田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

オリンピックマラソンコースを歩く(前編)

2019-12-11 18:28:45 | フットパスウォーク & トレッキング

 今日(12月11日)、過日決定したマラソンコースの前半20キロを歩いてみた。雪が消え、気温8℃と絶好なコンディションで気持ちよく歩くことができた。コースはフラットで、周りの景色も変化に富んでいて素晴らしいコースだと感じた。

(歩きながら撮った写真が60数枚にも達したため、一度の投稿では無理だと分かりましたので前後編に分けてレポートすることにししました。)

             

     ※ この大会組織委員会案の一周回目だけが12月4日に認められ、そこを本日歩いてきました。

 東京オリンピック2020のマラソンと競歩が札幌で行われることは決定していた。そして12月4日にマラソンコースの前半20キロが決定したと国際オリンピック委員会(IOC)から発表があった。するとその後直ぐに北海道新聞の記者が実際に走ったレポートを掲載した。それを見て、「あっ!自分も歩いてみようか?」と思い立った。

 講座や会議などでスケジュールが見いだせなかったが、今日は何も予定か入っていなかったので決行することにした。しかし、数日前に大雪が降りコンディションが心配だった。私は靴に装着する滑り止めを購入し万全を期した。ところが昨日の高温で雪が溶け、今日もけっこうな気温となり、まったくのウォーキング日和の中で歩くことができた。

 コースを歩くにあたって、コース図が必要だったのだが詳しいマップがウェブ上を探してもなかなか見つからなかった。そうした中で唯一頼りになるページを探し出すことができ(https://gpscycling.net/marathon/tokyo2020.html)、それをもとに慎重にチェックしてウォーキングに臨んだ。あるいは細かな点で違いのあるポイントがあるかもしれないが、大枠では違いはないコースを歩くことができたと確信している。それでは、写真と共にコースを紹介していくことにしたい。

      

      

 スタート地点の大通西4丁目(駅前通り)です。テレビ塔の時計は10時29分を指しています。ここからコースは南に向かって伸びています。同じくスタート地点のビルの温度計が8℃を示していました。

      

 スタートして間もなく、ススキノの交差点に差し掛かります。ススキノの名物の大看板が選手たちを見守ります。コースはススキノのど真ん中を中島公園に向かって突き進みます。ススキノも午前7時のスタートではまだ前日の酔いから覚めていないでしょうね。スタートしてしばらくは交差点の信号で待たされるのが悩みでしたが、仕方がないですね。

 

      

 ススキノを通過すると、中島公園の正面の入り口に差し掛かります。コースは正面を見ながら左折します。

      

 左折してパークホテルの敷地の周囲を巻くように、次の交差点を右折します。

      

      

      

 右折すると中島公園の横の通りを南に進みます。選手たちの右手には中島公園の緑が目に入り、選手たちを癒してくれるでしょう。メディアでも紹介されていましたが、中島公園を望むコース上のヘヤーサロンがコースが決定すると直ぐにお店の窓に写真のような歓迎の表示を掲げたそうです。

      

 中島公園の敷地の終点のところの交差点を左折し、幌平橋へ向かいます。

      

 左折して直ぐに特徴のある幌平橋が選手たちを出迎えてくれます。コースは幌平橋を渡り、対岸に移ります。

       

 幌平橋ほ渡って200mほど進むと地下鉄「中の島」駅の表示が見えます。そこの交差点を右折すると「中の島通」に入ります。その「中の島通」をしばらく南下します。

      

 「中の島通」です。写真が全体に暗いのは、この日の天候が全天曇っていたことが原因だと思われます。コース左手には北海道科学大学の豊平キャンバスや北海道科学大学高校の校舎が見えたのですが、写真に撮ることを失念してしまいました。(残念!)

      

 その北海道科学大学豊平キャンバスを過ぎて間もなく交差点が現れます。そこを左折すると通りは「白石・藻岩通」に変わります。

      

 左折すると直ぐに北海道自動車学校が見えます。「白石・藻岩通」は写真のようにやや上り勾配のコースとなっています。今日の20キロコースでは唯一の上りコースです。観戦ポイントとしては絶好かも?

      

 「白石・藻岩通」を上がりきりしばらく行くと、大きな通りの交差点にぶつかります。そこを左折すると「平岸通」です。

      

 左折して直ぐくらいのところがコースの5キロポイントです。通りは「平岸通」です。

      

 「平岸通」はご覧のように中央分離帯があり、そこが植樹帯となっていて、通りも広くなっています。この通りをしばらく北上します。

       

 「平岸通」の途中で見かけた大きな交通安全ダルマ(?)です。季節らしくサンタクロースの衣装を付けています。タクシー会社の前に設置されていました。来年8月にはどんな衣装で選手たちを出迎えるのでしょうか?

      

      

 通りには北海学園大学、北海道商科大学のキャンバスがありました。後になって気が付くのですが、コース上にはたくさんの大学が点在していることに気が付きました。そのことについては後編で触れたいと思います。

      

 「平岸通」は途中やや左に折れながら進みますが、北海学園大学を過ぎると「豊陵公園」に行き当たります。この公園を左に巻くように進みます。実はこのところが不安でもあったので、近くにいた学生さんに尋ねたところ、大会コースになっていることそのものを知らないということでした。さらに進んで札幌市の外局に勤務する職員にも尋ねたのですが、彼らも大会コースとなっていることを知らないという答えでした。たった二組に聞いただけですから断定的なことは言えませんが、意外に市民にの関心は低いのでしょうか?まあ、大会が近づくとそれなりに盛り上がるのでしょうが…。

      

 豊陵公園を巻いて道なりに進むと、「南七条大橋」に導かれます。コースはこの橋を渡り再び札幌の中心街へと入っていきます。

      

 「南七条大橋」を渡って直ぐにコースは右折し、「創成川通」に入ります。創成川通に入ると、コースはひたすら真っすぐに北上し続けます。

      

      

 創成川通の入って間もなく、創成川通の混雑緩和のために建設された「創成川アンダーパス」が現れます。(道路右側がその入り口です)以前マラソンコースとしてアンダーパスを通ると聞いた記憶がありますが、実際はどうなっているのでしょうか?私は今のところ何も情報を掴めておりません。アンダーパスは1,100mあるそうです。ちょうど中心街をバスすることになります。

      

 コースがアンダーパスを使うことになると、選手たちはスタート地点で目にした札幌テレビ塔の真下を通ることにはなりません。実際のところはどうなんでしょうかね?

