田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

PMF時計台コンサート

2022-07-27 12:19:54 | ステージ & エンターテイメント

 「出たぁ~!」という思いだった。というのも、先のPMFアンサンブル清田区公演で私を悩ませた(?)バツェヴィチの「ヴァイオリン四重奏」がこの日の最初に演奏されたのだ。う~ん、……。この時計台コンサートでは、その後も同じような傾向の曲が次々と披露された…。

       

 PMF関連の第5弾である。

 7月24日(夜)、札幌時計台ホールにおいて「PMF時計台コンサート」が開催され参加した。(こちらは有料でした)演奏者は総勢15名が登場したがPMFピアニストの佐久間晃子氏以外はPMFアカデミー生の演奏だった。

 時計台ホールは、コンサートホールとしてはすぐ傍を国道が走っており(国道12号線)、車の走行音が聞こえたりしてけっして条件の良いホールとは思われないのだが、歴史ある木造建造物ということでホールとして重宝されているようだ。

 私はこのコンサートにおいても運良く最前列に座ることができた。ただし、ここの椅子席は木造の上、長椅子で3人が並んで座る形式となっていたために、後ほどほぞを噛むこととなる。

 さて、演奏曲目の方は次のようなラインナップだった。

 ◆ヴァイオリン四重奏曲 / バツェヴィチ

    (第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、第三ヴァイオリン、第四ヴァイオリン)

 ◆フルート、ヴィオラとファゴットのための三重奏曲 作品6 / アーノルド

    (フルート、ヴィオラ、ファゴット)

 ◆五重奏曲 ト短調 作品39 / プロコフィエフ

    (オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス)

 ◆ホルン三重奏曲 変ホ短調 作品40 / ブラームス

    (ホルン、ヴァイオリン、ピアノ)

 前述したように最初の曲が「ヴァイオリン四重奏曲」だった。この曲については、清田区公演の際にも演奏され、その際に私は次のように感想を記した。

 曲の出だしから私の耳には不協和音的な音が聴こえてきたのだ。私は思わずプログラムの片隅に「なんとも不協和音的な調べが…」とメモしたほどだった。 

 この日聴いても感想は変わらなかった。その上、その後の二曲も似たような感じの曲で、私の耳にはとても美しい調べとは思えぬ曲が続いのだ。ここで「ほぞを噛む」できごとが発生した。私の隣には明らかにクラシック初心者と思われる老齢の女性が座った。彼女は演奏が始まっても集中できないらしい。たえず体を前後に動かすのだ。すると木造の長椅子はもろにその動きが私の背中に伝わってくる。目線で注意を促したつもりだが気が付いてくれない。そのうちに彼女はガラケーを持ち出してメールを打ち出した。最前列である。演奏者からも見える位置での行為に開いた口がふさがらなかった。

 結局、彼女は三曲目までは頑張って耐えていた(?)が、三曲目が終わると耐えきれずに席を立ってしまった。彼女の行為は非難されるべきだが、演奏曲目にも多少の配慮がほしいと思ったのだが…。

 最後の「ホルン三重奏曲 変ホ短調 作品40」は、それまでの曲とは違いホルンを中心として三つの音が調和した曲として私の耳に届いたことが救いだった。清田区公演の際にも触れたが、若い音楽家たちが意欲的に難しい、困難な曲(?)に挑戦しようとする姿勢には応援したい。しかし、コンサートの曲の構成の際にできればクラシック初心者のための曲も組み入れていただけたらと感じた時計台コンサートだった。

 さあ、PMFコンサートも残り30日のピクニックコンサートだけとなった。願わくば青天のもとで最後のPMFを楽しみたい。アンサンブルが続いたPMFだったが、最後はフルオーケストラの音を心から楽しみたい。  



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