春の花が全開!というにはやや早かったが、さまざまな花たちの全開前の様子を観察することが出来た。今回もまた北海道ボランティア・レンジャー協議会のレンジャーさんの適切な案内によって楽しく植物観察をすることができた。
昨日21日(木)、野幌森林公園ふれあい交流館と北海道ボランティア・レンジャー協議会の共催による観察会「春の花をみつけよう」が開催され、参加した。昨日は北海道内で真夏日を記録したところもあったそうだが、札幌も23.2℃と高い気温となり、アウターを脱ぎたいくらいの陽気の中での観察会となった。
※ 開会式の様子です。参加者は30名を超えていたようです。
観察会は盛況で参加者が30名を超えていたように思われる。この種の観察会ではどこも女性の姿が圧倒的なのだが、昨日は男性の姿も目立った観察会だった。そうしたこともあり、今回は私を含めて3名のグループに菅さんという女性のレンジャーの方が説明役として就いてくれた。
観察したコースは観察会によく使われる「エゾユズリハコース」だったが、リード文で触れたように目にした春の花たちはいずれも開花したばかりで、最盛期はもう少し後になると思われた花たちをカメラに収めた。
◆エゾエンゴサク
※ エゾエンゴサクはまだポツポツといったでした感じでした。
◆フクジュソウ
※ フクジュソウも目立ちましたが、最盛期はもう少し先かな?と思われた。
◆ナニワズ
※ ナニワズは一か所でしか目にすることができませんでした。
◆ザゼンソウ
※ ザゼンソウはけっこう目にしましたが、外側の暗紫色の苞だけで、中にできるクリーム色の花の部分肉穂花序はどのザゼンソウでも確認できませんでした。
◆ミミコウモリ
※ 葉の形がコウモリの羽に似たことから名付けられたようだが、初めて知ることのできた山野草でした。
◆バイケイソウ
※ 毒草の一つバイケイソウですが、こうした葉が閉じている状態では今まで気づくことが出来ませんでした。
◆マイヅルソウ
※ マイヅルソウの幼葉の状態で見るのも初めてでした。
◆ミズバショウ
※ ミズバショウも最盛期は一週間後くらいかもしれません。
◆フッキソウ
※ フッキソウは山野草ではなく、木本に分類されるそうです。
「エゾユズリハコース」の散策路脇で目立ったのが、猛毒で知られるエゾノトリカブトである。もう至るところに、といった感じで成長した時には注意しなければならない。
※ 猛毒のエゾノトリカブトは野幌森林公園では散策路のいたるところに繁茂していました。
これまで何度聞いても私の中に定着しなかったアキタブキ(フキノトウ)の雄株、雌株について、雄株の方が花が外に開いているのに対して、雌株は先端に色が付いていて花が開いていない違いをようやく見分けることができ、今度は定着できるだろう。
※ 雄株は白い花がきれいに開いています。
※ 雌株は花が閉じた状態なので容易に見分けられます。
その他、木本についても詳しく説明されたのだが、花芽や葉芽が高いところにあることもあって、私にはイマイチ理解できなかったのが残念だった。
※ この時期、カツラの木の枝先には赤い芽が付き、木全体が赤みを帯びています。
※ ふれあい交流館の近くにあったエゾノバッコヤナギの雄花です。(あるいは雌花かも?)
※ ナナカマドの葉芽だそうです。
※ ふれあい交流館の傍に植わっていたエゾノキヌヤナギの雄花かな?
コースの後半、陽気につられて舞い出てきたクジャクチョウがフキノトウの雄株に止まっているところをカメラに収めることが出来た。
※ フキノトウの蜜を吸うクジャクチョウです。
前回の観察会でも感じたことだが、北海道ボランティア・レンジャー協議会のレンジャーの方々の知識の豊富さ、説明の丁寧さには感心し、頭が下がる。そのことが観察会を終えた時の満足感に繋がっている。
※ エゾユズリハコースで観察する参加者です。
今季はこれからもできるだけ各種観察会に参加していきたいと思っている。
◆今日の🌸の標本木
開花直前と言われる札幌のサクラですが、本日正午過ぎに気象台の標本木のところへ行ってみましたが、まだ蕾の状態でした。開花予報では今日か?明日か?と言われているが、田舎おじさん予報ではもう少し先かな?とも思われますが、はたして???
サクラの隣の梅の花は開花していました。