      

 アンダーパスの出口のところを撮るのを失念してしまいました。目の前に見えるのはJR函館本線の高架橋です。

      

 この高架橋のところがスタートから10キロのポイントだということです。ちょうど20キロコースの半分まで達しました。

 本日はここまでにして、明日後半の10キロのコースについてレポートすることにします。


病み上がりフットパス

2018-09-03 17:18:53 | フットパスウォーク & トレッキング

 スカッと晴れ上がった空の下、久々のフットパスウォークを楽しんだ。とは言っても、7月、8月とまったく身体を動かしていなかったために、僅か8.5キロの平坦な行程でもけっこうな負荷を感じながらのフットパスとなった。

      

      ※ コース全図です。丘珠空港を過ぎてからのルートが非常に複雑です。

 昨日(9月2日)、フットパスの普及促進を図る団体「エコ・ネットワーク」が主催する「札幌定例フットパス」があると新聞で知り参加を申し込んだ。

 コースは、百合が原駅~百合が原公園~丘珠空港~モエレ沼公園間の約8.5キロだという。脚の故障から6月21日の「篠津兵村フットパス」以来、7月、8月とまったく身体を動かしていなかった私のリハビリにはちょうど良いのでは、と判断したのだ。

          

          ※ JR百合が原駅前は写真のように閑散とした様子です。

 朝、スタート地点のJR百合が原駅前に降り立った時は、空がスカッと晴れていて、秋の青空が広がる絶好のフットパス日和だった。

 「定例」というぐらいだから、ほとんどの参加者は毎回のように参加されている方たちのようだ。参加者を数えてみると、主催者の男性が2人、参加者男性が3人、それに対して参加者女性は21人と圧倒的に女性が多数を占めた。どこでも女性の元気が良い!

          

          ※ スタート地点のJR百合が原駅前を出発した御一行様です。女性ばかりが目立ちます。          

 開会式のような格式ばったものはなく、準備体操もなしでリーダーの小川巌氏を先頭にしてあっさりとスタートした。

 百合が原駅に隣接するように広がる百合が原公園を横断するようにして丘珠空港を目指した。百合が原公園は朝まだ早かったせいか市民の姿はまばらだった。

           

          ※ 百合が原公園にはまだ市民の姿が少なかったようです。

 やがて丘珠空港の横に拡がる遊歩道に入った。

 実は私はこのコースを2013年の6月に一度歩いたことがあった。歩きながら、その間の5年間で遊歩道が大きく様変わりしているのを驚いていた。5年前は空港の横の砂利道を苦労して歩いたのだったが、今回は見事にアスファルト舗装された遊歩道が伸びていた。

          

          ※ 丘珠空港の横にはご覧のような遊歩道がずーっと伸びていました。

          

          ※ 空港には着陸した飛行機が空港ビルに向かって移動していました。

 フットパスの方はひたすら歩く、歩く…。ペースがそれほど速くないのがリハビリの私には都合が良い。

 長~い、長~い、滑走路わきの遊歩道を歩き終わったときには薄っすらと汗をかいていた。

 

 私が以前体験した時は、ここからが大変だった。というのもマップが十分でないのか、私の読図能力に問題があったのか、まったくコースが分からなくなってしまった。私はゴールのモエレ山を目ざしてフットパスウォークしたことをおぼえている。

 今回は経験十分のリーダーが複雑なコースを迷いなく案内してくれた。ただ付いていくというのはつまんないですけどね。

           

          ※ 空港脇を離れると、丘珠地区の田畑が広がっています。収穫前の丘珠名産タマネギ畑です。

 コース上にあった農家の倉庫のようなところで農産物直売所が開かれていた。参加者はそれぞれ、思い思いに野菜や果物を購入していた。私も皆さんに倣って、朝もぎのトウモロコシとエダマメを購入した。ここらあたりがフットパスの楽しさ?

          

          ※ こんな寄り道をするのがフットパスの楽しみかも?

          

          ※ 私が購入した一つ、朝もぎのエダマメです。美味しかっです。

 複雑な経路を辿り、何度か道路を横断していると農業体験交流施設「さとらんど」に着いた。好天とあって多くの市民が詰めかけ、施設内のバーベキューコーナーは大賑わいの様相を呈していた。

          

          ※ 「さとらんど」でバーベキューを楽しむたくさんの市民です。

  楽しむ市民を横目に、私たちはゴールのモエレ沼公園を目指した。

          

          ※ モエレ沼のランドマーク?「モエレ山」が見えます。

          

          ※ モエレ沼公園内の白樺林の中を往く参加者たちです。

 予定どおり2時間、正午過ぎにモエレ沼公園の入口である駐車場に到達し、無事解散となった。

 リハビリ目的の私だったが、やはり2ヵ月のブランクは大きい。大した距離ではないのに、けっこうな疲労が私を覆っていた。

          

          ※ 無事にゴールした参加者です。真ん中奥でこちらに顔を向けている方がエコ・ネットワークを主宰する小川巌氏です。

 まだまだ完全でない私の脚は、今日(翌日)になって若干の痛みを感じている。それでも快方に向かっていることを実感したので、これからは徐々に身体を動かすようにしていきたいと思うことができた“病み上がりフットパス”だった。


篠津兵村フットパスウォーク

2018-06-21 20:56:00 | フットパスウォーク & トレッキング

  のどかな田園フットパスウォークを楽しんでいた私だったが、マップが不完全なのか?私の読図能力が衰えてしまったのか?自分の現在地を見失った私は12キロのコースのところを彷徨ってしまい、20キロ強を歩かされる結果となってしまった…。


     

      ※ 「篠津兵村フットパス」が発行しているマップですが、ご覧のように絵地図で、説明書きもないため、分岐では迷いっぱなしでした。

 今月の私は、天気が良く、スケジュールが空いている限りアウトドアへ向かうことを自分に課している。

 今日(6月21日)は夜に大学公開講座が入っていたが、昼間は空いていて、天気の方もまあまあだったので、以前から考えていた江別市の篠津地区を歩いてみることにした。

 江別市篠津地区は明治14年に東北3県から19戸が屯田兵として入植したのが始まりといわれ、屯田兵によって開拓された地域だそうだ。

 そこでフットパスコース名も「篠津兵村フットパス」と命名されたようだ。

 

 パスのスタート&ゴールは江別市の名所の一つ「町村農場」に設定されていた。我が家か約40分かけて町村農場に着き、直ぐにスタートしようとした。

          

          ※ 「町村農場」は製品販売で全国展開していることもあり、大きな看板などがあるのかと思っていたが、ご覧のように質素な看板でした。

 ところが、フットパスの場合、何時の時もスタートする方向で迷うことが多い。今朝もあちこちと迷いながら、ようやく向かう方向が判明しスタートすることができた。

  そして、もう一つの不安がマップだった。

 実は「篠津兵村フットパス」のコースマップは最初に掲載した写真のように絵地図のようなものだった。ちょっと不安だったので関係者に当たって、詳細なマップを入手しようとしたのだが、どうやら絵地図様以外のマップはないとのことだったので、「まあ、農道なのでなんとかなるのでは?」と考えて実施に踏み切った。 

