景色が実に寒そうなのだが、空気感が本国版にかなわないのは、これは仕方がない。

今回のハリウッド版で圧倒的なのはルーニー・マーラの演じるリスベット。
おそらくこの役のために相当なダイエットをしたと思うのだが、メイクや衣装も含めて原作の最強ヒロインのイメージにピッタリ。これでオスカーを獲れなかったのではかわいそうと思うほど。

もう一人の主人公、ミカエルを演じるダニエル・クレイグはスウェーデン人ジャーナリストというよりはやっぱりイギリス人情報部員に見えてしまうが、本国版の渋すぎるおっさんよりすぐ女と寝ちゃうモテ男に似つかわしい。

おぞましい陰惨さは原作の通り、全体のスピード感は長い上映時間を感じさせず、思った通り、こういう題材はフィンチャーが最高。
続編のリスベットも当然ルーニー・マーラが演じるだろうが、監督も続投してくれないだろうか。

コーヒーとサンドイッチとタバコ(最近こんなにやたらにタバコを吸う映画は珍しい)で生きている主人公たちを見た後、日比谷のカフェで食事。

 スウェーデンのインテリアは素敵だったが、こと食べ物に関しては日本に住んでいてよかった!


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