「中国料理 布袋」はごくごく普通の街中にある食堂である。建物もかなりくたびれている。ところがこのお店が近隣のサラリーマンに大受けなのである。それは料理の味とボリュームが他を圧倒しているからと思える。札幌の庶民の味の代表としてランクインしたことに納得である。
※ ご覧のようにけっしてオシャレではない「布袋」の外観です。
「札幌でしかできない50のこと」の登録№032は中国料理の「布袋」である。
「布袋」は札幌市の中心街に近い南1条西9丁目、電車通りに面したところに店を構えている。その建物はかなりくたびれていて、お世辞にもきれいな店とは言いかねる。そんな店が平日のお昼時になるとサラリーマンが列を作って並んでいる光景を私は何度も目にしてきた。私自身もこれまで2度ほど入店して麺類を食しているが、やや濃い目の味付けとボリュームに圧倒されたことを記憶している。
今回、「札幌でしかできないこと」にランクインしていたことから、改めて訪問することにした。私が訪れたのは午後1時過ぎだったが、平日ではなく土曜日だったこともあり待つこともなく入店でき、すぐに座席に座れたが、それでも店内は満席に近い状態だった。
※ 店内も典型的な街中の庶民的な食堂です。
店内もきれいとは言い難い。そして厨房も丸見えなのだが、そちらも雑然とした中で調理人が3人ほど忙しく立ち回っていた。
メニューは中華のありふれた食堂のように多彩なメニューが用意されているが、私はガイドブックが「ザンギは食べておく」という推奨文に従い「ザンギ定食」(940円)を注文することにした。「ザンギ定食」にはAとBがあった。A定食はザンギが7個、B定食はザンギが4個に「小麻婆」が付くという。私はザンギを7個も食する自信がなかったので「ザンギ定食(B)」をお願いした。
※ 店内には高名な方なのでしょうか?「布袋」の額が飾られていました。
しばらくして出された「ザンギ定食(B)」のザンギを見て驚いた。一個のザンギの大きさが想像以上に大きかったからだ。定食であるからザンギのほかに、ご飯、みそ汁、小麻婆、モヤシとキャベツのサラダ、お新香が付いていた。お新香を芸術的な薄さにカットしていたのにはちょっと苦笑した。
※ 私がオーダーしたザンギ定食(B)です。
※ ザンギ一個がこの大きさです!
それはともかくとして、ザンギの大きさには圧倒された。味の方は塩加減がちょうど良く美味しかったのだが、美味しく感じたのは2個目までだった。残り2個はかなり無理をしてお腹に押し込んだ感じだった。
他の人はと見ると、やはり若い人たちは勢いがある。7個も平気で食べている人たちがいた。私はザンギ4個をようやく押し込んだが、麻婆の方はほとんど残してしまった。
私が座っている間もお客は次々と店内に入ってきた。さらにはテイクアウトのお客さんもかなり目立った。
というように、「布袋」は札幌の庶民の味としてかなり有名な店である。札幌を訪れた観光客が立ち寄るかと言われれば、「?」であるが、少なくとも札幌市民からは高い評価を得ている店であることは間違いない一店である。
※ 店内には「布袋」が監修するおみやげ(?)も販売されていました。
《中国料理 布袋 概要》
〔住 所〕札幌市中央区南1条西9丁目1
〔電 話〕011-272-4050
〔営業時間〕月・火・木・金 11:00~21:30
水 11:00~14:00
土・祝 11:00~21:00
〔座 席〕24席(カウンター6席、テーブル18席) その他2階に宴会場有
〔定休日〕日・第3土曜日
〔駐車場〕無
同じ系列の店なのでしょうね。