 「篠津兵村フットパス」は三つのコースが設定されていた。①12キロ、②4キロ、③4キロとあったが、私は最初に12キロを踏破し、その後にコースが被らない4キロコースを踏破して帰ろう、と考えていた。

           

          ※ 出発直後の篠津川に向かう砂利敷きの農道です。

 12キロコースを私は右回りで回ることにした。スタートして直ぐに篠津川の河岸に出た。といっても整備された道ではなく、ただの農道といった感じの道が続いた。路と交差するところに「史跡 篠津養蚕室跡」という石碑が立っていた。傍に立っていた説明板によると篠津屯田兵村には養蚕が奨励された時期があったようだ。

          

          ※ 初めてご対面した「篠津川」です。この後何度も篠津川が現れました。

               

               ※ 「史跡 篠津養蚕室跡」と書かれた石碑です。

 コースはやがて石狩川堤防に導かれた。堤防と石狩川の間にできた広大な河川敷は、ちょうど雑草が刈り取られた後で、すっきりとした草原が広がっていた。

 堤防の上には初夏の風が吹きわたり、なんとも言えない爽やかな気分でフットパスウォークを続けることができた。

          

          ※ 石狩川沿いの舗装された堤防です。遠くに新石狩大橋の複線化工事が行われていました。

           

          ※ 数日前に行われたばかりといった感じの河川敷の草刈り後の様子です。

 舗装された石狩川の堤防を3キロも歩いただろうか?やがて石狩川に別れを告げ、その支流である篠津川沿いを往くコースに導かれた。

           

          ※ 石狩川堤防から篠津川堤防に移ると、堤防上は砂利道となりました。

          

          ※ 堤防の内側は田植えを終えたばかりの水田が広がっていました。

 問題はここで発生した。篠津川沿いをやはり3キロ程度歩くと、そこから分岐して別れを告げるのだが、その個所がはっきりしなかった。

          

           ※ 職員さんの対応にはちょっとがっかりしてしまった「篠津運河水門」です。

 不安なときは地元の人に聞くのが一番である。幸いコースの途中に「篠津川排水機場」という施設があり、職員が居るようだったので建物内に入って尋ねた。「お仕事中でご迷惑と思うが、現在地はマップ上でどこでしょうか?」と…。マップを眺めた職員は「こんな地図じゃ、まったく分からないよ」と木で鼻を括ったような回答だった。

 しかたがない。自分で判断するより他なかった。ここでの迷いが後半に響いてしまった。私の勘どおり進むには藪漕ぎしなければならない。しかし、そこが正解だと自信がなかったところ、遠くに正解らしき道が見えた。ところが、そこに近づくには1mくらいの灌漑溝を飛び越えねばならない。そんなコース設定などあるはずがない。試行錯誤を繰り返したが、結局安全策として車が走っている車道に出て進むことにした。

           

          ※ これではフットパスコースと信じて前へ進めませんよね。 

 これが結局、私をとんでもないコースを歩かせることになってしまった。 

 その車が走っている車道とは、今振り返ってみると農道などではなく、国道275号線という幹線だったことにその時は気付いていなかった。私はまったく設定外の約4キロの道を無駄に歩いていたことに、ゴールに近づいたところで同じ橋を2度渡る羽目になってようやく気付いたのだった。

          

          ※ 二車線化工事が行われていたのだから、国道275号線だと気付かねばなりませんね。

 コースの後半、私は迷ってしまったことを自覚し、マップに頼るのではなく、スマホのGPSでひたすら町村農場を目ざした。

 もし、GPSがなかったら、私は篠地地区をかなりの時間彷徨い続けねばならなかったかもしれない。

 どうも最近は功を焦るためか、十分なリサーチをしないままのスタートが多くなってしまっているように思われる。反省しきりの私である。

           

          ※ ゴールの町村農場の即売店です。ヨーグルトとジャムを購入しました。

 それでも約5時間後になんとかスタート地点の町村農場に戻ってくることができた。

 私は町村農場産のヨーグルトとジャムを妻の土産に購入し、帰途についたのだった。

 

 ウォーク距離 約20.6キロ 歩数 27,400歩


爽快!駒岡フットパスウォーク

2018-06-15 22:28:17 | フットパスウォーク & トレッキング
 落葉が降り積もってフカフカとした道、砂利が敷き詰められた道、アスファルトで塗り固まった道…、私が歩く道はそれぞれの表情を見せてくれたが、6月の爽やかな空気はどの道を歩いていても爽快だった!


※ なぜか画像を取り込むことができません。私の技量では解決が難しいですので、今夜はあきらめました。取り込むことができた時点で画像を添付することにします。
 
 今日(15日)、私は再び駒岡に赴いた。先日(8日)は雨だったこともあって、駒岡に設けられたフットパスコースを2コース踏破しただけだった。そこで、残りのコースを踏破しようと今日再び駒岡に向かった。
 一日で4コース踏破は難しいかな?と考えていたが、爽やかな空気にも後押しされて無事に4コース、26.3キロを踏破することができた。
それでは一つ一つのコースを簡単に振り返ってみることにする。(踏破順)

◇真駒内・桜山満喫パス(7.6キロ) 
 この日の4つのコースの中では、私が最も気に入ったコースだった。
 スタート地点の真駒内駅の近くから桜山に入り、まず桜山の北端を目ざし、折り返して南端を目ざした約4キロ強の桜山を縦断するコースである。森林の中を往くコースは、足元には落葉が降り積もっていて足に優しく、木漏れ日の中を往く素晴らしいコースだった。

◇常盤・芸術の森パス(8.4キロ) 
 この日最長のコースである。真駒内・桜山満喫パスのゴールである保養センター駒岡の庭で小休憩を取った後にスタートした。
 こちらのコースはほぼほぼアスファルト道路だった。初めは精進川に沿って南下する。精進川は札幌の市街地も流れる小さな川であるが、市街地ではあまり人の手が加わっていない自然の川のように映ったが、上流では反対にコンクリートや自然石に両岸を固められていた。どういうことか?
 コースの途中に、駒岡小学校、常盤中学校、札幌市立大学、さらには北海道科学大学付属高校や立命館慶祥高校のグランド(使用されている形跡はなかったが)があるなど、文教地区的な色彩も帯びていた。
 印象的だったのは、札幌市立大学横の真駒内川沿いの森の中を歩いた時だった。空は青空が広がっているのに、森林内は肌寒いくらいだった。
 コースの最後に真駒内川沿いから精進川沿いに移るところがある。その間はちょっとした峠になっており、けっこうな上りを強いられた。
 この日、私はここを3度も通ることになるとは、この時点では知らなかった。
 2時間かけてスタート地点の保養センター駒岡に戻ってきた。

◇保養センター駒岡周回パス(4.7キロ) 
 このコースはおよそ3/5がすでに一度歩いたコースだった。
 初めは、先日のウォークでの行き帰りに歩いたアスファルト道路である。
 特段の変わり映えもなく歩いていると、高校の体育系の部活が掛け声を合わせて一斉ランニングしているような声が聞こえてきた。それもかなり大きな声で…。この辺りに高校はあったかなぁ?と思いながら、付近にいた人に聞いてみた。すると、北海道警察の機動隊の訓練施設だと聞いた。道理で一段と声も大きいはずだ。
 コースは折り返すように真駒内川沿いの左岸を遡る。このコースは砂利が敷き詰められていたが、近くに住宅が迫っている付近は真新しいアスファルトで塗り固められていた。付近住民の散歩コースになっているようだ。
 そして最後は、真駒内・桜山満喫パスと同じように小さな峠を乗り越え、スタート地点の保養センター駒岡に戻ってきた。
 センターの庭で小休止を取ること、この日3度目だった。そして妻が作ってくれたおむすびをここで頬張ったのだった。

◇真駒内川パス(5.6キロ) 
 ここまででおよそ5時間が経過していた。
 脚には少し張りも出ていたが、気持ち的にはまだまだ前向きだった。
 最後は車を置いてある真駒内駅までのウォークである。
 このコースのスタートが、前の周回パスで帰ってきたコースを逆に行くコースだった。三度目の峠越えをして、真駒内川沿いに出た。そして今度は、左岸を北上する形だった。
 そして今度は、真駒内川を渡り右岸に出た。ここからは今回のフットパスでは新しいコースである。
 右岸沿いをさらに北上する。右岸沿いはサイクリングコースも兼ねていて、整備されていた。
 途中からはサイクリングコースとも別れ、足元はアスファルト道路から、ゴム製のブロックを敷き詰めたコースに変わった。札幌市内のウォーキングコースで時々出会うが、弾力があって足には心地よい踏み具合である。
 真駒内川沿いを北上し続けると、やがて北海道農業の父とも称されるエドウィン・ダンを記念した「エドウィン・ダン記念公園」へと導かれた。さらにその一角には「エドウィン・ダン記念館」も建っていた。
 そして約6時間を要して、歩数4万歩を越えた駒岡フットパスコースの一日を終えた。

トレッキング in 小樽・旭展望台周辺遊歩道

2018-06-11 18:43:39 | フットパスウォーク & トレッキング

 小樽駅からそれほど離れていないところに緑豊かな自然が残されていた。展望台からは小樽市の中心街、そして小樽港が一望でき、遊歩道の一角には小樽出身のプロレタリア作家の小林多喜二の大きな文学碑も立っていた。

          
          ※ 「旭展望台周辺遊歩道」の中の森林の典型的光景です。

 6月10日(日)、「小樽自然の村観察会」を終えた私は物足りなさもあったため、場所を変えて「旭展望台周辺遊歩道」でトレッキングを楽しむことにした。
 小樽市に不案内な私はナビに従い旭展望台を目ざしたが、導かれたのは旭展望台の麓にある小樽市立西陵中学校のところだった。

             
             ※ 私がカーナビで導かれた西陵中学校のところです。

 資料によると、「旭展望台周辺遊歩道」は合計18本のコースがあって、その総延長は14kmということだ。
 私が歩いたのは、そのうち9号線、13号線、14号線、12号線、10号線、そして再び9号線を通って西陵中学校のところへ戻ってきた。距離としてはそれほどでもない。6~7km程度だろう。

             
             ※ 西陵中学校のところかせスタートした遊歩道の様子です。

 遊歩道はあまり手を加えず、自然をできるだけそのまま残そうとした遊歩道のように見えた。歩道に砕石が入っているのは歩道維持のためには仕方ないのかもしれないが、それ以外はほとんど人の手が入っていないように見える、そのまま感がいいなぁと思った。

             
             ※ 旭展望台まで私はトレッキングで登ってきましたが、車で近くまで来ることのできる道があるようです。

             
             ※ 旭展望台から小樽中心街を望んだところです。

 観察会の後だったこともあり、ひたすら歩くというよりは、周りの草花に注意を払いながらのトレッキングとなった。
 すると、「小樽自然の村」では見ることのできなかったさまざまな山野草を見ることができた。
 それらの山野草を並べてみた。

◇オオハナウド
 遊歩道に入ってまず目に入ったのが、このオオハナウドの群落だった。背の高いオオハナウドが一面に生えているところに出合った。

             

◇エンレイソウ
 先日の野幌森林公園でも見たエンレイソウが実を付けていた。

             

◇クルマバソウ
 クルマバソウもちょうど花を付けている時期だった。白い小さな花が可愛らしい。

             

◇マイヅルソウ
 マイヅルソウもこの時期が花の時期なのだろう。あちこちで目撃することができた。

             

◇ミズヒキ
 葉に特徴のある模様が入った野草は何というのだろう?と思っていたのだが調べてみるとミズヒキの葉だということが判明した。

             

◇タニウツギ          
 今どき桜の花のようなピンク色の花を付けた木が何本が目撃できた。「はたして何だろう?」と思ったのだが、昨日のsakagさんのブログに同じような花の木が載っていて、タニウツギと記されていた。おそらく同じ種だと思われるのだが…。

             

             

◇エゾマイマイ
 トレッキングの最中に遊歩道の真ん中に現れ、思わず踏んでしまいそうだった。殻の様子からエゾマイマイだろうと思われる。体長が6~7cmの大きなものだった。

             

◇名前が特定できない山野草
 先日の野幌森林公園観察会の時には紹介された種のように思われるのだが、メモできなかった。写真はピントが合っていないが種をお判りの方は教えていただければ幸いです。

             

 続いて、「小林多喜二文学碑」である。この碑は「旭展望台」の近くにあった。私がアクセスしたルートとは違うルートを辿ると、文学碑のところまで車で上がってくることができる位置に建てられていた。「建てられていた」と表記するほど大きな碑である。(高さ4m、幅6mだそうです)
 文学碑には大きな顔が象られているが、私は小林多喜二の顔かと思っていたが、そうではなく、漁業労働者の逞しい顔だということだ。小林多喜二の方は、右上に小さなレリーフとして象られていた。

             

             
             ※ 小林多喜二のレリーフは文学碑の片隅に小さく象られていました。

 小林多喜二文学碑が建てられている広場の近くには「樺太記念碑」も立てられていた。碑の上部には国境標のレプリカが載せられていた。

             

 「旭展望台周辺遊歩道」の全てを体験したわけではないが、市街地近くにあってなかなか魅力的な遊歩道である。
 ただ、分岐点ごとに置かれている案内板が経年劣化して読み取れないものが多かった。是非とも再整備してほしいものである。
 その時には再び訪れて、全ルートを踏破してみたいと思った。

             
             ※ このようになんとか判読できる案内板もありましたが…。

             
             ※ これでは全く判読は不能です。なんとかしてください!小樽市様!

             
             ※ 写真のように所によっては野趣溢れるコースもありました。


雨もまた良し!駒岡フットパスウォーク

2018-06-08 21:17:54 | フットパスウォーク & トレッキング
 「雨もまた良し!」と強がってはみたが、やはりアウトドアには雨は厄介である。弱雨のうちは良かったが、本格的な降りとなってはお手上げである。下半身をびしょ濡れにしながらフットパスを続けた私だった…。 

 札幌南区の奥に高齢者向けの保養施設「札幌市保養センター駒岡」というのがあることは知っていたが、これまで行ったことはなかった。
 フットパスのコースを探っていたところ、その保養センター駒岡が設定したフットパスコースが6コースもあることを発見した。
 「これはいつか歩いてみたい」と思っていた。

 今日は早朝の清掃ボランティア以外に特に予定がなかったので、狙い目かな?と思っていたのだが、天気予報はあまり良くなかった。多少の雨ならそれもまた一興かなと思い、10時過ぎになってから決行を決めた。

 当初予定では、真駒内から駒岡に向かう「真駒内・桜山パス(4.2km)」、駒岡を中心とした周回コースの「保養センター駒岡周回パス(4.7km)」、そして駒岡から真駒内に帰る「真駒内公園・藻南公園パス(8.7km)」の3コース踏破を考えて家を出た。
 結果は以下のとおりである。コースごとにレポートする。

◇真駒内・桜山パス(4.2km) 
 地下鉄真駒内駅からスタートする。
 するとスタート地点に真駒内駅周辺のトレイルを紹介する看板が立っていた。新しい発見である。考えてみれば、道あるところにフットパスコースはいくらでも作れるわけだから、愛好者が増えればコースもどんどん増えていくのかもしれない。

             
             ※ スタート地点の地下鉄・真駒内駅です。

 コースは直ぐに真駒内市街地の背後にある桜山に導かれる。
 住宅街のすぐそばに森林に囲まれた素晴らしいコースが設定されていた。

             
             ※ 真駒内駅前の道路から、桜山に導かれる階段です。

             
             ※ 桜山の中に造成されていた散策路です。

 桜山を過ぎると、再び住宅街に導かれ、今度は旧定山渓鉄道の廃線後を辿るコースとなる。
 そこを過ぎて、駒岡へ導かれるところでやや迷ってしまったが、すぐに解決し、事なきを得た。空は曇っており、ポツリポツリと雨も落ちていたが、気になるほどではなかった。

             
             ※ 住宅街の横にこうして旧定山渓鉄道の跡地が保存され、遊歩道となっていました。

 やがて、コースは駒岡保養センターに通ずる細い車道を進む道に入った。
 坂道を上るコースだったが、私の脇をゴミ収集車が盛んに通って行くのが不思議だった。
 その疑問はすぐに解決した。
 実は私が目指していた「保養センター駒岡」は、その隣に「駒岡清掃工場」があることが分かったのだ。

             
             ※ 保養センター駒岡を目ざしての上り坂です。

             
             ※ 坂を上り切ったところに太陽光発電の施設がありました。

 保養センターを目ざして坂道を上り始めたころ、雨は本降りに変わってきた。持参した小さな雨傘では下半身を護ることはできなかった。私の下半身(特に膝下)はびしょ濡れ状態で保養センターに辿り着いた。
 保養センターでパンレットをいただいたところ、保養センターの大浴場の湯は駒岡清掃工場の余熱を利用しているとのことだった。

             
             ※ 「駒岡清掃工場」の高い煙突です。

             
             ※ 強い雨が降る中、到達した「札幌市保養センター駒岡」の外観です。

 保養センターに着いた時には、雨脚がひどく計画を断念して、バスで真駒内駅まで帰ろうと思いながら、センターのレストランでラーメンを頬張った。

             
             ※ 保養センター駒岡の内部です。レストランを見たところです。


             
             ※ 私が食した野菜味噌ラーメン。高齢者向けなのか、薄味でしたよ。


◇真駒内公園・藻南公園パス(8.6km) 
 レストランで食事をしているうちに雨が小降りになっていた。その様子を見て思い直した。「周回コースはパスしたとしても、帰りも歩くべきではないか」と…。
 そう思いなおし、歩いて真駒内駅を目ざすことにした。

             
             ※ 「真駒内公園・藻南公園パス」のスタート地点の保養センターの駐車場から清掃工場の煙突を写しました。

 帰りのコースは、保養センターをスタートしてからしばらくは、センターに向かってきたコースと同じだった。
 その頃は雨脚も弱く、雨に濡れた木々の葉がきれいだなぁ、と多少の余裕も感じながらのウォークが続いた。

             
             ※ 「希望橋」というところから見た真駒内川の流れです。

 来た時のコースと別れ、コースは藻南公園へと向かった。藻南公園は札幌軟石を切り出したところで、それをあらわすモニュメントなどがたくさん展示されていた。
 この頃からだった、再び雨脚が激しくなってきた。
 運よく公園内に東屋があったので、そこでしばらく様子を見ることにした。ともかく「雨もまた良し!」などと呑気なことを言っている状態ではなかった。(もっともこの時は下半身にレインウェアを付け、ザックにも雨除けを付けていた)

             
             ※ 藻南公園にはこんな細い遊歩道が付けられていました。

             
             ※ 藻南公園内にある札幌軟石に関するモニュメントなどです。

             
             ※ 雨脚の強さを映像に残せないかと撮った一枚です。

 少しだけ雨脚が弱まったのを見て再出発した。
 コースは藻南公園から、あの「おいらん淵」と呼ばれる大きな崖を登るコースである。急階段をどれくらい登ったろうか?またまた雨脚が強くなる中、まったくの登山モードだった。この崖の急登、そして崖の上に出てからの長い林のトレッキングがこの日もっとも困難なところだった。
 雨の激しさは崖の上から対岸が霞んで良く見えず、坂になっている散策路は小川状態になっていた。

             
             ※ 藻南公園から崖を登り、真駒内公園へ向かう階段の入口です。

             
             ※ このような階段が延々と続き、まるで登山モードでした。

             
             ※ 崖の上の歩道では写真のように小川状態になっているところが何カ所もできていました。

             
             ※ 藻南公園の崖の上、真駒内公園に向かう遊歩道です。

 ようやく真駒内公園に出ると、雨の小降り状態に変わっていた。雨のあまりの激しさにコースを変更しようか、と考えていたが予定どおりコースを踏破することにした。
 真駒内セキスイスタジアム、豊平川さけ科学館、真駒内セキスイハイムアイスアリーナを経て、最後に真駒内曙公園を横目に見て、午後4時少し前、ようやくスタートした真駒内駅に到達した。

             
             ※ 林の中を抜け、真駒内公園の広々とした光景を見たときは、ちょっとホッとしました。

             
             ※ 真駒内セキスイスタジアムの内部です。

             
             ※ 豊平川サケ科学館です。

             
             ※ 真駒内セキスイハイムアイスアリーナです。屋根の白い色が空の色に溶け込んでいます。

             
             ※ 真駒内曙公園です。

             
             ※ 合計12.8kmを踏破して辿り着いた地下鉄真駒内駅です。

 以前に私はよくウォーキング大会に参加していた。そのとき大会プログラムなどには必ずといっていいほど「雨もまた自然です」というコピーが掲載されていた。私もまったくそう思っている。だから、今日は多少の雨でも、「雨の中でもサッポロジューンを楽しまなくては」と決行したのだが、多少の雨ではなかった…。
 でもまあ、良い経験だったかな??
 いつか残りの4コースを踏破しなくては…。

恵庭フットパス 恵庭公園・長都川コース

2018-06-05 20:02:40 | フットパスウォーク & トレッキング
 コースは長く11kmあったが、恵庭公園と長都川(おさつがわ)を繋ぐルートにやや難があったかな?と思われるコースだった。マップの表示と現地に違いがあったり、現地の案内が十分でなかったり、終始不安を抱えながらのフットパスになってしまったことが残念だった。 

          

 「茂漁川・カワセミコース」を終え、「えこりん村」で約30分の休憩を取った後、「エコりん村」から「サッポロビール庭園」を目ざしての「恵庭公園・長都川コース」をスタートさせた。

             
             ※ 「茂漁川・カワセミ」コースは、えこりん村の裏口から入ったため、表口からスタートしました。

 えこりん村の入口ゲートの道路向かいには「恵庭 風と光の里」という知的障碍者のための厚生施設があった。マップによると、施設使用者の織物・工芸作品などの見学が可能とのことだったが、先を急ぐためパスした。

             
             ※ 「恵庭 風と光の里」の施設の全景です。

 コースは道央自動車道を跨ぎ、農道に出た。この農道が道央自動車道と並行して造られているため車の音を絶えず聞きながらのウォークとなり、気分はあまり良くなかった。
 やがてコースはこの日朝いちばんに見た漁川に行き当たり、漁川の河岸を下流に向かってウォークするコースとなった。
 河岸といっても川の流れを見ることのできず、その上日差しが強かったこともあり、我慢のウォークを強いられた。

             
             ※ 道央自動車道を真下に見て跨ぎました。

             
             ※ 高速道の案内が見えるように高速道沿いの農道を往くコースでした。

 マップによると長都川の河岸を歩いていると長都川を渡る橋が架けられていることになっている。川面の見えない長都川の河岸をひたすら歩いていると、突然道が消えてしまった。前方が藪なのだ。マップでは橋があるところまで真っ直ぐ進むことになっている。しかし、藪をかき分けていく勇気は私にはなかった。
 しかたなく、道を左折し住宅のある方を目ざしたところ、幸いにも車の乗ろうとしていた住民の方を見つけたので、問うたところ「恵庭公園へ行くなら、こちらを通って行くといい」とアドバイスをいただき、マップとは違う道から橋を渡り、なんとか恵庭公園へ辿り着くことができた。

             
             ※ 漁川に沿って伸びる農道をひたすら歩きます。道はやがて林の中へ入っていきました。

             
             ※ 時折顔を見せてくれた漁川の流れです。

 恵庭公園が凄かった。そこは原生林の中に細い散歩道がついているといった感じの公園だった。必要最低限しか人間の手が入っていないといった風情だった。歩きながら私は「これなら恵庭公園ではなく、恵庭自然公園と称した方が相応しいのでは」と思った。帰宅して調べてみると、公園全体は約41㌶あり、そのうち約半分が原生林、半分はスポーツ施設など公園的施設も整えられているということなので、名称はそのままで良いのかな?と思われた。

             
             ※ 右側が恵庭公園です。どこから公園内に入ろうかと歩いているところです。

             
             ※ 鬱蒼とした原生林が茂る恵庭公園内です。

 恵庭公園の原生林を突っ切ると、そこには陸上自衛隊恵庭駐屯地があった。
 駐屯地の横を通りながら、次の目的地の「遠藤牧場」と「みるくのアトリエ寺田」を目ざした。農道の一本道の行き当たったところに二つの施設が並んでいるはずだったが、私が目にできたのは「みるくのアトリエ寺田」だけだった。
 寺田にはソフトクリームの幟が見えたので、思わぬ暑さもあってソフトクリーム(500円)を頬張った。

             
             ※ 陸上自衛隊恵庭駐屯地の入口です。

             
             ※ 駐屯地を過ぎると真っすぐ伸びた農道が…。

             
             ※ 「ミルクのアトリエ寺田」の看板の傍にあった幟に吸い寄せられて…。

             
             ※ 乾いた喉に濃厚なミルクのソフトクリームが染み渡りました。

 寺田を後にすると、農道を2度直角に曲がりながら道東自動車道を跨いで長都川を目ざすことになる。しかし、私が見た感じではまったくのプライベートのような農道で不安だった。不安は的中する。マップでは真っ直ぐなコースしか描かれていないのに、道はT字路になっている。案内も何もない中で、どちらへ進むか迷ったが、わずかに主要な道らしい方向に進んだ。
 そこがマップに描かれている道かどうか判断できなかったが、車がブンブン走る音を聞いて、自動車道に近づいていることを信じて進んだ。

             
             ※ そしてまた農道が…。このあたりから私は現在地を把握することが困難になってきました。

 勘は当たり、無事に道東自動車を越えたのだが、そこから先がまた大変だった。
 目指す「カフェガーデン駅」が見当たらないのだ。この辺りになると、私の中では現在地がどのあたりなのかさっぱり判断がつかなくなっていた。スマホのGPSを持ち出しても農道などは描かれていない。

 やみくもに進む中、どうやら長都川の小さな流れに行き当たった。
 ここからは長都川沿いに下流に進むだけだった。しかし、私にはもう現在地がどこなのか知るすべはなかった。救いは長都川の流れが鬱蒼とした森の中を流れる小さな流れだったことだ。
 不安を抱えながらのウォークだったが、幸いなことになんとか国道36号線に出ることができ、目的地の「サッポロビール庭園」に辿り着くことができた。

             
             ※ なんとか行き当たることができた長都川の小さな流れです。

             
             ※ 長都川の流れを右手に見ながら森林内のウォークが続きました。

             
             ※ そしてようやく国道36号線を目にしたときは正直ホッとしました。

 15時45分、サッポロビール庭園駅からJRに乗車して、恵み野駅まで移動し、そこからまた歩いて車を駐車した恵庭道の駅に着くことができた。

             
             ※ サッポロビール北海道工場です。本来なら、乾杯!といきたいところですが…。

             
             ※ JRサッポロビール庭園駅です。ここから列車に乗って恵み野駅まで移動しました。

 コースを歩いてみて、初めて歩く者にとっては、あまりにも不安だらけのコースに唖然とした。こんなコース設定で、事情を良く知らない者にフットパスを呼び掛けて良いのだろうか?
 私が体験したかぎり、恵庭の五つのコースにコース案内は一枚もなかった。(昨年体験されたsakagさんは何枚か目撃したそうだが…)その上、手に入るマップはこの頁の最初に示した簡略なマップ一枚である。
 恵庭のフットパスを勧めている「恵庭フットパスをつくる会」は民間の会だと聞いている。だとしたら財政的なことや、土地所有者との関係で現地に案内板を設置したりするのは難しいのかもしれない。であれば、せめて詳細なマップを作成し、初めて訪れる者にとっても不安なく楽しめるように工夫すべきではないのだろうか?

 昨年、恵庭のフットパスコースの全てを歩かれたsakag氏が次のように言っている。「これまでずいぶん多くのフットパスを歩いてきたが、コース途中や道路分岐の標識が少ない気がする。これでは、自分のような地元民でない者は安心して歩けない感じだった」
 私もまったく同感である。以前に記したことがあった「コース案内やマップ作成にあたっては、土地を知らない者、初めての者をモニターとして、安心できるコース設定すべきである」と…。

 “サッポロ・ジューン”の爽快な空は、恵庭でも同様だった。コースに不安なく、安心して歩けるコースだったら、もっともっと楽しめたのに…、と思うとちょっぴり残念である。

 “サッポロ・ジューン”を満喫しようと目論む私であるが、今日は私が主宰するボランティアの会で、マンション周囲の街路樹升内に花苗を定植する活動などに費やされた。明日もまた講座や打ち合わせで難しい。明後日は?
 はたして思惑通り満喫できるのか、どうか?

恵庭フットパス 茂漁川・カワセミコース

2018-06-04 22:06:16 | フットパスウォーク & トレッキング
 コースの大半が恵庭市の住宅街を貫くように流れる茂漁川(もいざりがわ)の河岸を往くフットパスコースである。フットパスコースとして理想的と思えるほど整備され、しかも自然も残され、カワセミこそ目にすることはできなかったが、心地よいフットパスを楽しむことができた。 

          

 “サッポロジューン”は私を盛んにアウトドアに誘う。今日も朝から快晴!特別に予定のなかった私は、以前からの積み残しで気になっていた恵庭市の残りの二つのフットパスコース踏破のため、朝やや遅かったのだが恵庭市に向かって車を走らせた。
 予定どおり、①茂漁川・カワセミコース(6km)と②恵庭公園・長都川コース(11km)を踏破して帰宅した。その様子を二日に分けてレポする。

             
             ※ 「茂漁川・カワセミコース」のスタート地点となった恵庭市の道の駅です。

 茂漁川・カワセミコースのスタート地点は、恵庭市の道の駅「道と川の駅花ロードえにわ」になっている。その道の駅を10時10分にスタートした。
 天気は上々、かなり気温が高くなると予想されていた。
 最初は道の駅の傍を流れる漁川(いざりがわ)沿いに上流に向かう。
 「漁川(いざりがわ)」とは、ちょっと読みづらい名称と思っていたところ、川沿いにその説明板があった。それによると「昔、サケの豊かな漁場であった漁川は、アイヌ語で「サケの産卵場」の意味がある「イチャニ」と呼ばれていました。これが変化して現在の「いざり」になったといわれています。」と書かれていた。なぁーるほど。

             
             ※ 茂漁川の本流になる漁川の流れです。

 コースは間もなく、漁川の支流の茂漁川の河岸コースに入るため右折した。
 茂漁川はけっして大きな流れではないが、川の周りも、河岸のコースも自然が程よく残されていて、歩いていて気持ちが良かった。
 河岸に立っていた看板には「札幌土木現業所」が管理していることが明示されていて、どうやら一つのモデルコースとして整備されているのかもしれない。
 コースはさまざまな貌を見せてくれるが、いずれも歩きやすく整備されていて、歩いていても楽しいコースだった。

  ※ 茂漁川の流れ三態です。

             

             ※ 茂漁川に入って直ぐの写真です。対岸では河岸の雑草を刈り取り、それを集める作業が行われていました。

             
             ※ 小さな静かな流れですが、自然がうまく残されています。

             
             ※ 中州もしっかり残されているのが印象的です。
           

  ※ こちらは河岸コースの様子をピックアップしたものです。

             
             ※ コースはレンガ舗装されています。ツツジが色違いに植栽されていました。残念なのは雑草が目立ったところです。

             
             ※ 緑豊かなところを往くのは本当に気持ちが良いものです。

             
             ※ このように「札幌土木現業所」が維持管理をしていることをうかがわせてくれました。コースは柔らかな素材で、歩きやすくなっています。

             
             ※ 時にはこのような休憩施設も…。          

 一カ所だけ私のマップ読みの誤りから、JRの鉄橋のところでコースが途切れていたため、鉄橋の下を潜って通過したが、マップをよく見ると迂回するコースが設定されていた。

 住宅がだんだんと少なくなり郊外に出たことを教えてくれたが、川の向かいには大きな水車が回っていて、公園のようになっていた。(さいわい公園)
 やがて川が広い流れに変わった。マップでは「茂漁川温水溜池」と表示されていた。流れを一旦溜めて川の水を温めることによって水田などに水を供給するということなのだろうか?

             

             

 その先にコースからは外れるのだが、「紫雲台孝子堂宝物館」というところに寄ってみた。
ここはある方が長年にわたって収集したコレクションが展示されているということだが、突然訪れても入館はかなわないが、庭を見るだけでも一見の価値があるとのことだったので寄ってみた。なるほど落ち着いた風情の庭は一見の価値がある?やはり鎌倉時代からの仏像や刀・鎧などのコレクションを見てみたかった。

             
             
 宝物館を後に、あとは農道をひたすら歩いてゴールの「えこりん村」を目ざした。
 この頃(12時近く)になると、気温もぐんと上がって、陽光を遮れない農道ではかなりの暑さを感ずるようになった。
 「えこりん村」で飼われている羊たちもみな木陰にかたまっていたのが印象的だった。
 12時05分にゴールの「えこりん村」に到着した。

             
             ※ えこりん村の羊たちも暑さから逃れたかったようです。

             
             ※ えこりん村のメイン施設(?)「花の牧場」の建物です。

             
             ※ えこりん村の呼び物の一つ「とまとの森」です。昨年度は1本の苗から17,883個収穫したそうです。           

  「茂漁川・カワセミコース」はフットパスコースとしても、市民が日常的に散歩するコースとしても、優れたコースだと感じた。
 


真駒内~定山渓20キロウォーク

2018-05-27 21:31:13 | フットパスウォーク & トレッキング

 これ以上は望めないと思われる北国の春を凝縮したような爽やかな空の下、真駒内から定山渓までの20キロウォークを楽しんだ。しかし、今の私にとっては20キロもかなりの距離…。友人と語らいながらのウォークは楽しくもあり、辛くもあり…。

             
             ※ スタート地点の真駒内中学校のグランドでスタートを待つ参加者たちです。

 本日(5月27日)、さっぽろスポーツ財団などが主催する「北海道を歩こう」(とてもオーバーなネーミングですが)に参加した。
 私はこれまで3度ほど支笏湖を目ざす33キロコースに参加していたが、今年にかぎり「北海道命名150年記念」ということで定山渓コース(20キロ)が特設されたので、そちらに参加を申し込んだ。
 これまではいつも単独での参加だったが、友人で最近ウォーキングを楽しんでいるというO氏を誘い、二人で参加した。(彼とは先日の東札幌~北広島ウォークも一緒した)

             
             ※ 私のゼッケンには「楽しく!ファンウオーク」と記しました。

 朝、スタート地点の真駒内はどんよりとした曇り空に覆われていた。
 33キロ、10キロコースが先にスタートした後、8時25分定山渓20キロコースがスタートした。
 定山渓コースは、北海道の「名付けの親」ともいわれている松浦武四郎が歩いたところも含まれていることから、記念の今年にかぎりコースが特設されたということだ。

             
             ※ スタートゲートをくぐって、いざスタートです。

 コースは真駒内の住宅街を抜け、藻南公園の脇を通り、豊平川河畔を往く、というようにできるだけ交通量の少ないところを巧みにコース取りして設定されたコースだった。
 豊平川河畔を歩きながら遠くにまだ残雪を残す無意根山が見えて来たころだった。曇天の空が青空に変わってきたことに気づいた。

             
             ※ スタート直後、空は曇っていたのですが…。

             
             ※ 向こうに無意根山が見えてきたころから空が青く晴れ上がってきました。

 コースはやむを得ず国道脇を通ることもあったが、巧みなコース取りで豊平川の対岸を走る市道へと導かれた。私も何度かウォーキングを楽しんだ道である。
 道中、ずーっとO氏と会話を楽しみながら進んだ。O氏は同業者であり、昔たったの1年間だったが職場を共にしたことがあり、共通の話題も多く話が弾んだ。

             
             ※ 給水所ではスポーツドリンク1本が支給されました。

 途中、9キロ地点に給水所があり、気温も上がってきたので小休止を取った。
 コースの中で八剣山トンネルを通ったときは、トンネル内の冷気が心地よかった。歩いてトンネルを通過することはあまり気持ちの良いものではないのだが、ここのトンネルの場合は歩道の幅も広くむしろ快適だった。

             
             ※ 今回のコース中、最も素晴らしいシチュエーションに思えた水田のあぜ道を往くコースです。

             
             ※ 八剣山トンネル内を往く参加者たちです。

 私は左膝に不安を抱えていた。最近、自転車に乗った後に左膝が痛むことが多かった。そこで左膝にサポーターを装着して臨んだのだが、心配していたような事態にはならなかった。

             
             ※ 延々と参加者の列が続きます。

             
             ※ 振り返ると、特徴のある八剣山の稜線が見えました。

 市道から国道に移り変わるところに、先日訪れた「小金湯さくらの森」がある。そこを訪れた際に、センターハウスの中に絶好の給食ポイントがあると睨んでいた。コースから少し外れているせいか、大会参加のウォーカーは誰もいず、椅子とテーブルを確保し、ゆっくりと弁当を食べ、休むことができた。

             
             ※ 小金湯さくらの森の入口ですが、向こうのセンターハウスで昼食を摂りました。
             

 残り4キロ、あとはひたすらゴールの定山渓神社を目ざすだけである。
 この頃になると、疲れてスピードが落ちてくる人もいた。前半の私たちは若い人にどんどん追い抜かれることが多かったのだが、この頃になると私たちが先行者を抜くようなケースも出てきた。

             
             ※ 定山渓が近づいて車と並走しながらのウォーキングが続きました。

             
             ※ 定山渓のトンネルです。ここを過ぎるとゴールはもう直ぐ。

 けっして快調だったというわけではなかったが、まあまあのペースで歩き切ることができたのではないか?
 それでも、もし今回33キロコースに出ていたとしたら?相当に苦戦したのではないだろうか、と思った。鍛え方も足りないが、加齢による体力の衰えも自覚させられた20キロだった。
 13時20分、無事にゴールの定山渓神社に到達した。昼食・休憩時間を除くと、約4時間、時速5キロというところか。
 ゴール後に缶ビールで完歩を祝った二人だった…。

             
             ※ ゴールの20キロ地点で完歩証を抱えてのの記念撮影です。

 

 


石狩川河岸遡行トレック 5 ライブレポ②

2018-03-06 13:39:34 | フットパスウォーク & トレッキング

美唄川が石狩川に流入する地点に差し掛かったようです。その様子は見えませんが、GPSがその地点を指しています。
ナンバー①を投稿した直後、雨に見舞われました。「まいったなあ」と思いながら傘を差して進んだのですが、20分程度で止みホッとしました、今は太陽が顔を見せています。

途中、白鳥やガンがロシア地方から南に渡る中継地として有名な「宮島沼」の近くを通ったとき、近くの稲刈りを終えた田んぼにたくさんのガンが落ち穂をついばんでいました。

堤防の上はだんだんローカル色が濃くなってきました。ほとんどが雑草に覆われはじめました。

現在、8.6キロ地点を通過しています、

写真は落ち穂をついばむガンたちです。白鳥の姿はまだ見えません。